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映 画
「ワイルド・スピード/ファイアー・ブースト」「クリード 過去の逆襲」「岸辺露伴 ルーヴルへ行く」などのとっておき情報
(2023年5月29日10:45)
映画評論家・荒木久文氏が「ワイルド・スピード/ファイアー・ブースト」「クリード 過去の逆襲」「岸辺露伴 ルーヴルへ行く」などのとっておき情報を紹介した。
トークの内容はFM Fuji「Bumpy」(月曜午後3時、5月22日放送)の映画コーナー「アラキンのムービー・ワンダーランド」でパーソナリティ・鈴木ダイを相手に話したものです。
鈴木 よろしくお願いします。
荒木 はい、こんにちは!!!今日は、ダイちゃんが好きな映画が結構多いと思います。
鈴木 バン!ドン!ダダダダーン!ってやつですね。
荒木 そうです!まずは、映画より娯楽というか、先週 今年の注目大作のひとつ「ワイルド・スピード」のシリーズ第10作が公開されました。
鈴木 出た!出たよ!そんなにやってんだね。
荒木 2001年の第1作から数えて22年目ですね。
タイトルが、「ワイルド・スピード/ファイアー・ブースト」。
はじめはセコーいカーアクションB級モノだったのですが、世界的大人気シリーズに成長し、今回もこれ以上ない派手なアクションやってます。まだ観てないですよね?
鈴木 もちろん!まだ観てないです。
荒木 とにかく 派手なアクションの連続で、これはわかっちゃうから言っても言わなくても同じなんですけど、常識じゃ考えられないシーンの連続ですよ、今回も。一体この人たち、世界中回って、高級車を何百台ブッ壊したら気が済むの?っていう感じです。その壊し方も半端じゃないです。今回、ヘリコプターでさえも2台一緒にぶっ壊しちゃいますよ。詳しくは、観ていただければわかると思います(笑)。
むちゃくちゃでござりまするがな…って、花菱あちゃこなんて知らないかな…。
鈴木 あはははは。
荒木 とにかくなーにも考えないで観る!っていう事が大切です。なんであの人たち、怪我したり死んだりしないのと考えてもいけません。
鈴木 骨折で3カ月とか、無いんですもんね。
荒木 無いです。かすり傷さえ負いません。
鈴木 いい!
荒木 主役のビン・ディーゼルをはじめ、スキンヘッドトリオのお二人、ステイサムもロック様も出ていますし、今回、オスカー女優の、シャーリーズ・セロン、ブリー・ラーソンも出ています。大きい画面で見て、すっきりしてください。
「ワイルド・スピード/ファイアー・ブースト」公開中です。
2番目はボクシングの名作ですね。「ロッキー」。ダイちゃん好きでしたよね。
鈴木 来た、来た、来た!
荒木 この系譜を継ぎし者、「クリード」の第3弾になります。
最新作が5月26日から公開で、「クリード 過去の逆襲」というタイトルで、アメリカではすでに公開され、大ヒットをしています。
鈴木 大ヒットするんだね。
荒木 大ヒットです。前の2作でクリードは、ロッキーの指導で世界ヘビー級チャンプになります。で、現役チャンピオンのまま引退して、ボクシングジムのオーナーとして若手を育てています。そんな彼のもとにかつての親友が訪ねてきます。10代のころの不良仲間だったデイムという男で、一見優しそうで、温厚そうなデイムだったんですが、彼にはクリードに対する嫉妬と悪意が宿っていました・・・というところから始まります。今回シルベスター・スタローンは、姿も、影も形も見えません。
鈴木 登場しないですか?
荒木 登場しない。黒人同士のヘビー級ボクサーがリングで戦いまくるというですね、どっちかっていうと黒人によるブラックムービーと言っていいでしょうね。
鈴木 そういうテイストになっているんですか。
荒木 そうですね。かつてのロッキーとドラコの、白白の対決は昔のことですね。音楽もヒップホップ系が多いような気がします。見どころは言うまでもなく、息をのむようなボクシングシーンですけど、これどうやってとったのかと思うほどのすごいシーンの連続です。スローモーションや、POVっていうんですけど、主観映像というんですが、ボクサーの目から見た映像…、みたいな、とにかく臨場感がすごくなるんですよ。だから、汗が飛んでくるシーンなんかも見えたりしますよ。現実のボクシングの試合とはちょっと違う感じです。ボクシングの試合ってもっとぐちゃぐちゃじゃないですか。どちらかというと劇画に近いというか、演武に近い戦い方ですよね。よく観せる為に作ってる感じです。
鈴木 ほんとのボクシングって、たまにズルズルして終わる試合もありますよね。
荒木 そうなんですよ。ズルズル、ダラダラっていうね。圧倒的にそっちの方が多いです。
鈴木 そっちの方がリアリティなんですよね。
荒木 そうですね。
「クリード 過去の逆襲」 5月26日からの公開ですので、ボクシング楽しみたい方は、是非観てください。
それから…、漫画はダイちゃんあんまり読まない方だよね?
鈴木 昔の、マカロニほうれん荘くらいでしたね…。
荒木 懐かしいですね…「マカロニほうれん荘」。
「岸辺露伴 ルーブルへ行く」という、5月26日の公開の作品なんですけど。これは、私の親戚でも何でもない、あの荒木飛呂彦の大人気コミック「ジョジョの奇妙な冒険」のスピンオフ作品でなんですね。テレビドラマ化された「岸辺露伴は動かない」の劇場版です。超能力を持つ、漫画家・岸辺露伴が、テレビと同じく高橋一生さんが演じています。
「この世で最も邪悪で最も黒い色の絵」の話を聞いて、その絵がフランスのルーブル美術館に所蔵されていることがわかり、そこを訪ねます。しかし、そこには「黒い絵」を知る者はなく、いろいろ調べた結果その絵は、今はもう使われていない地下倉庫にあるということがわかり、同時にいろいろな不思議なことが起こり始める・・・という、荒木飛呂彦の独特の世界が展開されます。
鈴木 面白そうじゃないですか!
荒木 幻想と現実、過去と現代、日本とフランスという、いろいろなものがまじりあってね…。荒木飛呂彦さんの世界観というか、荒木ワールドを少し知っているとより楽しめますが、不思議な冒険的な面白さがありますので、初めての人でも大丈夫ですね。こういう風なものだな…と思えば。
鈴木 それだけ、色が出ているということですものね。
荒木 そうです。上手く使ってますよ、特殊撮影なんかも含めて。
露伴役の高橋さんの他、飯豊まりえさんとか、木村文乃さんとか出ています。
「岸辺露伴 ルーヴルへ行く」5月26日公開の作品です。
なかなか面白いものが揃ってますね、26日から公開は。是非観に行っていただきたいと思います。
鈴木 はい!
荒木 最後のコーナーです。今日の私のお気に入りの映画音楽ですが、 町田市の「すのっぴん」さんからいただきました。『前回、荒木さんがスノーマンでも大丈夫と言っていたので思いきってお願いします。私の好きなお映画音楽は、はっきり、率直に言って「私の幸せな結婚」の主題歌、スノーマンの「タペストリー」です。ほかにありません。よろしくお願いいたします。』
鈴木 『他にありません!』がいいですね。
荒木 潔いお便り、ありがとうございました。簡単明瞭で好感持てます。
ということで今日の映画音楽の作品は、2023年3月公開の「わたしの幸せな結婚」ですが、先週取り上げた作品「卒業」が56年前と思ったら、今週はなんと2か月前の作品ということで、なんとアップダウン激しいというか、振り幅広いというか…。
鈴木 我々のトークみたいですね(笑)。
荒木 いいですね(笑)。ジャニーズ系は私にはわかんないと思っていたんでしょうけども、大丈夫です!何といってもこの私、この業界に入った放送局の一番最初の仕事がジャニーズ。としちゃんとマッチの番組だったんですね。
鈴木 ああー!あの時代か~。
荒木 今の副社長のSさんがまだ現場でやってた頃ですよ。当時はグループだと、忍者とかじゃジャパニーズとか知らないよね?そういう人を相手に仕事してました。話題が古いですよね。それと、今のジャニーズ事務所社長の藤島ジュリーさんのお父さん、藤島泰輔さんっていうんですけども、この人ともニュース番組やってました。藤島泰輔さん、メリー喜多川さんの旦那様で、小説家だったんです。
今の上皇のご学友でね、とっても 頭のいい人でしたよ。
…そんなことはどうでもいいんですけど、とにかく、ジャニーズの経営陣と、今にして思えば付き合ってたんですけど上手く使えばよかったんだけどね。ということで話が反れましたけど、「私の幸せな結婚」。
今年の公開ですよね。漫画かな…。あぎとぎ あくみさんの大ヒット和風ファンタジー小説で、「Snow Man」の目黒蓮君と今田美桜ちゃんの共演で映画化したものです。観ましたか?まだ観てないですよね?
鈴木 観てなーい。
荒木 類まれな美貌を持つと言われる主人公の工藤清霞役を目黒君がやってましたよね。冷酷で無慈悲というイメージピッタリでした。脚本も監督も女性なんですよ。だから、目黒君のイメージを上手く作っていて、ことさら格好良かった気がします。
女の子の目線で格好いい男の子って感じです。スノーマンの中では映画では目黒君が本格的な作品2本目ですか、最初は2022年公開の「月の満ち欠け」でしたか?ほかのメンバーの映画出演としては2年前ぐらいに「ハニーレモンソーダ」にラウールくんが出てます。
鈴木 それぞれなんだね。
荒木 そうそう。「おそ松さん」では、全員出演でしたね。そして岩本君が消防士を演じた作品もありましたね。声の出演もあるんですが、凄いですよ。沢山出てますね。
話がちょっと横にそれますが、私今、自宅から自転車で渋谷の事務所に通っているのですが、去年だったか通勤途中のレストランみたいなところでロケしてるんですよ、誰の撮影かなと思ったら奥のほうに目黒君と川口春奈さんがちらっと見えたんです。
例の『silent』のロケだったんですね。エーと店名言っていいのかな?「アネカフェ」という店なんですけど、ドラマ終わって半年にもなるのに、今も毎日50人ぐらいの女の子、入場待ちしてますよ。
鈴木 聖地ですね。
荒木 なんてことの無い、昔からある店なんですよね。ほかにも下北沢あたりが聖地らしいですね。
鈴木 そうなるよね。
荒木 あれだけ人気だとね…。目黒君は7月から新ドラマもスタートらしいです。まあ、ジャニーズ事務所は、今大変ですが、ね。まあ、早くいろいろはっきりさせて。タレントさんたちも頑張ってほしいと思います。ということで、今日はジャニーズ系を取り上げました。「私の幸せな結婚」の主題歌です。じゃあ、ダイちゃんお願いします。
鈴木 ありがとうございます。
■荒木久文(あらき・ひさふみ)1952年長野県出身。早稲田大学卒業後、ラジオ関東(現 RFラジオ日本)入社。在職中は編成・制作局を中心に営業局・コンテンツ部などで勤務。元ラジオ日本編成制作局次長。プロデューサー・ディレクターとして、アイドル、J-POP、演歌などの音楽番組を制作。2012年、同社退職後、ラジオ各局で、映画をテーマとした番組に出演。評論家・映画コメンテイターとして新聞・WEBなどの映画紹介・映画評などを担当。報知映画賞選考委員、日本映画ペンクラブ所属。
■鈴木ダイ(すずき・だい)1966年9月1日生まれ。千葉県出身。日本大学芸術学部演劇学科卒。1991年、ボストン大学留学。1993年 パイオニアLDC株式会社(現:ジェネオン・ユニバーサル)入社 し洋楽宣伝プロモーターとして勤務 。1997年 パーソナリティの登竜門であるJ-WAVE主催のオーディション合格 。
現在は、ラジオパーソナリティとして活躍するほか、ラジオ・テレビスポット、CMのナレーション、トークショー司会やMCなど、幅広く活躍。 古今東西ジャンルにこだわらないポピュラー・ミュージックへの傾倒ぶり&造詣の深さ、硬軟交ぜた独特なトーク、そしてその魅力的な声には定評がある。