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ハリウッド特急便
英国アカデミー賞、ベネディクト・カンバーバッチがウクライナ連帯表明 「ドライブ・マイ・カー」非英語映画賞
(2022年3月9日15:00)
英国アカデミー賞の授賞式が13日、ロンドンのロイヤル・アルバート・ホールで開催され、ベネディクト・カンバーバッチ主演の「パワー・オブ・ザ・ドッグ」が作品賞、監督賞を受賞した。濱口竜介監督の「ドライブ・マイ・カー」は非英語映画賞(外国語映画賞)を受賞した。カンバーバッチは青と黄色のバッジを胸につけて出席しウクライナとの連帯を表明した。
「パワー・オブ・ザ・ドッグ」で主演男優賞にノミネートされた英俳優ベネディクト・カンバーバッチは、ウクライナの国旗と同じ色の青と黄色のバッジを胸につけて出席した。英BBCの取材に「プーチン政権に圧力をかけ続ける必要がある」と語ったという。また英俳優スティーヴン・グレアも青と黄色のリボンを胸につけ、ウクライナの人々が経験していることに対して連帯感を示すことが「不可欠」と語った。
That really is the power of film! We couldn't agree more, Ryûsuke Hamaguchi #EEBAFTAs pic.twitter.com/jNS9pzvhgc
— BAFTA (@BAFTA) March 13, 2022
「ドライブ・マイ・カー」は監督賞、脚色賞、非英語映画賞の3部門にノミネートされ、非英語映画賞(外国語映画賞)を受賞した。日本映画が同賞を受賞するのは黒澤明監督の「乱」以来35年ぶりで史上2度目の快挙となった。
同作は昨年のカンヌ国際映画祭で日本映画とし手は初めての脚本賞など4部門で受賞したほか、ゴールデングローブ賞の外国語映画賞を受賞などを受賞した。28日(現地時間)に行われる米アカデミー賞に日本映画として初の作品賞にノミネートされたほか監督賞、脚色賞、国際長編映画賞の4部門にノミネートされており賞の行方が注目されている。
濱口監督は受賞のスピーチで「この映画の限らず、映画には言葉と国境を越える力があると思います。その仕事をこれからも続けていきたいと思います」と語った。
英国アカデミー賞の主な受賞
【作品賞】
「パワー・オブ・ザ・ドッグ」
【監督賞】
ジェーン・カンピオン(「パワー・オブ・ザ・ドッグ」)
【脚色賞】
「コーダ あいのうた」
【非英語映画賞】
「ドライブ・マイ・カー」
【イギリス映画作品賞】
「ベルファスト」
【主演男優賞】
ウィル・スミス(「ドリーム・プラン」)
【主演女優賞】
ジョアンナ・スキャンラン(「アフター・ラヴ」)
【助演男優賞】
トロイ・コッツァー「コーダ あいのうた」
【助演女優賞】
アリアナ・ボーズ(「ウエスト・サイド・ストーリー」)
【脚本賞】
「リコリス・ピザ」
【長編アニメ賞】
「ミラベルと魔法だらけの家」