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映画
「エブエブ」が米スピリット賞を総なめ 作品賞、主演賞など7冠
(2023年3月5日15:30)
米インディペンデント・スピリット賞(Independent Spirit Awards)の授賞式が4日(現地時間)、開催され賞レースで快進撃中の「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」が8つのノミネートのうち、長編映画賞、監督賞、脚本賞、主演賞(ミシェル・ヨー)など7つの賞を受賞した。この勢いで最多11部門でノミネートされているアカデミー賞(現地時間3月12日授賞式)の主要部門を制覇するのか注目される。インディペンデント・スピリット賞はインディペンデント映画を対象にした賞。
「エブエブ」は長編映画賞、ミシェル・ヨーが最優秀主演女優賞、ステファニー・スーが最優秀躍進賞、キー・ホイ・クワンが共演のジェイミー・リー・カーティスを抑えて最優秀助演賞を受賞した。またダニエルズ(ダニエル・クワン&ダニエル・シャイナート)が脚本賞と監督賞を、ポール・ロジャーズが編集賞を受賞した。今年から男女別の演技部門を廃止し、男女を問わない主演賞と助演賞になった。
ヨウは「ダニエルズ、私の息子たち、私たちがここにいて、見てもらうために聞いてもらう機会を与えてくれた、こんな素晴らしい脚本を書いてくれて、ありがとう。そして、私はこれをすべての母親に捧げたいと思います。母親がいなければ、私たちは誰もここにいないでしょう。私たちを信じ、私たちに席を与えてくれた皆さんに感謝します。そして、私たちに似ていて、それが可能だと考えているすべての小さな女の子と男の子に、感謝します」とスピーチした。
「エブエブ」は1月のゴールデン・グローブ賞の主演女優賞(ミュージカル・コメディ部門、ヨー)、助演男優賞(同、クワン)を受賞したのをはじめ、第29回全米映画俳優組合賞の作品賞、主演女優賞(ヨー)、助演男優賞(クワン)、助演女優賞(カーティス)を受賞するなど今年の賞レースで快進撃を続けている。アカデミー賞には最多10部門、11ノミネートされており、アジア人女優として初めて主演女優賞のノミネートされているヨーが同賞を受賞するかも含めて何部門を制覇するのか注目されている。