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ハリウッド特急便
アンバー・ハードがジョニー・デップとの“190億円裁判”を前にコメント「権力のある男性たちに抗して話すことで女性が払う代償について書いた」
(2022年4月11日19:30)

ジョニー・デップ(58)が元妻の女優アンバー・ハード(35)が米紙ワシントン・ポストに寄稿したコラムで名誉を棄損されたとして5000万ドル(約62億5000万円)の巨額賠償金を請求した訴訟が11日(現地時間)、米バージニア州フェアファックスの裁判所で開始されるが、それに先立ちハードが自身のインスタグラムでコメントを発表して「権力のある男性たちに抗して話すことで女性が払う代償について書いた」などと主張した。ハードは1億ドル(約125億円)を請求して反訴しており合計約190億円訴訟の行方が注目される。
ハードは2018年12月、ワシントン・ポスト紙のコラムでデップの名前は出していないが、DVについて告発したら脅迫されたり決まっていた役を降ろされるなどの被害にあったとして、そうした文化を変える必要があると訴えた。
ハードは「私は数週間オフラインにします。ご存じのように私は、元夫のジョニー・デップと法廷で向き合うためにバージニアに滞在します」と裁判に臨むことを報告した。
そして「ジョニーは、私が経験した暴力とドメスティックバイオレンスについて詳しく書いたワシントン・ポストのコラムを訴えています。私は決して彼の名前を出していません。それはむしろ権力のある男性たちに抗して話すことで女性が払う代償について書きました」とデップの名前は出していないし、男性社会の問題を指摘したものだとしている。
さらに「私は代償を払い続けていますが、この訴訟が終わったとき、うまくいけば私もジョニーも前に進むことができると思います。私はいつもジョニーへの愛を持ち続けています。そして世界を前にして過去の私たちの人生の詳細をさらすことに大きな苦痛をもたらしています。現時点では幸運なことにこの数年サポートを受けていることを認識していますし、これからの数週間これまで以上にそのサポートを頼りにするでしょう」とつづった。
米紙ニューヨーク・ポスト(電子版)によると、裁判には、ハードの元恋人イーロン・マスク、俳優のジェームズ・フランコ、ポール・ベタニー、エレン・バーキンなど、豪華な証人が名をつられて入り爆発的に盛り上がること間違いなしだという。2人の元恋人も証言するとみられ、弁護士はデップの虐待疑惑に関するハードの説明が真実かどうかに焦点を当てるとみられるという。
2020年、デップはアンバー・ハードに対するDVを報じた英紙サンを名誉棄損でロンドンの裁判所に提訴して、2人が法廷で対決したが、裁判所はサンの記事を「おおむね事実」と認定しデップは敗訴。控訴も棄却された。米国に舞台移しての第2ラウンドはどうなるのか。
「ハードがデップとの離婚を申請したときに、デップのDVを告発して、あざができた顔写真を証拠として提出し、その写真がメディアで大きく報じられた経緯もあり、コラムでデップの名前を出していなくても特定されたと判断される可能性がある。だが、ロンドンの裁判所でデップのDVが認定された。また、DVは社会的な問題で公益性、公共性が認められるとみられ、今回もデップは不利の可能性が高い」(事情通)
裁判は現地時間の11日から始まるが、ハードはデップに”倍返し”の1億ドル(約125億円)の賠償を求めて反訴しており2つの裁判がどう決着するのか注目される。
■ジョニー・デップVSアンバー・ハードの”バトル“の経過
デップとハードは2012年に「ラム・ダイアリー」で共演したのがきっかけで恋愛関係になり、同年デップは長年のパートナーだったヴァネッサ・パラディ(45)との破局を発表。14年にハードと婚約して翌年2月に結婚したが、わずか1年3か月の結婚生活で16年5月にハードが離婚を申請。酒に酔ったデップからDVを受けていたとしてあざができた顔写真を公開して波紋を広げた。デップはDVを否定していたが17年8月にデップが700万ドル(約7億6300万円)を支払うことで離婚が成立した。これで一件落着かと思われたが続きがあった。
18年10月、デップが雑誌「GQ」(英国版11月号)のインタビューで、ハードに対するDVを全面否定して、ハードのDV告発で「シンデレラから醜い男にされた」などと激しく非難。さらにハードが同年12月ワシントン・ポストに手記を寄せて、(デップの名前は出さず)DVを告発したら脅され、決まっていた役を降ろされるなど報復されたと主張して、そうした社会構造を変える必要があるなどと訴えた。
その後デップが「ワイフ・ビーター」(妻虐待夫)と報じた英紙「サン」を訴え、さらにワシントン・ポストに手記を書いたハードを名誉棄損で提訴した。ロンドンの裁判所で行われたデップの名誉棄損裁判では、「サン」の記事は「おおむね事実」としてデップは敗訴し,
控訴も棄却されデップの敗訴に終わった。