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ハリウッド特急便
ウィル・スミス、「デイリー・ショー」でアカデミー賞授賞式の平手打ちを語る
(2022年11 月29日22:30)
ウィル・スミス(54)が主演作「自由への道」のプロモーションで、トレバー・ノア(36)がキャスターを務めるテレビ番組「ザ・デイリー・ショー」に出演して、アカデミー賞授賞式での平手打ち事件について語った。
米紙ニューヨーク・ポスト(電子版)によると、スミスは28日(現地時間)、「ザ・デイリー・ショー」で「平手打ちに至るまでには様々なことがあった」と言い、「父親が母親を殴るのを見ていた小さな男の子のようだった」などと語った。
スミスは、3月27日(現地時間)にロサンゼルスで開催された第94回アカデミー賞授賞式で、プレゼンターを務めたコメディアンのクリス・ロック(57)が妻で女優のジェイダ・ピンケット・スミス(51)の坊主頭をギャグにしたことに怒り、ロックを平手打ちにして大きな波紋を広げ、同賞を主催する映画芸術科学アカデミーを退会し、今後10年間アカデミー賞授賞式をはじめアカデミー関連のイベントに出席することを禁じられた。
スミスは「それは本当に長い間瓶詰めにされていた怒りだった。あることでその夜、冷静さを失ってしまった」という。「想像の通りあれは恐ろしい夜だった」という。
スミスは当時どんな問題を抱えていたのかは明かさなかったが、「多くのことが一度に頭をよぎった」という。そしてそのどれもが彼の行動を正当化するものではなかったと語った。「それは多くのことでした。父親が母親を殴るのを見た小さな男の子だったんだ。そのすべてが、あの瞬間に湧き上がったんだ」という。だが「それは僕がなりたい姿ではないんだ」と語った。
ノアは、長年の付き合いがあるスミスを擁護し、「それはあなたが誰であるかではないと思います。誰もが間違いを犯す可能性があると思うんだ」と語った。
スミスは、アカデミー賞から帰宅した後、9歳の甥に会ったという。「彼はとてもかわいい子です。彼はウィルおじさんに会うために遅くまで起きていたんだけど、僕の膝の上に乗って、オスカー像を持って『どうしてあの人を殴ったんだ、ウィルおじさん』って感じだった」とスミスは涙ながらに話した。
スミスはまた、平手打ち以来、自分がいかにスポットライトを浴びないようにしてきたという。自分の暴挙に人々がショックを受けたことは理解していると語り「自分自身を癒し、許すことを学んでいる」と語った。
スミスは実話を基にした最新作「自由への道」(アントワーン・フークア監督)でルイジアナ州の農園から脱走し南北戦争で北軍に参加して奴隷から逃れた黒人を演じている。12月2日に米国で劇場公開され、9日からAppleTV+で配信される。スミスは「監督の全キャリアの中でもっとも偉大な作品」と語っている。