ブラッド・ピット、アンジェリーナ・ジョリーとの親権を争う上訴審で敗訴 共同親権を認めた判事失脚 ピットは上訴へ

(2021年7月24日11:30)

  • ブラッド・ピット、アンジェリーナ・ジョリーとの親権を争う上訴審で敗訴 共同親権を認めた判事失脚 ピットはは上訴へ
  • 子供の親権をめぐる裁判が続くアンジーとブラピ(インスタグラムから)

ブラッド・ピット(57)とアンジェリーナ・ジョリー(46)が子供の親権をめぐって争っている控訴審で23日(現地時間)、アンジーが請求していた判事の資格はく奪が認められ、同判事による共同親権を認めた判決が無効となりアンジーが“逆転勝訴”したことが分かった。ピットは判事の資格はく奪は無効としてさらに争う構えで親権裁判は泥沼化している。

米紙ニューヨーク・ポスト(電子版)によると、アンジーが子供の共同親権を認めたジョン・W・ウーダーカーク判事の資格剥奪を求めていた控訴審で、判事を失格とする判決が下った。これによりピットが前回勝ち取った共同親権の判決は無効となった。ピットはこの判決を不服として上訴する意向で裁判はさらに続く見通しだ。

アンジーはパックス(17)、ザハラ(16)、シャイロ(14)、ヴィヴィアン(12)、ノックス(12)の5人の子供単独親権を主張し、ピットが共同親権を求めて争っている裁判は5月にウーダーカーク判事が下した仮決定で、5人の未成年の子供たちの共同親権が認められピットが勝訴した。長男のマドックスは19歳で法的には成人とみなされ、親権決定の対象外になっているという。

これに対してアンジーはウーダーカーク判事がピットの別の裁判に関与しており公平性を欠くとして同判事の資格はく奪を請求していた。そうしたなかカリフォルニア州の控訴裁判所は23日(現地時間)、ウーダーカーク判事がピットの弁護士とのビジネス関係を十分に開示していなかったと判断し、判事の資格を剥奪する決定を下しアンジーの”逆転勝訴“となった。
控訴審の判事は「ウーダーカーク判事の倫理違反は、ピット氏の弁護士との最近の仕事上の関係について開示された情報と合わせて考えると、判事の公平な能力について合理的な疑念を抱かせるとみられ欠格事由に該当する」と指摘したという。
これにより、ウーダーカーク判事の共同親権を認める決定は事実上無効となり、当面はアンジーが単独親権を持ち、ピットには面会権が与えられることになるという。

ピットの広報は、声明を発表して「控訴裁判所の判決は、技術的な手続き上の問題に基づいたもので事実は変わっていません。判事や証言した多くの専門家たちが、子供たちの最善の利益のために何が最善であるかという明確な結論に至った、非常に多くの事実的証拠があります」と控訴裁判所の決定に異議を唱え「私たちは、子どもたちにとって何が最善かという詳細な調査結果に基づいて、法的に必要なことを続けていきます」と共同親権を求めてさらに争うことを明らかにしたという。アンジーとピットの因縁の子供の親権争いは仕切り直しとなった。