第36回東京国際映画祭 チャン・イーモウ監督に特別功労賞「今後も映画の本質を理解して、素晴らしい映画を撮る努力を続けてまいります」

(2023年10月10日18:30)

第36回東京国際映画祭 チャン・イーモウ監督に特別功労賞「今後も映画の本質を理解して、素晴らしい映画を撮る努力を続けてまいります」
チャン・イーモウ監督

東京国際映画祭は、永年の国内外を含めた映画界への貢献が目覚ましい人たちへ贈る“特別功労賞”を、世界的に著名な、中国映画界を代表する監督であるチャン・イーモウ氏に授与することを決定して10日、発表した。

チャン・イーモウ監督は、73歳を迎えた今もなお、多彩なヒット作を世に送り出し、各地の国際映画祭で数々の賞を受賞している。その長年の映画界への貢献を評価し、特別功労賞の授与が決まった。
最新作『満江紅(マンジャンホン)』は、中国の旧正月に公開され歴史的大ヒットを記録し(現時点で2023年公開の中国映画で第1位)、今年の東京国際映画祭のガラ・セレクション部門作品に選ばれています。会期中には来日を予定しており、国際交流基金と共催の「交流ラウンジ」でトークセッションも開催する予定。 特別功労賞の授賞式は、10月23日(月)のオープニングセレモニーにて行われる予定。

■チャン・イーモウ監督のコメント
今回「特別功労賞」をいただき、とても光栄です。「映画」は世界各国の人々を結びつける懸け橋となり、民族や文化を超える交流と相互理解を促進することができます。
私には忘れられないことがあります。それは1990年に黒澤明監督がアカデミー名誉賞を受賞した時のことです。当時私はまだ駆け出しの映画監督として客席にいました。黒澤監督はそのスピーチの中で、「映画というものをまだしっかり掴んでいない」と話されました。この言葉は今でも記憶に刻まれています。
この賞を贈ってくださった東京国際映画祭に感謝いたします。また、皆さんからの励ましや応援に感謝申し上げます。これをひとつの起点と考え、今後も映画の本質を理解して、素晴らしい映画を撮る努力を続けてまいります。

■チャン・イーモウ監督のプロフィール
世界的に著名な映画監督。1978年から北京電影学院で撮影を学び、82年に卒業後、『紅いコーリャン』(87)で監督デビューを果たす。中国映画界の第5世代を代表する監督として、幅広いジャンルの作品を生み出し、『秋菊の物語』(92)、『活きる』(94)、『あの子を探して』(99)などで、名だたる国際映画祭で数多くの賞を獲得している。2023年1月に中国で公開された『満江紅(マンジャンホン)』は45億元(約918億円)の大ヒットを記録した。

【第 36 回東京国際映画祭 開催概要】
■開催期間:2023 年 10 月 23 日(月)~11 月 1 日(水)
■会場:日比谷・有楽町・丸の内・銀座地区 ■公式サイト:www.tiff-jp.net
【TIFFCOM2023 開催概要】
■開催期間:2023 年 10 月 25 日(水)~27 日(金)
■会場:東京都立産業貿易センター浜松町館
■公式サイト:www.tiffcom.jp

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