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ハリウッド特急便
ジョニー・デップ、前妻アンバー・ハードへのDVをめぐる名誉毀損裁判で敗訴
(2020年11月3日0:30)

ジョニー・デップ(57)が、前妻アンバー・ハード(34)にDVを働く「ワイフビーター」(妻虐待者)と報じた英大衆紙サンを名誉棄損で訴えた裁判で2日、ロンドンの裁判所はデップの訴えを棄却した。
米紙ニューヨーク・ポスト(電子版)によると、ロンドンの高等裁判所のアンドルー・ニコル判事は、デップを 「ワイフビーター」(妻虐待者)と呼ぶ見出しで2018年に報じたサンの記事が 「実質的に真実 である」と述べた。
ニコル判事は、ハードが法廷でデップに襲われたと証言した14 の出来事を詳細に検討した結果これらの結論に達した」としている。
また、ニコル判事は、ハードが700万ドル(約7億3500万円)の離婚和解金を慈善団体に寄付したことに言及して、「gold digger(男をたらし込んで金を搾り取る女)」というデップの主張を退けた。
ハードの米国弁護士、エレイン・チャールソン・ブリードホフト氏は、「この裁判を見てきた誰にとっても判決と判決は驚きではない」と述べ「私たちは米国の法廷でアンバー・ハードさんのために正義を実現し、ハードさんの言論の自由の権利を守ることを約束します」と語った。
勝訴した「サン」のスポークスマンは、同紙が20年以上にわたって家庭内虐待の被害者のために立ち上がってキャンペーンを展開してきたと語った。「家庭内暴力の被害者は決して沈黙すべきではありません。慎重な検討をした裁判官に感謝し、法廷に証拠を与えたアンバー・ハードの勇気に感謝します」とコメントした。
泥沼の暴露合戦を展開した前代未聞の裁判でデップは「彼女が主張する虐待はでっち上げで私の方が暴力の被害者だった」などと主張したがハードに対するDVの事実を覆すことはできなかった。
デップは、サンを相手取った名誉棄損裁判のほかにも、ハードがワシントン・ポストに寄稿した記事に対して、名誉棄損で5000万ドル(約52億円)の損害賠償を請求する訴訟を起こしている。一方のハードはデップに対して1億ドル(約105億円)を請求する反訴を起こしている。2人のドロ沼の裁判は第2ラウンドを迎えるが、ロンドンの裁判所での敗訴でデップはピンチに立たされそうだ。
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