第36回東京国際映画祭 「Amazon Prime Video テイクワン賞」ファイナリスト作品決定

(2023年10月12日13:30)

第36回東京国際映画祭 「Amazon Prime Video テイクワン賞」ファイナリスト8作品決定
『窓辺のふたり』(©東京芸術大学大学院映像研究科)

第 36 回東京国際映画祭(10月23日~11月1日)にて上映される「Amazon PrimeVideo テイクワン賞」のファイナリスト作品が決定。『窓辺のふたり』(坂本憲翔監督)など8作品が選ばれた。

同賞は、国内外で優れたオリジナル作品を製作し多様な映像作品を配信する Prime Video の協賛を得て、東京国際映画祭が更なる才能の発掘を目指して2021年から設立された。 これまで商業映画の監督・脚本・プロデューサーを担当したことのない、日本在住の映画作家が制作した 15 分までの短編作品を対象としたもので、本年7月5日から9月4日までの2か月間で 143 作品の応募がああった。(昨年 83本)。その中から、厳正なる審査の結果下記の 8 作品がファイナリスト作品として選ばれた。

1  監督:坂本憲翔(さかもと けんしょう) 『窓辺のふたり』
10歳の少年・蓮には腹違いの姉・茜がいた。母・那月は、血縁関係のない茜の存在を無視し、蓮を溺愛している。ある朝、蓮と茜は那月の目を盗んで家を出る。何気ない二人の一日が、特別な逃避行へと変わる…。

2 監督:木口健太(きぐち けんた)『GIRLSBRAVO』
©2023 「GIRLS BRAVO」 株式会社                   抑圧された世界の中で、正しく生きようとする山﨑。その不確かな感覚を求めて、彼女は一つの行動をとる。連鎖する理不尽な出来事。そんな彼女に、手を差し伸べる金田。 その手は、彼女にとっての救いとなるのか。

3 監督:岡本多緒(おかもと たお) 『サン・アンド・ムーン』
父親の葬式で30年ぶりに顔を合わせた異母兄妹。別々に育った2人の長年の溝はやはり埋められないのだろうか?すれ違ったまま、それぞれの人生へと戻る2人は別れ際に少しだけ親心に触れる…。

4 監督:平田雄己(ひらた ゆうき) 『凛として』
                        高校生の茜は昔から金縁の丸メガネを着けている。ある日彼氏の和樹から「コンタクトにしないの?」と聞かれ、茜はその一言に傷ついてしまう。
5 監督:ヤン・リーピン(楊礼平) 『Gone With The Wind』
パリで置引きに合った若い女性と、ホームレスの男の間に起きた、束の間のロマンス。

6 監督:安村栄美(やすむら えみ) 『ビー・プリペアード』
高校の頃からの付き合いの美佳、繭子、恭子、祥子の4人は久しぶりの小旅行で湯河原にやってきた。しかしなぜか美佳の夫の不倫現場を押さえるための待ち伏せに付き合わされることに。

7 監督:大黒友也(おおぐろ ともや) 『ゴミ屑と花(short ver.)』
精神的な理由により自衛隊のパイロットを辞め、 ゴミ 収集の仕事に転職した浩一。指導員・花とともに深夜のゴミ収集を担当し、周囲の『批判』や『無関心』といったさまざまな人々の反応に遭遇する。

8  監督:ジミー・ミン・シャム『TALK TO ME』
大都会で孤独に独り生きるフミは、人とのつながりを 求めていた。突然、見知らぬ男から掛かってきた一本の電話が、ふたりの世界を変えていく。

映画祭での上映は初日の10月23日(月)午前11時半からTOHOシネマズシャンテにて行われ、受賞結果は11月1日(水)のクロージングセレモニーで発表される。今年度の審査委員長は昨年に続き行定勲監督が務め、その他の審査委員は玉城ティナ(俳優)、芦澤明子(撮影監督)、森重晃(プロデューサー)、戸石紀子(Amazon スタジオプロデューサー)が務める。 受賞者には、Prime Videoから賞金100万円が贈られるほか、Amazonスタジオと長編映画の製作を模索し、脚本開発に取り組む機会も提供される。

【第 36 回東京国際映画祭 開催概要】
■開催期間:2023 年 10 月 23 日(月)~11 月 1 日(水)
■会場:日比谷・有楽町・丸の内・銀座地区 ■公式サイト:www.tiff-jp.net
【TIFFCOM2023 開催概要】
■開催期間:2023 年 10 月 25 日(水)~27 日(金)
■会場:東京都立産業貿易センター浜松町館
■公式サイト:www.tiffcom.jp

【関連記事】
第36回東京国際映画祭 チャン・イーモウ監督に特別功労賞「今後も映画の本質を理解して、素晴らしい映画を撮る努力を続けてまいります」
第36回東京国際映画祭 ラインナップ発表 ナビゲーターに安藤桃子監督
第36回東京国際映画祭 黒澤明賞にグー・ シャオガン監督とモーリー・スリヤ監督
第36回東京国際映画祭 予告編が22日から都内近郊の各劇場で上映
第 36 回東京国際映画祭 小津安二郎生誕 120 年記念特集上映、城定秀夫監督特集などの企画決定
第36回東京国際映画祭のポスター完成 安藤桃子監督がナビゲーターに就任
第36回東京国際映画祭 Prime Video「Amazon Prime Video テイクワン賞」 短編映画作品 募集開始
第36回東京国際映画祭「TIFF ティーンズ映画教室」、特別講師に真利子哲也監督
第36回東京国際映画祭 審査委員長、ヴィム・ヴェンダース 小津安二郎監督特集も決定
第36回東京国際映画祭 作品エントリー開始 コンペ部門とアジア未来部門
第35回東京国際映画祭閉幕 「ザ・ビースト」が東京グランプリなど3冠 稲垣吾郎主演「窓辺にて」観客賞
橋本愛、是枝裕和監督との対談で「女優開眼」を語る 国際交流基金・東京国際映画祭共催の交流ラウンジ
東京国際映画祭、監督特集で青山真治監督追悼 宮崎あおい、浅野忠信ら登壇
松永大司監督、「エゴイスト」の東京国際映画祭ワールドプレミアで同作を語る 「鈴木亮平と宮沢氷魚が演じるラブストーリー」
戸田恵梨香と永野芽郁、「母性」完成報告会で「愛せない母と愛されたい娘の衝撃ドラマ」を熱く語る
寺島しのぶ、主演映画「あちらにいる鬼」の東京国際映画祭舞台挨拶で製作秘話明かす
稲垣吾郎と今泉力哉監督、「窓辺にて」の製作秘話を語る 東京国際映画祭で上映
シム・ウンギョン、「岩井俊二監督『リリイ・シュシュのすべて』に衝撃を受けた」 東京国際映画祭の審査員に選出
第35回東京国際映画祭開幕 橋本愛、二宮和也「映画愛」を語る
第35回東京国際映画祭開幕 審査委員長ジュリー・テイモア、アンバサダー橋本愛らがレッドカーペット
第35回東京国際映画祭「交流ラウンジ」ラインナップ決定 橋本愛×是枝裕和監督など
第35回東京国際映画祭 野上照代氏に特別功労賞
第35回東京国際映画祭、「黒澤明賞」アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ監督と深田晃司監督
第35回東京国際映画祭「Amazon Prime Video テイクワン賞」ファイナリスト作品決定
第35回東京国際映画祭 ラインナップ発表 橋本愛がフェスティバル・アンバサダー
第35回東京国際映画祭、予告編公開 フェスティバルソングにNewspeakの「Bonfire」
第35回東京国際映画祭、審査委員長に舞台演出家で映画監督のジュリー・テイモア 黒澤明賞など主要企画決定
第35回東京国際映画祭のオープニング作品は「ラーゲリより愛を込めて」 クロージング作品は「生きる LIVING」
第35回東京国際映画祭のポスタービジュアル公開 コシノジュンコ監修 テーマ「飛躍」
第35回東京国際映画祭が作品エントリー開始 コンペ部門と「アジアの未来」部門
東京国際映画祭が「ウクライナ・ロシア情勢に関する声明」発表
第35回東京国際映画祭の開催日が決定(2022年10月24日~11月2日)
第34回東京国際映画祭閉幕 東京グランプリはコソボの監督の「ヴェラは海の夢を見る」
橋本愛VSバフマン・ゴバディ監督が”激論“ 第34回東京国際映画祭
第34回東京国際映画祭:コンペ正式出品「三度目の、正直」ワールドプレミアで監督・出演者登壇
第34回東京国際映画祭:ワールド・シネマ・カンファレンス「映画界の未来」
第34回東京国際映画祭開幕 審査委員長イザベル・ユペール、アンバサダー橋本愛らがレッドカーペット
アラキンのムービーキャッチャー NEO/「第34回東京国際映画祭」「シッチェス映画祭ファンタスティック・セレクション2021」「ハロウィンKILLS」のとっておき情報