「ATEEZ WORLD TOUR [TOWARDS THE LIGHT : WILL TO POWER] IN CINEMAS」「ザ・フー ライヴ・アット・キルバーン1977」「ブライアン・エプスタイン 世界最高のバンドを育てた男」のとっておき情報

(2025年9月7日10)

映画評論家・荒木久文氏が「ATEEZ WORLD TOUR [TOWARDS THE LIGHT : WILL TO POWER] IN CINEMAS」「ザ・フー ライヴ・アット・キルバーン1977」「ブライアン・エプスタイン 世界最高のバンドを育てた男」のとっておき情報を紹介した。トークの内容はFM Fuji「Bumpy」(月曜午後3時、9月1日放送)の映画コーナー「アラキンのムービー・ワンダーランド」でパーソナリティ・鈴木ダイを相手に話したものです。

鈴木      よろしくお願いします。

荒木      ダイちゃん、9月1日お誕生日 おめでとうございます!  久々ですね、ジャストオンで月曜日誕生日っていうのも。

鈴木      生放送の当日の誕生日だとかクリスマスだとか、ジャストっていうのはやりづらいものがありますね。

荒木      でも、パーソナリティの冥利に尽きるというものでもありますよ。 もしかしたら、来年はもう赤い…なんか、みたいな感じ?

鈴木      そうですよ! この眼差しでそれでいいのかっていう感じしますけど。

荒木      信じられませんねー。いつまでもね、最初会った時の30代のイメージがねえ。

鈴木      あの、ピンクの靴下穿いてスーツ着ていた荒木さんね(笑)。伝説のね。

荒木      やめてください(笑)、ま、身体気をつけて頑張ってください。と…いうことでもう秋なんですけど、とっくにね…。今年はそういう雰囲気じゃないですね。

鈴木      暑い!夏だよ!まだ全然!

荒木      秋というと、食欲の秋とか芸時の秋とかいろいろな秋がありますが、 今年の映画業界をざっと眺めて見ると音楽系映画がとっても多いんですよ。

鈴木      いいなー、嬉しいな。

荒木      それも、9月の後半に集中しているんですが、その頃に一度に紹介するのはもったいないので、今日から毎週シリーズで9月公開中心の音楽系映画を毎回1、2本紹介していこうと思ってるんですけど。

鈴木      9月はやっぱり素敵な月だ!

荒木      ということで、まず、現在公開中の音楽系映画を2本ご紹介しましょう。新しめですね。『ATEEZ WORLD TOUR [TOWARDS THE LIGHT : WILL TO POWER] IN CINEMAS』という長いタイトルです。 ご存じのように、韓国のボーイズグループATEEZ(エイティーズ)のライブ映画です。 2024年、去年開催されたワールドツアーの模様を収録したコンサート映画です。

アラキンのムービー・ワンダーランド/『ATEEZ WORLD TOUR [TOWARDS THE LIGHT : WILL TO POWER] IN CINEMAS』『ザ・フー ライヴ・アット・キルバーン1977』『ブライアン・エプスタイン 世界最高のバンドを育てた男』のとっておき情報
「ATEEZ WORLD TOUR [TOWARDS THE LIGHT : WILL TO POWER] IN CINEMAS」(公式サイトから)

鈴木      ドキュメンタリーですか?

荒木      コンサートをそのまま収録しているという感じです。彼らATEEZは、2019年でしたっけ、日本デビューは。

鈴木      6年前か。

荒木      そうですね。圧倒的なパフォーマンスとカリスマ性でファンを魅了していますけど、この映画は、去年の1月から4回目のワールドツアー、ソウル、日本、北米、ヨーロッパの模様を記録しているんです。ワールドツアーのステージから代表的なヒット曲のパフォーマンスをはじめ、ユニットステージやソロステージも収録して、何と今流行りの4DX、ULTRA 4DXといういわゆるラージフォーマットで上映しているそうです。 ファンは嬉しい!

鈴木      たまらないですねー。

荒木      ATEEZの映画、『ATEEZ WORLD TOUR [TOWARDS THE LIGHT : WILL TO POWER] IN CINEMAS』という、言うのに大変(笑)。 それから、これもドキュメンタリーと言うかライブ映像作品です。THE WHOです。

鈴木      最高じゃないですか!!

荒木      『ザ・フー ライヴ・アット・キルバーン1977』。この辺は説明するまでもなくダイちゃんの方が詳しいんですけど、8月29日、先週から公開中ですね。 1977年、ロンドンの北西部、キルバーンのゴーモント・ステート劇場でコンサート映画のために、スペシャルライブが開催されたんです。ザ・フーのロンドンでのライブはその前の年、6万人を動員した「ザ・バレイ・スタジアム」の公演以来で、そのチケットは公演当日の朝にロンドンの放送局から告知され、800人の幸運なファンが招待されたそうです。 そういう逸話のあるライブなんですね。これは、ジェフ・スタイン監督という、のちにドキュメンタリー映画を完成させるんですが、この監督の提案によるものらしいですね。 当時最新式ミキサー卓だとかカメラを持ち込んで撮ったんですが、これを今流行りのデジタルリストアで蘇らせるということですね。?

アラキンのムービー・ワンダーランド/『ATEEZ WORLD TOUR [TOWARDS THE LIGHT : WILL TO POWER] IN CINEMAS』『ザ・フー ライヴ・アット・キルバーン1977』『ブライアン・エプスタイン 世界最高のバンドを育てた男』のとっておき情報
「ザ・フー ライヴ・アット・キルバーン1977」 (公式サイトから)

鈴木      だいぶ、映像は綺麗な感じになってるんですか?

? 荒木      なってますね。

鈴木      ザ・フーって、人気が衰えないっていうか、北米とかではずっと人気あるんですよね。

荒木      そうですよね。不思議なグループだと思うんですが(笑)。『ザ・フー ライヴ・アット・キルバーン1977』公開中のお知らせでした。

鈴木      いいですねー。

荒木      3本目です。来月9月26日公開です。 『ブライアン・エプスタイン 世界最高のバンドを育てた男』というタイトルの作品です。劇映画ですが、音楽関連ということでご紹介です。世界的なバンド「ザ・ビートルズ」を成功に導いたマネージャーです。この人の生涯を描いた作品なんですよ。 1959年イギリスはリバプール。ユダヤ系の比較的裕福な家庭に生まれ育ったブライアン・エプスタインは家族経営の家具店で働いていたんですね。忙しく毎日を過ごしていて、この店繁盛してたんですよ。そこに新たに始めたレコードショップも好評だったんですね。1961年1枚のレコードが話題を集めていると知ったブライアンはそのバンドが出演する、近所の地下クラブ「キャヴァーン」に行くんです。その4人組バンドを見るわけですよ。地元リバプールの20代そこそこの若者たちでした。彼らのサウンドに魅了されたブライアンは家業の傍らバンドのマネージメントを手がけることを決意し、初代マネージャーから権利を譲り受けたんですね。素人ですよ。早速、メジャーデビューのためのレーベルを探し始めるという、ファンにはあまりにも知られてる話ですよね。これを、ドラマ化したんです。

アラキンのムービー・ワンダーランド/『ATEEZ WORLD TOUR [TOWARDS THE LIGHT : WILL TO POWER] IN CINEMAS』『ザ・フー ライヴ・アット・キルバーン1977』『ブライアン・エプスタイン 世界最高のバンドを育てた男』のとっておき情報
「ブライアン・エプスタイン 世界最高のバンドを育てた男」(©︎STUDIO POW(EPSTEIN).LTD)(9月26日(金)より、TOHOシネマズ シャンテほか全国公開)(配給:ロングライド)

鈴木      そのシーンというか、その前後だけですか?

荒木      そういうことです。亡くなるまでのね。ブライアン役は多分、スターウォーズを見た人はわかると思うんですが、「スター・ウォーズ スカイウォーカーの夜明け」に出演していたジェイコブ・フォーチュン=ロイドという人なんですよ。

鈴木      え?どのところに…?

荒木      あのね、多分、帝国軍の下士官役で、何かちょっとせこい人だった。背の高い。

鈴木      ちょっとせこい人(笑)。

荒木      そう(笑)。おどおどした・・。そして、ブライアンを支える両親役でエディ・マーサンとエミリー・ワトソンというイギリスを代表する名優が脇を固めています。このおふたりは顔を見ればわかりますよ。

鈴木      わかります、うんうん。

荒木      彼はNEMS(ネムズ)エンタープライズという、父が作った電気製品の店の名前をそのままプロダクション名にして、ご存知のようにビートルズのほかにも、シラ・ブラックとか、ジェリー&ザ・ペースメイカーズとか、そして後にビージーズともマネージメント契約を結ぶということらしいんですね、彼は最初は全くの音楽業界の素人なんですね。映画では独自の感性で本物を見抜いて、その成功を確信するということになります。人生を賭け辣腕を振るう一方で、業務が多くてですね、もうひとつは自身がゲイだったんですね。

鈴木      えっ!?今初めて聞いたよ!それ。

荒木      本当!?これは有名らしいですね。

鈴木      そうなんですか!

荒木      偏見に苦しんでやがて薬物に依存するようになって、32歳で薬物の過剰摂取で亡くなるということなんです。その短い人生とビートルズとの知られざる内幕を描き出しています。時々、彼自身がスクリーンから観客に向かって語り掛けるパターンで、よくありますよね。彼の本当の思いなどを表現しています。エピソードは多いですよね、いろいろ。

鈴木      そりゃそうですよ。だって、あの4人の近くにいたわけですから。

荒木      例えば、エプスタインがビートルズと出会った時には彼らはジーンズと革ジャケットで、タバコを吸いながらの騒々しいステージをやってたんですよね。

鈴木      エディ・コクランとか、ジーン・ヴィンセントが大好きな4人でしたからね。もろロックンロールなんですよね。

荒木      それを小綺麗な形にしてネクタイさせましたよね。それで、一礼をさせたりするのも彼だったと。

鈴木      戦略だよね、まさしくイメージ戦略。

荒木      荒技もやってるんです。デビューにあたって彼はドラマーを替えるんです。ピート・ベストを辞めさせてリンゴを加入させる。以降、死ぬまでビートルズを育てて「5人目のビートルズ」と言われていますね。彼は同性愛者だったんでイギリスにおいて、当時、ゲイは違法で犯罪でした。この辺もよく描かれてます。時にはビートルズのメンバーとの関係も疑われたこともあるようです。

鈴木      その辺をしっかり描けるって言うのも、現代だからですよね。

荒木      確かに。昔は犯罪でしたからね。エプスタインを演じたジェイコブ・フォーチュン=ロイドはとてもよく似ています。ハンサムですが、本物のほうがちょっと甘い感じです。

鈴木      カッコいいんですよね。

荒木      それより重要なのはビートルズのメンバーです。演じているのは役者さんですが、まあ、顔はよく似た人を揃えたなぁと言う感じです。

鈴木      すげーなー!そういうの。

荒木      特に似ているのはジョージですね。それからポールもまあまあ似ていましたかね。笑ったのはジョンなんですよ。顔は似ていなくてもないんですが、身長がね、他のメンバーより頭ひとつほどちっちゃいんだよね(笑)。

鈴木      じゃあ逆じゃん!雰囲気が。

荒木      そう(笑)。やっぱりキャスティングに苦労してるなと思いました。みんなプロの役者らしいですけどね。

鈴木      なんか、昔のスチールを見るとジョンって意外に顔が四角くて、ひときわ大きい顔してるっていう。

荒木      大きいんですよ。

鈴木      そうなんですよ!ジョンてね!

荒木      そうなんですよ、四角いしね。作品内の音源はオリジナルじゃなさそうなんですけど、この辺はわからないですけどね。 ということで、『ブライアン・エプスタイン 世界最高のバンドを育てた男』9月26日公開の作品をご紹介しました。

鈴木      これも楽しみだなー。

荒木      今日はダイちゃんの誕生日なんで、私はこれ好きな曲、名曲だと思うんですけど、この曲をかけていただきたいと思います。

鈴木      ああ!それでビートルズの「バースデイ」ということですか。

荒木      そういうことでーす。

鈴木      荒木さん、ありがとうございました。

アラキンのムービーワンダーランド/「ATEEZ WORLD TOUR [TOWARDS THE LIGHT : WILL TO POWER] IN CINEMAS」「ザ・フー ライヴ・アット・キルバーン1977」「ブライアン・エプスタイン 世界最高のバンドを育てた男」のとっておき情報
(映画トークで盛り上がった荒木氏㊨と鈴木氏)

■荒木久文(あらき・ひさふみ)1952年生まれ。長野県出身。早稲田大学卒業後、ラジオ関東(現 RFラジオ日本)入社。在職中は編成・制作局を中心に営業局・コンテンツ部などで勤務。元ラジオ日本編成制作局次長。プロデューサー・ディレクターとして、アイドル、J-POP、演歌などの音楽番組を制作。2012年、同社退職後、ラジオ各局で、映画をテーマとした番組に出演。評論家・映画コメンテイターとして新聞・WEBなどの映画紹介・映画評などを担当。報知映画賞選考委員、日本映画ペンクラブ所属。

■鈴木ダイ(すずき・だい)1966年9月1日生まれ。千葉県出身。日本大学芸術学部演劇学科卒。1991年、ボストン大学留学。1993年 パイオニアLDC株式会社(現:ジェネオン・ユニバーサル)入社 し洋楽宣伝プロモーターとして勤務 。1997年 パーソナリティの登竜門であるJ-WAVE主催のオーディション合格 。
現在は、ラジオパーソナリティとして活躍するほか、ラジオ・テレビスポット、CMのナレーション、トークショー司会やMCなど、幅広く活躍。 古今東西ジャンルにこだわらないポピュラー・ミュージックへの傾倒ぶり&造詣の深さ、硬軟交ぜた独特なトーク、そしてその魅力的な声には定評がある。

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