ベルリン国際映画祭授賞式 銀熊賞「偶然と想像」の濱口竜介監督が受賞スピーチ

(2021年6月13日17:00)

ベルリン国際映画祭授賞式 銀熊賞「偶然と想像」の濱口竜介監督が受賞スピーチ
トロフィーを手にする濱口竜介監督(「偶然と想像」の公式ツイッターから)

第71回ベルリン国際映画祭の授賞式が13日(現地時間)、ドイツのベルリン市内で開催され、「偶然と想像」で最高賞の金熊賞に次ぐ銀熊賞の審査員大賞を受賞した濱口竜介監督(42)が出席して受賞スピーチを行った。各賞は3月5日(現地時間)に発表されたがコロナ禍で授賞式が延期されていた。

NHK・NEWS WEBによると、受賞スピーチで濱口監督は、出演者やスタッフの名前を1人1人読み上げながら感謝の気持ちを示し、会場から大きな拍手が送られた。濱口監督は授賞式のあと記者団に対し、「ベルリンの地に直接来て、実感がわいてきた。オンラインでずっとやりとりしていたので、なかなか本当のことと思えなかったが、ようやく重みを感じている」と喜びを語ったという。最高賞の金熊賞は、ルーマニアのラドゥ・ジュデ監督の「バッド・ラック・バンギング・オア・ルーニー・ポルノ」が受賞した。

ベルリン国際映画祭授賞式 銀熊賞「偶然と想像」の濱口竜介監督が受賞スピーチ
(第1話のシーン)( ©2021 NEOPA/Fictive)

「偶然と想像」はタイトル通り「偶然」と「想像」をテーマにした3話のオムニバスで、濱口監督初の短編集。濱口監督自身が「ハッピーアワー」などのプロデューサー高田聡とともに企画立ち上げを行い、2019 年夏から約 1 年半 をかけて製作したという。脚本はすべて濱口監督が手掛け、撮影は 3 話ともに「うたうひと」「ひかりの歌」の飯岡 幸子が務めている。12月に公開される予定。