アンバー・ハード、メディアの「悪い見出し」の嵐で広報チームを解雇

(2022年5月2日11:00)

アンバー・ハード、メディアの「悪い見出し」の嵐で広報チームを解雇
法廷バトルが続くデップとハード(Twitter/@CourtTV)

アンバー・ハード(36)は、ジョニー・デップ(58 )との名誉棄損裁判の報道に憤慨し、今週の証言を前に、新しいPRチームに切り替えたことがわかった。米メディアが報じた。
米紙ニューヨーク・ポスト(電子版)によると、ハードは、先月始まった名誉毀損裁判をめぐる報道に不満を覚え28日(現地時間)、PR会社プレシジョン・ストラテジーとも契約を解除したという。「彼女は悪い見出しを好まない」と情報筋は指摘した。別の情報筋によると、ハードは「自分の話が効果的に語られないことに苛立っている」という。

デップは、ハードがDVの被害者であることを主張した2018年のワシントン・ポスト紙のコラムで名誉を棄損されたと主張し、5000万ドル(約65億円)の損害賠償を求めてハードを提訴している。ハードの弁護士は、デップが彼女を肉体的、性的にも虐待していたと主張している。

ハードは早ければ3日(現地時間)にバージニア州フェアファックスの裁判所で証言台に立つことが予想されるが、法廷で自分の主張をよりよく伝えてもらうために新しい広報チーム、コンサルティング会社のシェーン・コミュニケーションズを雇ったという。 突然の広報チームの交代は、デップの証人による数日間の残酷な法廷証言と、ハードに敵対する激しいソーシャルメディアの嵐が巻き起こった後に行われたという

CEOのデヴィッド・シェーン率いる彼女の新しいPRチームは、以前にもデップに対抗して仕事をしたことがある。デップの元ビジネスマネージャーが申し立てた、デップが毎月200万ドル(約2億6000万円)を浪費する「強迫的消費」習慣があり精神科医を雇う必要があると追及するなど貢献したという。それでも、専門家は、ハードの新しい側近は苦しい戦いを強いられているとポスト紙に語ったという。選挙運動の権威リス・スミスは、「見出しが気に入らないからと言って、このような裁判の最中にチームを変えるのは異常だ」 と指摘したという。

ハードは法廷にカメラを持ち込むことを望んでいなかったが、デップのチームは裁判の証言のすべてをライブストリーミングで流すことを要求したため、米法廷ニュース専門 チャンネルのCourtTVを始め多数のメディアが法廷内のデップやハード、証言者の映像や写真付きで報道している。米国では通常法廷内の撮影やライブ放送、配信などは許可されている。日本の場合は開廷前の裁判官らの映像、写真撮影だけで、開廷後は傍聴は許可されているが法廷内の撮影は禁止されているため、法廷内の被告の様子はイラストで報道している。傍聴は司法記者クラブ以外は、定員を超える場合は抽選となり、注目度の高い裁判では数少ない傍聴券を求めて長蛇の列ができる。

■「アクアマン2」ハードの出番が減少か

アンバー・ハードのキャリアは、ジョニー・デップの裁判のせいですでに苦しくなっているかもしれないという。米サイト「TMZ」によると、「アクアマン」(2018年)で準主役級の海底国ベゼルの王女メラを演じたハードだが、続編の「アクアマン・アンド・ザ・ロスト・キングダム(原題)」(2022年12月米公開)ではかなり小さな役を演じると報じられている。映画ジャーナリストのグレース・ランドルフによると、10分未満の出演になるという。 ハードの存在感が薄れるのは最近のことなのか、それとも最初からそのように書かれていたのかは不明だという。

この映画は1月に発表され、監督のジェームズ・ワンは主演のジェイソン・モモアと新しいキャラクターを演じるパトリック・ウィルソンと一緒にインスタグラムに投稿したがハードについては全く触れていなかったという。 ちなみに、アンバー自身も「アクアマ」の続編の宣伝はあまりしていないようだ。彼女のIGのほとんどは私生活を中心としたもので、10月のスナップでは、メラの特徴である赤い髪をした自分の写真を投稿し、「Red-dy(赤い髪)」とだけキャプションを添えた。 ハードは当初からその役を再演すると発表されていたが、問題は裁判が実際に影響を及ぼしているかどうかだが、確かなことは分からないという。

■ジョニー・デップVSアンバー・ハードの”バトル“の経過

デップとハードは2012年に「ラム・ダイアリー」で共演したのがきっかけで恋愛関係になり、同年デップは長年のパートナーだったヴァネッサ・パラディ(45)との破局を発表。14年にハードと婚約して翌年2月に結婚したが、わずか1年3か月の結婚生活で16年5月にハードが離婚を申請。酒に酔ったデップからDVを受けていたとしてあざができた顔写真を公開して波紋を広げた。デップはDVを否定していたが17年8月にデップが700万ドル(約7億6300万円)を支払うことで離婚が成立した。これで一件落着かと思われたが続きがあった。

18年10月、デップが雑誌「GQ」(英国版11月号)のインタビューで、ハードに対するDVを全面否定して、ハードのDV告発で「シンデレラから醜い男にされた」などと激しく非難。さらにハードが同年12月ワシントン・ポストに手記を寄せて、(デップの名前は出さず)DVを告発したら脅され、決まっていた役を降ろされるなど報復されたと主張して、そうした社会構造を変える必要があるなどと訴えた。

その後デップが「ワイフ・ビーター」(妻虐待夫)と報じた英紙「サン」を訴え、さらにワシントン・ポストに手記を書いたハードを名誉棄損で提訴した。ロンドンの裁判所で行われたデップの名誉棄損裁判では、壮絶な夫婦喧嘩やデップのベッドにウンチが置かれていた“ウンチ事件”、デップの指切断事件、デップのドラッグ使用歴、ハードの3P疑惑など前代未聞の暴露合戦が繰り広げられた。判決は「サン」の記事は「おおむね事実」として名誉棄損の訴えは棄却されデップは敗訴。控訴も棄却されデップの敗訴に終わった。

2022年4月12日(現地時間)、ハードが2018年12月に米紙ワシントン・ポストに寄稿したコラムで名誉を棄損されたとしてデップがハードに5000万ドル(約62億5000万円)の巨額賠償金を請求した訴訟が米バージニア州フェアファックスの裁判所でスタート。ハードは1億ドル(約125億円)を請求して反訴している。

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