ウィル・スミス、アカデミー賞授賞式でプレゼンターにビンタ「妻の名前を口に出すな!!」

(2022年3月28日18:00)

ウィル・スミス、アカデミー賞授賞式でプレゼンターにビンタ「妻の名前を口に出すな!!」
ウイル・スミス&ジェイダ・ピンケット・スミス㊧とクリス・ロック(Instagram/@ theacademy/@chrisrock)

27日(日本時間28日)に開催された第94回アカデミー賞の授賞式で、ウィル・スミスが、妻で女優のジェイダ・ピンケット・スミスをネタにして笑いを取ったクリス・ロックに激怒して、壇上に上がってロックを平手打ちする前代未聞の騒動があった。その後、スミスは主演男優賞を受賞し再び壇上に上がって涙を流してスピーチした。

米サイト「TMZ」によると、ウィル・スミスは授賞式でプレゼンターを務めたコメディアンのロックが妻の女優ジェイダ・ピンケット・スミスについてジョークを言った後、クリス・ロックの顔を叩くという騒動があった。
クリスはドキュメンタリー賞のプレゼンターとしてステージに上がり、ノミネートの名前を言う前に観客に向かってジョークを連発。その中でウィルとジェイダ・ピンケット・スミスに言及した。クリスは、ジェイダの坊主頭についてコメントし、「早く『G.I.ジェーン2』を見たい」とジョークを言った。

これに怒ったウィルはステージに歩み寄りロックの顔面をたたいた。あ然としたロックは、「ワオ、ウィル・スミスは俺を殴りやがった」と叫んだという。中継していたABCは一時放送を中断したが、他の国では放送が続き、自分の席の戻ったスミスはロックに「妻の名前を口に出すな!」と2度叫んだという。その後クリスは落ち着きを取り戻して受賞者を発したが、会場は不穏な空気に包まれたままだったという。

ジェイダは以前から脱毛症と診断されたことを公表しており、抜け毛との闘いも公表している。ちなみに「G.I.ジェーン」は1997年の映画でデミ・ムーア演じる大尉が海軍特殊部隊の訓練に挑戦する物語で、デミが劇中でスキンヘッドになり話題を呼んだ。それを引き合いに出してジョークにしたのだが、脱毛症と闘病するジェイダをネタにしたのは明らかに不適切だったが、スミスの反応もクリスをたたき放送禁止用語を使うなど行き過ぎだったといわれても仕方がない。

そしてその騒動後に行われた主演男優賞の発表で、スミスはテニス界のスーパースター、ビーナス&セリーナ・ウィリアムズ姉妹と父親を題材にした映画「ドリームプラン」の父親役で主演男優賞を獲得。スミスは涙を流しながらスピーチした。「リチャード・ウイリアムズ(スミスが演じた役)は、家族を守った男です。この瞬間私は圧倒されています」と語り、さらに「私は人々を愛し、人々を保護するために呼び出されている。僕らがやっていることをやるには、罵声を浴びせられ、人から変なことを言われるのを覚悟しなければならないんだ」などと続けた。そして、「人々があなたのことを夢中で話している間でも、無礼に立ち向かわなければならない」などと語ったという。ことを話した。スミスはロックに謝ることはなかったが、「アカデミーと仲間のノミネートされた人たちに謝りたい」と謝罪。「賞を取ったからと言って泣いているわけではないし、自分のために賞を取るわけでもない。すべての人に光を当てることができたということなんだ」といい、最後に、「愛はあなたにクレイジーなことをさせるでしょう」と語ったという。

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