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ハリウッド特急便
ジョニー・デップ、新アルバムでアンバー・ハードを非難か
(2022年7月11日12:20)
ジョニー・デップ(59)が、伝説のギタリスト、ジェフ・ベック(78)とのニューアルバムの中の新曲で元妻アンバー・ハード(36)を非難していると英紙が報じた。
米紙ニューヨーク・ポスト(電子版)によると、デップは、15日(現地時間)にリリースされる伝説的なイギリスのギタリスト、ジェフ・ベックと制作したアルバムの中で、名前は出していないがハードのことを歌っていると、英紙サンデータイムズが報じた。
デップは、元ヤードバーズのギタリストのベックとニューアルバム「18」を制作。13曲の収録曲の中の2曲を新曲をデップが書き下ろしたという。この曲は、夫妻の問題だらけの結婚生活を世間に暴露した数週間に及ぶ過酷な裁判の間、デップがどのように感じていたかを明らかにしているとみられるという。デップは「君はあきれはてた一夜に十分言ったと思うよ」などと歌っているという。
アルバムに収録された「Sad Motherf-in' Parade」という曲では、「君はうずうずした犬のように7年もそこに座っている」と歌っている。そして「もし僕が10セントを持っていたとしても、それはあなたの手には届かないだろう」と歌っているという。
デップは6月、ベックと共にイギリスで一連のツアーに参加した。彼らのアルバムのタイトル「18」は、音楽を演奏するたびに感じるという2人の若々しさから名付けられたという。
デップの2曲のほかには、ザ・ビーチ・ボーイズの「Caroline No」やヴェルヴェット・アンダーグラウンドの「Venus and Furs」などのカバーソングだという。デップは俳優だけでなくミュージシャンとしても活動しており、デップ、ジョー・ペリー、アリス・クーパー、トミー・ヘンリクセンからなるロック・スーパーグループ「ハリウッド・ヴァンパイアーズ」で来夏にツアーを行うことを発表している。
デップは先月、ハードが2018年12月に米ワシントン・ポスト寄稿したDV被害についてのエッセイを名誉毀損で訴え、1035万ドル(約14億円)の賠償金をハードに命じる評決を得て勝訴した。ハードは、元夫に対する反訴で200万ドル(約2億7400万円)を獲得した。ハードは評決の破棄を裁判所に申請しており、裁判所がどう判断するのか今後の展開が注目されている。
■ジョニー・デップVSアンバー・ハードの”バトル“の経過
2012年に「ラム・ダイアリー」で共演したのがきっかけで恋愛関係になり、同年デップは長年のパートナーだったヴァネッサ・パラディ(45)との破局を発表。14年にハードと婚約して翌年2月に結婚した。
だがわずか1年3か月の結婚生活で、16年5月にハードが離婚を申請。酒に酔ったデップからDVを受けていたとして、あざができた顔写真を公開して波紋を広げた。デップはDVを否定していたが17年8月にデップが700万ドル(約7億6300万円)を支払うことで離婚が成立した。これで一件落着かと思われたが、デップが反撃して泥沼の裁判闘争が続いた。
2018年10月、デップが雑誌「GQ」(英国版11月号)のインタビューで、ハードに対するDVを全面否定して、ハードのDV告発で「シンデレラからカジモド(「ノートルダム・ド・パリ」の登場する醜悪な容姿の男)にされた」などと激しく非難。さらにハードが同年12月ワシントン・ポストに手記を寄せて、(デップの名前は出さず)DVを告発したら脅され、決まっていた役を降ろされるなど報復されたと主張して、そうした米国の文化・社会構造を変える必要があるなどと訴えた。
その後デップが「ワイフ・ビーター」(妻虐待夫)と報じた英紙「サン」を訴え、さらにワシントン・ポストに手記を書いたハード本人を名誉棄損で提訴した。ロンドンの裁判所で行われたデップが「サン」を訴えた名誉棄損裁判では、2人が法廷で直接対決して、壮絶な夫婦喧嘩やデップのベッドにウンチが置かれていた“ウンチ事件”、デップの指切断事件、デップのドラッグ使用歴、ハードの3P疑惑など前代未聞の暴露合戦が繰り広げられた。
2020年11月、判事は「サン」の記事は「おおむね事実」と認定して名誉棄損の訴えは棄却されデップは敗訴。控訴も棄却されデップの敗訴に終わった。
2022年4月12日(現地時間)、ハードが2018年12月に米紙ワシントン・ポストに寄稿したコラムで名誉を棄損されたとしてデップがハードに5000万ドル(約62億5000万円)の巨額賠償金を請求した訴訟が米バージニア州フェアファックスの裁判所でスタート。双方のさまざまな証人が証言し約6週間続く予定。ハードは、デップが匿名のアカウントを使って誹謗中傷を繰り返したなどとして1億ドル(約125億円)を請求して”倍返し“の反訴をしている。
2022年6月1日(現地時間)、米バージニア州の裁判所の陪審が、デップがハードのコラムを名誉棄損として500万ドル(約63億円)の損害賠償を請求した訴訟について、名誉棄損を認めてハードに1500万ドル(約20億円)の賠償支払いを命じた。一方、ハードがデップに1000万ドル(約130億円)の損害賠償を請求して反訴した名誉棄損の訴訟について、デップ側に200万ドル(約2億6000万円)の支払いを命じた。