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映 画

「昭和20年生まれからキミたちへ 私たちは戦後80年をこう生きてきた」「バレリーナ: The World of John Wick」「蔵のある街」のとっておき情報
(2025年8月23日11:30)
映画評論家・荒木久文氏が「昭和20年生まれからキミたちへ 私たちは戦後80年をこう生きてきた」「バレリーナ: The World of John Wick」「蔵のある街」のとっておき情報を紹介した。トークの内容はFM Fuji「Bumpy」(月曜午後3時、8月18日放送)の映画コーナー「アラキンのムービー・ワンダーランド」でパーソナリティ・鈴木ダイを相手に話したものです。
鈴木 よろしくお願いします。
荒木 お盆明けでお仕事大変だと思いますけど、頑張ってください。
鈴木 ぐったり感、満載ですよ、街中は。
荒木 そんな時に恐縮ですが、私のような声ですみません。今日は最初に映画とは直接関係ないんですけど、最近 私が心惹かれた書籍をご紹介したいと思います。本のタイトルが『昭和20念生まれからキミたちへ 私たちは戦後80年をこう生きてきた』。

鈴木 長いタイトルすね。
荒木 はい。世界書院という出版社から発売されたばかりの本です。これは、タイトルの通り昭和20年終戦の年に産まれた著名人のインタビューをまとめた書籍です。
鈴木 1945年生まれか、そういうことですよね。
荒木 つまり全員80歳。これ、東京新聞で去年の8月くらいからかな、1年間連載されたインタビュー記事です。「昭和20年に生まれて」いう連載記事だったんですが、そこから10人を取上げて加筆し、稲熊均さんと嶋田昭浩さんという方が編集して出版したものなんですね。で、ここに登場するのはまず落合恵子さん、作家の池澤夏樹さん、タレントの松島トモ子さん、ジャーナリストの大谷明宏さん、それから扇ひろ子さん、ジャズミュージシャンの坂田明さん。さらに元外交官の東郷和彦さん、歌手の田辺靖雄さん。オウム事件の弁護士の岡田尚さん。最後に評論家の佐高信さん、この10人です。それぞれが自ら生きて来た人生を振返りインタビューに答えてるんですね。この企画を始めた主旨は、終戦の年に生まれたという事は、自分と同じ戦後を生きているんですよね、80年。平和の時代ですよね、そういう意味では、この平和の時代の行く末に不安はないかということを聞きたかったという事と個人史を語ってもらうという事でね。その中から、我々以下の若い人達に対するメッセージを贈ってもらおうという事で…。
鈴木 ひと言ひと言がメッセージなんだろうけどね。
荒木 生きて来た、この人たちのメッセージがひとつひとつ響いてきますね。
鈴木 復興の歴史そのものだもんね。
荒木 1945年て出生率低いんですけど、167万人くらいと推定されてますね。このあとベビーブームが来るわけです。ダイちゃんお父さんはこの辺りですよね?
鈴木 親父は昭和8年生まれだから12歳の時に終戦なんですよ。
荒木 ああー、じゃあもっとずっと上だ。
鈴木 子どもの記憶は戦争だったって言ってました。
荒木 この昭和20年生まれってどんな人がいると思いますか?
鈴木 全然思い浮かばないなぁ。
荒木 吉永小百合さんですね。
鈴木 吉永小百合さん!80歳なんですか。
荒木 そうそう。タモリさん。
鈴木 タモリさんもそうなんだ。
荒木 宮本信子さん。
鈴木 おおーっ。
荒木 それから水前寺清子さん。
鈴木 おーっ。
荒木 …という80年を区切りに、この本を読んで見るのもいいんじゃないんでしょうかね。メッセ―ジが昭和20年生まれの人から集まってます。で、世界書院という出版社で検索するかお近くの本屋さんで、1,500円プラス税。本のお知らせでした。
鈴木 ありがとうございます。
荒木 さあ気分を変えてお盆明けの娯楽映画を。
鈴木 あははは。いいですね。
荒木 この作品、「ジェラシック・パーク」と並んで今年の夏を代表するアミューズパークエンターテインメント映画です。
鈴木 何?何それ?
荒木 8月22日公開の『バレリーナ: The World of John Wick』という作品です。世界中でヒットしたあの「ジョン・ウィック」シリーズご存じですよね。

鈴木 もちろん。
荒木 あのシリーズのスピンオフとして登場したのがこの作品『バレリーナ The World of John Wick』です。主人公は今回、イヴさんという女性。演じるのはアナ・デ・アルマスです。
鈴木 最近話題の、トムクルーズとお付き合いしている彼女ですよ、それ。
荒木 キューバ出身でスペインに行って、それから出てきた人ですよね。
アクションも得意ですよね。今回も凄いです。しなやかでスピード感のあるアクションが本当にかっこいい!!と言うしかありません。
ストーリーです。主人公のイヴは幼い頃に父親を殺されて孤児になり「ルスカ・ロマ」という、バレエと暗殺術を教え込むという不思議な養成所に入れられます。いわゆるタイガーマスクの「虎の穴」的な。
鈴木 なるほど。
荒木 それから12年、めちゃくちゃ厳しい訓練を受けて、暗殺者として育っていきます。大人になったイヴはある仕事の中で、父親を殺した相手の手がかりを見つけてしまうんです。復讐の為にこの組織を裏切っちゃうんですね。そんな彼女の前に現れるのが、伝説の殺し屋ジョン・ウィックです。ここで銃撃戦だとか、いや!それどうなっているの?!というバトルが繰り広げられるんですよ。
鈴木 バトルが!バトルがね!
荒木 凄いんですよ、アナ・デ・アルマスさん。新たな復讐のヒロインとして、目茶苦茶強くてカッコよくて楽しかったですよ。スピンオフとしてもちゃんと一体感もあり、独立作品という印象でも見られるんで「ジョン・ウィック」シリーズ見なくても大丈夫です。
鈴木 なるほど。
荒木 ただ、ダークな世界観とかそういうものを受け入れてないと面白味がないと思うんですけど。レン・ワイズマンという監督です。彼は「ダイ・ハード4.0」の監督なんですけど「アンダーワールド」とか「トータル・リコール」。
鈴木 結構そのあたりやってるんじゃないですか。
荒木 そう。最初に車と飛行機を戦わせた人なんですよ。むちゃくちゃやる人です。今回は火炎放射器と放水ホースの戦いなんですよ(笑)。
鈴木 わかりますよ。今、頭に浮かびました。
荒木 何となくわかる?
鈴木 わかるけどそれ戦いなんですか? 勝ち目があるようなないようなよくわかんないですね。
荒木 カメハメハみたいなんだよね(笑)。そんな感じが頭に浮かぶよね。
鈴木 なるほど、なるほど。
荒木 そんな感じの戦いで、画面作りが凄いんで面白いですよね。
鈴木 大スクリーンで見るのに相応しい映画じゃないですか。
荒木 仰る通り!次にそれを言おうと思ってたんですよ。
鈴木 絶対そうですよ!
荒木 アナ・デ・アルマスは可愛いし綺麗だしね。「ブレードランナー 2049」にも出てましたよね。アナ・デ・アルマスでご飯何杯食べられるかという感じの楽しい映画で、正直、120分間ずっとアナ・デ・アルマスを見られる幸せ。
鈴木 そんなに出ずっぱりなんですか~⁉ イヴさんは!
荒木 出ずっぱりですよ‼。お姿とアクションを堪能させていただくという映画、これでいいと思います。もうひとつ付け加えておきたいことがありまして、ジョン・ウィックという殺し屋が普通にいる世界観というか普通の現代劇なんですけど、違ってるのは殺し屋がごろごろしてるんですね。だからそのFMfujiのスタジオも3人いるなか、1人は殺し屋で誰かドアから入ってきて、バンバンバンと撃つという世界にどっぷりと入らないと駄目ですね。なんでそんな世界はあるの?なんであんなに人を殺すの?、という人には向かないです。
鈴木 そんなことは疑問に思うなと。
荒木 そう。もう殺して殺して殺しまくる世界なんで、殺された人にも親がいるんじゃないの…とか思っちゃう人は駄目です。
鈴木 なるほど なるほど(笑)。
荒木 だから、切り替えて殺し屋の世界にどっぷりついてってくれる人。
鈴木 イマジネーション豊かなエンタメを楽しめる方ね。
荒木 そう、人生楽しんだ方が勝ちですからね、なんでも。
紹介したのは8月22日公開の映画『バレリーナ:The World of John Wick』でした。
最後、『蔵のある街』という8月22日公開の作品。蔵のある町と言うと…岡山県倉敷市ですね。その、昔ながらの街並みが残る倉敷市の美観地区を舞台に、街で花火を打ち上げようと頑張る高校生たちの奮闘を描いた青春ドラマです。

鈴木 ああ!盛り上がるな、これ!
荒木 倉敷市に住む高校生のふたり。彼らの小学校からの幼なじみの女の子のお兄ちゃんが自閉症なんです。彼と花火を打ち上げる約束をしてしまうんですが、約束通り、街で花火を打ち上げようと奔走し、いろんな人にお願いするんですが、当然いろいろな障害が現れます。さあ、彼らは花火大会を開催することができるのか?と言うお話です。
コロナ禍の時期に日本各地の約300の街で開催された「サプライズ花火」のエピソードをもとに作られた映画らしいです。「サプライズ花火」って予告なしで。倉敷市は実際には美観保存地域なので実際には花火はできないのですが。
鈴木 そうなの?
荒木 やっぱりいろんな建物が、木造建物が沢山あるんで。
鈴木 燃えちゃったら大変だもんね。
荒木 映画の中では、夜空に素晴らしい花火が上がってとても綺麗でした。
鈴木 夢物語で、いいじゃないですか。
荒木 映画の俳優に初挑戦した、倉敷市出身の元フィギュアスケーター、こっちもダイちゃん、高橋大輔。高橋ダイちゃん。こっちのダイちゃんの演技も見ものです。
グッド・ムービーと言うことばがぴったりの、安心して見られる作品です。8月22日公開の『蔵のある街』という作品でした。
鈴木 ありがとうございました。

■荒木久文(あらき・ひさふみ)1952年生まれ。長野県出身。早稲田大学卒業後、ラジオ関東(現 RFラジオ日本)入社。在職中は編成・制作局を中心に営業局・コンテンツ部などで勤務。元ラジオ日本編成制作局次長。プロデューサー・ディレクターとして、アイドル、J-POP、演歌などの音楽番組を制作。2012年、同社退職後、ラジオ各局で、映画をテーマとした番組に出演。評論家・映画コメンテイターとして新聞・WEBなどの映画紹介・映画評などを担当。報知映画賞選考委員、日本映画ペンクラブ所属。
■鈴木ダイ(すずき・だい)1966年9月1日生まれ。千葉県出身。日本大学芸術学部演劇学科卒。1991年、ボストン大学留学。1993年 パイオニアLDC株式会社(現:ジェネオン・ユニバーサル)入社 し洋楽宣伝プロモーターとして勤務 。1997年 パーソナリティの登竜門であるJ-WAVE主催のオーディション合格 。
現在は、ラジオパーソナリティとして活躍するほか、ラジオ・テレビスポット、CMのナレーション、トークショー司会やMCなど、幅広く活躍。 古今東西ジャンルにこだわらないポピュラー・ミュージックへの傾倒ぶり&造詣の深さ、硬軟交ぜた独特なトーク、そしてその魅力的な声には定評がある。