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ハリウッド特急便
ブラッド・ピットVSアンジェリーナ・ジョリーの「ワイナリー裁判」 判事がジョリーにNDAの提出を命じる 両者が「勝利」と主張
(2024年5月23日11:00)
アンジェリーナ・ジョリーとブラッド・ピットの南仏ワイナリーをめぐる訴訟で、裁判所はジョリーに8年分のNDA(秘密保持契約)をピットに提出することを命じた。米メディアが報じた。ピット側は「勝利」と主張するもジョリー側は「こっちの勝利」と対立している。
米Page Sixによると、ロサンゼルスの高等裁判所の判事は、ピット側が要求していた「ジョリーが署名したNDAの提示」を認めて、ジョリーは「彼女が所有、保管、管理しているすべての非特権文書」を「来月中に提出しなければならない」との判決を下した。これにより、ジョリーは、フランスの高級ワイナリーをめぐるピットとの法廷闘争の一環として、過去8年間に交わしたNDAの契約書をすべて提出しなければならなくなったという。
元夫妻は、5億ドル(約780億円)のシャトー・ミラヴァルのワイナリーの所有権をめぐって何年にもわたる争いを続けている。
ピットの関係者は、ジョリー側が過去のNDAの提出は「高価で無駄で不合理」であり「虐待になる」と法廷で主張して反対していたため、今回の判決は「痛烈な一撃」だと語った。
ジョリー側は、その文書には、ハリウッドの雇用主、ブランド、従業員とのNDAが含まれ、「ジョリーの報酬や、彼女が第三者に支払った報酬を含む契約」も含まれている可能性があるとして、NDAの提出に反対していたという。
ジョリーはシャトー・ミラヴァルの株をストーリ・グループの子会社に売却したが、ピットは無断で自分の持ち株を売却したてワイナリーの経営に悪影響を与えたとしてこの取引に反対していた。
ピットの弁護団は4月、ジョリーがスタッフたちに署名させたNDAの数を明らかにするよう求める書類を裁判所に提出した。
一方、ジョリー側は、彼女がピットに持ち株を売却させるにあたって、「ミラヴァルに関連するか否かにかかわらず、ピットの個人的な不正行為をカバーする」不当に「過酷で広範」なNDAに署名することを要求したと主張。ピットはこれを否定していた。
ジョリーは、自身が持っていたワイナリーの株の半分をピットに売却するという2人の間での取引は、不当なNDAのために決裂したと主張。ジョリーはその後、株式をストリ・グループの子会社に売却した。ピットはストリ社との取引に反対し、彼女が不当に株を売り払ったと主張している。
ある関係者は、今回の判決は、ピットにとって「一連の勝利の中で最新のもの」と語った。しかし、ジョリーの弁護士であるポール・マーフィーは、ピット側の勝利とする見解に反論し、「一般的なNDAは、ピット氏の個人的な不正行為を隠蔽しようとする要求とは比較になりません。私たちは、それを提出することに満足していますし、裁判所がピット氏の行為の違憲性がこの訴訟で重要な争点となることが確定したことを認めてくれたことに感謝しています」とコメントした。また、「ピット氏を含むすべての当事者の証拠開示の回答が透明であることを歓迎します。アンジェリーナは、家族を傷つけ、彼らの癒しの能力を妨げ続ける誤った内容のこの訴訟が最終的に終わることを楽しみにしています」と述べた。
ワイナリーをめぐるピットとジョリーの裁判は最終的にどんな決着を見せるのか、成り行きな注目される。