アンバー・ハードがジョニー・デップとのDV離婚で”報復“を受けた

(2018年12月21日)

米女優アンバー・ハード(32)がジョニー・デップ(55)のDVを訴え離婚したときに決まっていた仕事を降ろされ殺害脅迫を受けるなど社会的に“報復“されたと告発する寄稿文をワシントン・ポスト紙に発表して波紋が広がっている。ハードは自身のツイッターやインスタグラムで同紙に寄稿文を載せたことを報告した。

「私は性的暴力に反対して声を上げた。そして、われわれの文化である報復を受けた。これは変えなければならない」と寄稿文で訴えたハード。2016年5月、ハードはデップとの離婚を申請し、DVを受けたと主張。DVの証拠写真として提出したあざができた顔写真が芸能サイトなどに掲載されてスキャンダルになったのは記憶に新しい。デップはDVを否定したが8月にハードに和解金約7億円を支払うことで離婚が成立。ハードは7億円を慈善団体に寄付すると発表した。

そうしたなか、ハードはさまざまな”報復“を受けたという。「わたしはDVを告発した女性として我々の文化の報復に直面した」という。友人からは「女優として仕事ができなくなる」と忠告されたという。実際に決まっていた映画の役を下ろされ、2年契約のファッションブランドのキャンペーンも降ろされたという。「ジャスティス・リーグ」と「アクアマン」は何とか出演できた。また、ドローンで追跡されカメラマンにバイクで追いかけられるのでなかなか家から出られなかったという。さらには殺害脅迫を受けて「毎週電話番号を変えなければならなかった」。

男が虐待の告発から守られる制度のなっていることを知ったという。「#Me Too」運動はこうした現状を打破するもので、「先月の中間選挙で女性の問題を真剣に考える数多くの女性候補が当選したことで、性的な暴力を終わりにする女性の情熱と決意は政治的な力になった」としている。そして「法律や規則や社会的規範を変えることを要求し、男女の格差をなくす運動を一緒にしましょう」と呼びかけた。