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映画
第35回東京国際映画祭のオープニング作品は「ラーゲリより愛を込めて」 クロージング作品は「生きる LIVING」
(2022年9月12日21:15)
第35回東京国際映画祭(10月24日~11月2日)のオープニング作品は二宮和也主演の「ラーゲリより愛を込めて」に、クロージング作品は「生きる LIVING」に決まったことが12日、発表された。
オープニング作品に決まった「ラーゲリより愛を込めて」は、二宮主演でシベリアの強制収容所(ラーゲリ)に抑留された実在の日本人捕虜・山本幡男を題材にした愛の実話。第2次世界大戦後、極寒のシベリアで強制労働を強いられ過酷な日々を過ごす中、日本にいる妻と約束した帰国(ダモイ)を誰よりも強く信じ、多くの捕虜たちを励まし続け、その心に希望の火を灯した感動作がワールドプレミアとして映画祭の開幕を盛り上げる。
山本幡男を二宮が演じ、日本にいる妻・モミジに北川景子のほか松坂桃李、中島健人、寺尾聡、桐谷健太、安田顕などのキャストで、監督は「感染列島」(2009年)、「64-ロクヨン-全編/後編」(2016年)、「菊とギロチン」(2018年)、「糸」(2020年)「護られなかった者たちへ」(2021年)、「とんび」(2022年)などの瀬々敬久。配給:東宝(2022年12月9日公開/日本)
クロージング作品の「生きる LIVING」は、黒澤明監督、志村喬主演の名作「生きる」(1952年)がノーベル賞作家のカズオ・イシグロの脚本によって現代に蘇る。これまでサンダンス、ベネチア、サンセバスチアン、トロントといった世界の映画祭で上映され、早くも今年のオスカー候補と言われている作品が、映画の生まれた地、日本の映画祭の終幕を飾る。
黒沢監督の不朽の名作「生きる」が第二次世界大戦後のイギリスを舞台に蘇る。1989年に長編小説「日の名残り」で英国兼最高の部bb楽章とされるブッカー賞を受賞し、2017年委ノーベル文学賞を受賞したカズオ・イシグロが脚本を手掛け、監督は2011年に「Beauty」(原題)でカンヌ国際映画祭のクィア・パルムを受賞したオリヴァー・ハーマナス。「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズなどに出演しているビル・ナイが主演を務め、今年のオスカー候補の1本といわれている。
配給:東宝(2023年春公開/イギリス)
■市山尚三プログラミング・ディレクターのコメント
「ラーゲリより愛を込めて」:通常の日本映画のスケール感を越えた作りとそれに見合う深い感動の物語が本当に素晴らしく、ワールドプレミアとしてオープニングを飾って頂けることを非常に嬉しく思います。
「生きる LIVING」:日本が誇る黒澤明の名作がイギリスで格調高くリメイクされ、原作の持つ感動が鮮やかに蘇りました。本作が映画の生まれた地の映画祭の終幕を飾って頂けることを誇りに思います。