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ハリウッド特急便
ロシアでマック、スタバ、コーラ、ペプシが店舗閉鎖・販売停止 ウクライナ侵攻に抗議
(2022年3月9日11:10)
クライナに侵攻したロシアに対する西側諸国の制裁が強まる中、米国のマクドナルド、スターバックス、コカ・コーラ、ペプシコが8日(現地時間)、相次いでロシアの店舗を一時的に閉鎖することを表明した。
米サイト「TMZ」によると、プーチン大統領のウクライナ侵攻に抗議して、スターバックスとマクドナルドのレストランがすべて一時的に閉鎖されることが決まった。コカ・コーラとペプシもこの運動に参加し、ロシアでの販売をすべて中止することを決め、ロシア国民がすぐに感じる制裁となりそうだ。そうしたなか、ロシアでは閉鎖前の最後の一口を得るためにマック店に長蛇の列ができ、マックのハンバーガーなどを買いだめしてかネットで売る動きもありインターネット上にファストフードの闇市まで出現しているという。(下のツイッター)
Buy while it's hot
— NEXTA (@nexta_tv) March 8, 2022
After McDonald's announcement that they were leaving #Russia, people have already started selling their supplies on Internet. pic.twitter.com/DtoWbuZ1If
スターバックスはロシアとウクライナに約130の店舗を持ち、約2000人を雇用している。CEOのケビン・ジョンソンによると、スターバックスは店舗の労働者への支援は行うが、商品の出荷はすべて停止し、すべての支店が一時的に閉鎖されるという。
マクドナルドの打撃はさらに大きいとみられる。約850店舗がすべて一時的に閉鎖される。約6万2000人のロシア人を雇用しているという。ベルリンの壁が崩壊し、東欧圏が崩壊した1990年にモスクワの1号店がオープンしたときには、大行列ができたという。
マックのCEOクリス・ケンプチンスキー氏は、「われわれの価値観では、ウクライナで起きている不必要な人間の苦しみを無視することはできない」と言う。同社はロシアで営業を続けていたことで非難を浴びていたが、他の企業も今、そのプレッシャーを感じている。例えば、スターバックスの撤退発表から1時間以内に、コカ・コーラもロシアでのすべてのビジネスを一時的に停止すると発表した。ペプシコーラを販売するペプシコも販売停止を発表した。
アメリカはロシアに対する経済制裁を発表し、ロシアの通貨ルーブルは大幅に下落した。さらに、米国をはじめとする数カ国は、ロシアの侵攻財閥オリガルヒの資産を差し押さえている。経済制裁に加えて“マック・スタバ・コーラ・ペプシ連合”の制裁がロシア国内の反戦機運を加速させプーチン政権崩壊へと発展することはあるのか注目される。