ミシェル・ヨー、アカデミー賞のライバル、ケイト・ブランシェットに関する「禁断の投稿」をして削除

(2023年3月10日12:30)

ミシェル・ヨー、アカデミー賞のライバル、ケイト・ブランシェットに関する「禁断の投稿」をして削除
前哨戦の全米俳優組合賞主演女優賞を受賞したミシェル・ヨー㊧と過去2度オスカー受賞のケイト・ブランシェット(Instagram/@michelleyoh_official/@cateblanchett_officiall)

「エブエブ」でアカデミー賞主演女優賞にノミネートされているミシェル・ヨー(60)が、「TAR/ター」で同賞にノミネートされている”ライバル“ケイト・ブランシェット(53)に「3度目のオスカーは必要ない」とする米誌「ヴォーグ」の記事の写真を自身のインスタグラムに投稿したと報じられ、映画芸術科学アカデミーの「他の候補者への言及禁止」の規則に違反した可能性があると波紋を広げているという。米メディアが報じた。

米「デイリー・ビースト」紙によると、「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」でアカデミー賞史上初となるアジア人女優の主演女優賞が有力視されているヨーは、オスカーの公式投票が終了するわずか数時間前に自身のインスタグラムに前述の「ヴォーグ」の記事の写真を投稿し、その後すぐに削除したという。

ヨーとブランシェットは、主演女優賞にノミネートされており、どちらも最有力候補とされている。アジア人女優初の受賞か、それとも「ブルー・ジャスミン」(2013年)の主演女優賞、「アビエイター」(2004年)の助演女優賞に続くブランシェットの3度目のオスカーかと注目されている

「ヴォーグ」のラドヒカ・セスの記事は、ブランシェットはすでに2つのオスカーを持っている」としたうえで「3つ目を受賞すれば、業界の巨人としての彼女の地位を確認できるかもしれませんが、彼女の広範で比類のない作品群を考えると、まださらなる確認が必要なのでしょうか?」としている。


一方、「ヨーにとって、アカデミー賞は人生を変えるものです。彼女の名前は永遠に "アカデミー賞受賞者 "というフレーズで始まるだろうし、10年間ハリウッドで犯罪的に使われてこなかった彼女が、より重要な役を得ることになるはずです」と同記事は続けた。純粋な演技論からは外れているような気もするが、アカデミー賞の舞台裏ではそうした評価も飛び交うことをうかがわせる。

ヨーに投票を呼び掛けるかのような同記事を自身のインスタグラムで紹介したヨーは、映画芸術科学アカデミーの「他の候補者への言及」ルールに違反した可能性があるという。アカデミーの規則では、ノミネート作品に関連する人からのソーシャルメディアへの投稿で、「競合する映画や業績に否定的または軽蔑的な光を当てるものは容認されない」とされているという。いずれにしてもヨーの主演女優賞ノミネートは維持されている。

「規則違反疑惑」を報じられたのはヨーだけではなかった。「To Lesile」(原題)で主演女優賞にノミネートされたアンドレア・ライズボローは、キャンペーンの手順をめぐり、アカデミーから全面的な調査を受けた。同作は低予算でアカデミー賞に向けたプロモーションを行う予算がないため、直接投票権を持つ俳優らに働きかけ、作品を見て心を動かされたセレブたちが上映会を開催するなど口コミで広がりノミネートに大きな役割を果たしたという。この方法にルール違反の疑いがあったとして協会が調査に乗り出したが、クリスティーナ・リッチなどセレブたちの怒りを買い、「合法的に素晴らしい演技をした『サプライズ・ノミネート』(ノミネートさせるために大量の資金が使われなかった)が調査対象となるのは滑稽。エリート主義的で排他的で、率直に言ってとても後ろ向きな感じがします」とアカデミーを非難した。結局、調査の結果ライズボローのノミネートは維持されることになったという。

作品賞は「エブエブ」が“鉄板”といわれるなか、主演女優賞は予断を許さない展開になりそうだ。ちなみに「ヴァニティ・フェア」誌の直前予想はヨー。9日(現地時間)発表された「ハリウッド・リポーター」恒例の直前予想「誰が勝つのか&誰が勝つべきか」では、作品賞は「勝つ」のが「エブエブ」で、「勝つべき」が「イニシェリン島の精霊」だった。主演女優賞は「勝つ」と「勝つべき」はともにケイト・ブランシェットだった。はたしてどっちにオスカー像が渡るのか、アカデミー賞授賞式は3月12日(日本時間13日)、ロサンゼルスで開催される。

■第95回アカデミー賞主要部門のノミネート

【作品賞】
「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」、「トップガン マーヴェリック」、「イニシェリン島の精霊」、「フェイブルマンズ」、「TAR/ター」、「エルヴィス」、「アバター:ウェイ・オブ・ウォ―ター」、「西部戦線異状なし」、「ウーマン・トーキング 私たちの選択」、「逆転のトライアングル」
【監督賞】
スティーヴン・スピルバーグ(「フェイブルマンズ」) ダニエルズ(ダニエル・クワン&ダニエル・シャイナート)(「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」) トッド・フィールド(「TAR/ター」) マーティン・マクドナー(「イニシェリン島の精霊」) リューベン・オストルンド(「逆転のトライアングル」)
【主演男優賞】
コリン・ファレル(「イニシェリン島の精霊」)
ブレンダン・フレイザー(「ザ・ホエール」)
オースティン・バトラー(「エルヴィス」)
ビル・ナイ(「生きる LIVING」)
ポール・メスカル(「アフターサン」)
【主演女優賞】
ケイト・ブランシェット(「Tar/ター」)
ミシェル・ヨー(「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」)
ミシェル・ウィリアムズ(「フェイブルマンズ」)
アナ・デ・アルマス(「ブロンド」)
アンドレア・ライズボロー(「To Leslie」)
【助演男優賞】
キー・ホイ・クワン (「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」)
ブレンダン・グリーン(「イニシェリン島の精霊」)
バリー・コーガン(「イニシェリン島の精霊」)
ジャド・ハーシュ(「フェイブルマンズ」)
ブライアン・タイリー・ヘンリー(「その道の向こうに」)
【助演女優賞】
アンジェラ・バセッド(「ブラック・パンサー/ワカンダ・フォーエヴァー」)
ケリー・コンドン(「イニシェリン島の精霊」)
ジェイミー・リー・カーティス(「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」)
ステファニー・スー(「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」)
ホン・チヤウ(「ザ・ホエール」)
【脚本賞】
ダニエルズ(「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」)
マーチン・マグドナー(「イニシェリン島の精霊」)
トッド・フィールド(「TAR/ター」)
スティーヴン・スピルバーグ&トニー・クシュナー(「フェイブルマンズ」)
リューベン・オストルンド(「逆転のトライアングル」)
【脚色賞】
サラ・ポーリー(「ウーマン・トーキング 私たちの選択」)
カズオ・イシグロ(「生きる LIVING」)
ライアン・ジョンソン(「ナイブズ・アウト:グラスオニオン」)
イアン・ストーケル、レスリー・パターソン(「西部戦線異状なし」)
アーレン・クルーガー、エリック・ウォーレン、シンガー、クリストファー・マッカリ―(「トップガン マーヴェリック」)
【アニメ賞】
「ギレルモ・デル・トロのピノッキオ」
「私ときどきレッサーパンダ」
「Marcel the Shell with Shose On」
「長ぐつをはいたネコと9つの命」
「ジェイコブと海の怪物」
【国際長編映画賞】
「西部戦線異状なし」(ドイツ)
「アルゼンチン1985 歴史を変えた裁判」(アルゼンチン)
「クロース(Close)」(ベルギー)
「EO」(ポーランド)
「クワイエット・ガール(The Quiet Girl)」(アイルランド)

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