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ハリウッド特急便
アンバー・ハード、上訴を正式申請 ジョニー・デップとの名誉毀損裁判の評決に不服
(2022年7月22日11:45)
アンバー・ハード(36)が、元夫ジョニー・デップ(59)との名誉棄損裁判で、再審請求を棄却されてから1週間後に上訴を正式に申請したことがわかった。
英紙「デイリー・メール」(電子版)によると、ハードの弁護団は21日(現地時間)、米バージニア州フェアファックス郡の裁判所に上訴の申請書を提出したという。
今月初め、ハードの弁護士は陪審員の評決が証拠に裏付けられていないと主張し、再審を請求していた。 また、陪審員の1人が適切に審査されておらず、彼の裁判への参加は人違いのケースであると主張した。
だが判事は7月13日(現地時間)の判決で、「詐欺や不正の証拠はない」としてハードの再審請求を却下していた。その1週間後にハードの弁護士が上訴を申請したという。
米サイト「TMZ」によると、ハードの広報担当者は「私たちはこの判決を不服とし上訴しました。我々は今日の(上訴)申請がTwitter(のユーザー)に火をつけることをわかっていますが、公正と正義の両方を確保するために取るべき手順があります」と上訴の正当性を訴えた。
控訴が認められるためには、ハードは裁判に誤りがあったこと、あるいは裁判長の法律の解釈に誤りがあったことを証明する必要があるだろうと同紙は指摘した。
6月1日(現地時間)、バージニア州の裁判所の陪審員は、ハードが2018年12月にワシントン・ポスト紙に寄稿したコラムでデップを中傷したと判断しデップに1035万ドル(約14億Ⅱ000万円)の賠償金を支払うよう命じた。また、ハードの反訴に対しては一部を認めてデップに200万ドル(約2億7500万円)を支払うことを命じた。
ハードの控訴の申請を受けて、デップの広報担当者は同紙に対し、「陪審員は6週間の裁判で提出された広範な証拠に耳を傾け、被告自身がデップ氏の名誉を複数のケースで毀損したという明確かつ全員一致の評決を下しました。私たちは自分の裁判に自信を持ち続け、この評決が成立することを確信しています」とコメントしたという。ハードの控訴が認められて”第2ラウンド”に突入するのか注目される。
■ジョニー・デップVSアンバー・ハードの”バトル“の経過
2012年に「ラム・ダイアリー」で共演したのがきっかけで恋愛関係になり、同年デップは長年のパートナーだったヴァネッサ・パラディ(45)との破局を発表。14年にハードと婚約して翌年2月に結婚した。
だがわずか1年3か月の結婚生活で、16年5月にハードが離婚を申請。酒に酔ったデップからDVを受けていたとして、あざができた顔写真を公開して波紋を広げた。デップはDVを否定していたが17年8月にデップが700万ドル(約7億6300万円)を支払うことで離婚が成立した。これで一件落着かと思われたが、デップが反撃して泥沼の裁判闘争が続いた。
2018年10月、デップが雑誌「GQ」(英国版11月号)のインタビューで、ハードに対するDVを全面否定して、ハードのDV告発で「シンデレラからカジモド(「ノートルダム・ド・パリ」の登場する醜悪な容姿の男)にされた」などと激しく非難。さらにハードが同年12月ワシントン・ポストに手記を寄せて、(デップの名前は出さず)DVを告発したら脅され、決まっていた役を降ろされるなど報復されたと主張して、そうした米国の文化・社会構造を変える必要があるなどと訴えた。
その後デップが「ワイフ・ビーター」(妻虐待夫)と報じた英紙「サン」を訴え、さらにワシントン・ポストに手記を書いたハード本人を名誉棄損で提訴した。ロンドンの裁判所で行われたデップが「サン」を訴えた名誉棄損裁判では、2人が法廷で直接対決して、壮絶な夫婦喧嘩やデップのベッドにウンチが置かれていた“ウンチ事件”、デップの指切断事件、デップのドラッグ使用歴、ハードの3P疑惑など前代未聞の暴露合戦が繰り広げられた。
2020年11月、判事は「サン」の記事は「おおむね事実」と認定して名誉棄損の訴えは棄却されデップは敗訴。控訴も棄却されデップの敗訴に終わった。
2022年4月12日(現地時間)、ハードが2018年12月に米紙ワシントン・ポストに寄稿したコラムで名誉を棄損されたとしてデップがハードに5000万ドル(約62億5000万円)の巨額賠償金を請求した訴訟が米バージニア州フェアファックスの裁判所でスタート。双方のさまざまな証人が証言し約6週間続く予定。ハードは、デップが匿名のアカウントを使って誹謗中傷を繰り返したなどとして1億ドル(約125億円)を請求して”倍返し“の反訴をしている。
2022年6月1日(現地時間)、米バージニア州の裁判所の陪審が、デップがハードのコラムを名誉棄損として500万ドル(約63億円)の損害賠償を請求した訴訟について、名誉棄損を認めてハードに1500万ドル(約20億円)の賠償支払いを命じた。一方、ハードがデップに1000万ドル(約130億円)の損害賠償を請求して反訴した名誉棄損の訴訟について、デップ側に200万ドル(約2億6000万円)の支払いを命じた。