1月のおすすめ映画 文化放送「上地由真のワンダーユーマン」推薦

(2023年1月18日14:00)

文化放送「上地由真のワンダーユーマン」(月曜午後9時30分)でパーソナリティ―の上地由真と映画ソムリエの東紗友美さん、映画評論家の荒木久文さんの3人が1月のおすすめ映画を紹介して見どころを解説した。同番組では毎週テーマを設け“由真的”テイストで進行。毎月第1週目は「今月のシネマログ」と題し、その月に公開される話題の映画作品を上地由真と映画の専門家2人が紹介する。今回は1月9日の放送で「非常宣言」「モリコーネ 映画が恋した音楽家」「恋のいばら」が紹介された。

上地    上地由真のワンダーユーマン!今週もよろしくお願いします。 今日は月に一度の映画をフューチャーする回、題して「今月のシネマログ」。2023年最初の映画特集です。映画ソムリエの「さゆみん」こと東紗友美さん、映画評論家の荒木久文さん、今年もよろしくお願いします。

荒木・東  よろしくお願いします!

上地    皆さん、去年2022年に観たベスト映画って何ですか?

東     おぉ~、ベスト映画…私は「THE FIRST SLAM DUNK」推させていただきたいと思います。めちゃくちゃ世代なので、よくぞこれを映画化してくれたなって感じで最初から最後まで2時間ずっと泣いていました。すごく良かったです。 由真さん、荒木さんは?

上地    私は「コーダ あいのうた」。

東     おぉーっ!去年のアカデミー作品賞ですね。

上地    そうですよね~。もう歌がね、とにかく良いし。お父さんとの歌、二人きりで歌うシーンとかも私もずっと号泣で止まんなかったです。すごく心に残っています。

東     とても素敵な映画ですよね~。荒木さんは?

荒木    私はね、新年になっちゃったんですけどまだまとまってなくてですね…とりあえず立場上は報知映画賞の作品賞の「ある男」が今のところ良いかなと。

東     ああ~!これは本当にね、いい映画です。

上地    ぜひ皆さんも見てみてください。1月公開の映画の中から、私、上地由真とさゆみん、そして荒木さんの三人が「これはおすすめ!」と思った作品をご紹介していきます。それでは、さゆみんのおすすめからお願いします。

1月のおすすめ映画 文化放送「上地由真のワンダーユーマン」推薦
「非常宣言」(公式サイトから)

東     はい、私がご紹介するのは現在公開中の「非常宣言」です。韓国のトップスター、ソン・ガンホとイ・ビョンホン共演の航空パニック映画です。 舞台となるのは韓国からハワイへ向かうKl(ケーエル)501便。この便には娘の病気の治療のために苦手な飛行機に乗る、イ・ビョンホン演じるジェヒョクをはじめ多くの乗客が搭乗していました。飛行機は離陸後間もなく乗客男性が死亡し、その後も乗客が原因不明で次々と死亡していき、機内はパニックの渦に包まれていきます。 一方、地上ではウイルステロの犯行予告動画がアップされ、ソン・ガンホ演じるベテラン刑事が調査を開始しますが、テロが仕掛けられた飛行機Kl501便には彼の妻が搭乗していたのです。なかなか進まない捜査、逃げ場のない飛行機の中で拡がる感染。追い詰められていく中、バイオテロが起きた飛行機は着陸を認められず、ついに機体は制御不能に陥ります。
感染か墜落か、乗客の運命は…?!というお話なんですけども、これ新年一発目に本当におすすめな見応えたっぷりな作品になっていました。面白いのが映画の前半ぐらいで、映画好きが観ていて起こりそうなパニック要素が全部起きちゃうんですよ、半分ぐらい。あと残り半分ぐらいどうするの?って思うと、本当にストーリー自体が乱気流のように展開していって最終的にはあの名作「ダークナイト」を彷彿とさせる、観る人に判断を委ねる選択を見せてくれる映画になっていて・・最初ね、申し訳ないんですけどバイオテロとフライトパニック映画、これB級とB級をごったにしちゃってどうなっちゃうの?!と思いきや、壮大なテーマになっていくお話で。これはなかなかすごい映画だったんじゃないかなと思いましたね。二人いかがでした?

上地    いや本当に一緒に飛行機に乗っているのかというくらいの臨場感でずっと手汗がもうすごかったです。

東     そうなんですよ、飛行機のセットはね、『新感染 ファイナル・エクスプレス』の美術担当が今回作ってくれて、直径7メートル、長さ12メートルの機内の一部を再現した、そこで実際演技させて本当に揺らしたりとか、乗客の皆さんも大変な思いをしながら、でも怪我は一人も出ずに撮影を終えたらしいんですけど。だからこそのリアリティとかもすごいんですよね。乗っている感覚になりますよね。

上地    本当に最初から最後までずっとハラハラドキドキ。飽きることなく観られましたね。

東     荒木さん、どうでしたか?

荒木    はい、そうですね。最近の韓国映画のクオリティの高さを示す一作ですよね。絶望と打開を繰り返す展開で観客を揺さぶるわけですよ。そのあたりはね、まあ定番ではありますが、単純に一難去ってまた一難なんだけど。それがね、ドキドキ感もかなりのもので。今おっしゃったようにB級に陥りそうな部分を演出と出演者の力量も含めて上手く見せていますよね。それから韓国映画、悪人は悪人という軸がぶれないから、あんまり犯人の苦悩とかそんなの関係なく、それから自分勝手な乗客も「あんた因果応報だよ」っていうふうになるし、その辺は安心して観られていいんだけど。一番最後に東さんがおっしゃったような、最後、人間の排外主義というか人間の気持ちの問題をここまで突き付けるっていうのもすごかったですよね。また、隣国・・・具体的には日本のことなんかも出てくるんですけども、着陸しようとして拒否されて、しかも自衛隊機が云々みたいなことになると、ちょっと日本人としてはかなり居心地の悪い状況もあったりして。それから韓国の中でも意見が分かれたりするね、あのあたりがパニック映画からひとつ上のレベルに昇華されているなと。

東     ちょっと新年一発目に、怖いかもしれないですけど、最後は感動出来る飛行機にぜひ搭乗してみてほしいです。私がご紹介したのは現在公開中の「非常宣言」でした。

上地    続いては、荒木さんのおすすめ作品です。

1月のおすすめ映画 文化放送「上地由真のワンダーユーマン」推薦
「モリコーネ 映画が恋した音楽家」(公式サイトから)

荒木    私がご紹介するのはドキュメンタリーです。1月13日公開の「モリコーネ 映画が恋した音楽家」というあの「ニュー・シネマ・パラダイス」のトルナトーレ監督が、自分の先生でもあり友人でもあった映画音楽界の巨匠、エンニオ・モリコーネに迫ったドキュメンタリー作品です。
モリコーネ自身は、2020年に亡くなっているんですけども、この作品はその前に撮影されているのでモリコーネ自身が自分のことをしゃべっています。プライベートなことも含めて。彼が関わった多くの作品の中からピックアップした名場面やアーカイブ映像、それからコンサートの指揮なんかも収録されているんですね。他にもタランティーノ、イーストウッド、オリバー・ストーンなんかの70人以上の錚々たるメンバーが、モリコーネがいかに素晴らしい偉業を成し遂げたのかっていうことを語っているドキュメンタリーです。 そもそも、お二人、モリコーネって知っていました?エンニオ・モリコーネ。

東     私はパッと言われてもわかんなかったです。

上地    知っている作品はあったんですけど、こんなにたくさん手掛けられているすごい方なんだ、というのはこの映画を観て初めて知りました。

東     500曲以上ですからね~。

荒木    そうですよね。エンニオ・モリコーネはね、イタリアのローマ生まれ、小さい時から現代音楽の作曲技法を学んで、生活のために映画音楽に携わるわけなんですけどね。1970年代前半にかけて「荒野の用心棒」とか「夕陽のガンマン」とか、いわゆるマカロニ・ウエスタン映画の音楽を、セルジオ・レオーネという有名な…小学校の同級生らしいんですけど二人は…。(笑)

東     びっくりしました!

荒木    びっくりしました!名コンビで知られるわけですね。その後「シシリアン」とかいろんな曲を生んだ、東さんが言ったような本当に大作曲家。それで多くの曲を作曲してるわけですよね、もう何百曲という。まさに天才作曲家と言うのに相応しい人でしたよね。音楽的素養と知識とかね、それから感性。それから新しいものを取り入れようという、そういう気概がすごく強かった人ですね。まあしゃべっているだけじゃあれなので、モリコーネの映画音楽の代表作をちょっと一曲聞いてみましょう。

          ♪ 荒野の用心棒のテーマ/ サウンドトラック盤

荒木    この曲は「荒野の用心棒」という映画の音楽ですよね。大ヒットしました。口笛で始まりますよね。

上地    印象的ですね。

荒木    あと奇妙な音がいっぱい入ってきますよね。ヒュルルルルとかパンパンとか鞭をたたく音。つまりこの曲、常識的な普通の楽器を使っていないんですよね。流行り始めたエレキギターの旋律が最後に入ってくるんですが、これまでの映画音楽とか西部劇っていうと、例えば『エデンの東』なんかの綺麗なメロディーが主流だったのがこういうふうに全く新しい発想を持ち込んだ人なんですね。エンニオ・モリコーネはさっき言ったようにクラシックやオペラを研究してきた人ですから、そういう意味でもその上に実験的な音楽を作った人です。従来のリズムを崩しちゃったり、12音技法って言うんですけど、半音なんかも含めて平等に使うんですけども、そういう方法を映画音楽に持ち込んだ人なんですね。だからそういう意味では注目されて、変な現象というか音楽が珍し過ぎて、映画はヒットしないのに音楽が素晴らし過ぎて、音楽だけが当たるという、そういうような現象まで起きているわけですよね。

東     今回の映画が素晴らしいなって思ったのが、観ていると45個くらいいろんな映画シーンが出てきます。気付いたら映画の歴史を見ていくような、映画史を自分の目でなぞっていくような面でも勉強になりましたし、あとはあんな人ですら10年に1回はやめたくなったみたいな、何度も映画で、〇年になったらやめる、〇年になったらやめるっていうふうに言いながらもやり続けてったっていうふうにわかって、「映画から離れようとしても映画が彼を追いかけるのだ」っていうセリフに私はすごく涙してしまって。葛藤しながらもこうやって、やってきたんだなと知りましてびっくりしましたね。

荒木    映画の中ではモリコーネの人間としての苦悩も描かれているんですね。もともとお医者さんになりたかったらしいんですけど、父のすすめで作曲の道に進んで映画音楽に入るんですけども、当時音楽を一緒に学んでいた人たち、いわゆる正統派の作曲家からは映画音楽ってやっぱり一段下に見られているんですね。

東     ちょっと邪道みたいな感じで思われていたんだ、って。

荒木    そうそう。まあいわゆるね、軽蔑の目で見られて。

東     びっくりしました。

荒木    昔の仲間から屈辱的な仕打ちなんかもあって、東さんが言ったように大変苦しんで、本当にやめたいと、何度もやめたいというふうにね、あるわけですよ、天才でも。アカデミー賞にも6度ノミネートされながら受賞することが出来ず、最終的に受賞したのはもう晩年の2016年でしたからね。この人、天才と呼ばれる所以には2つあって、例えばメロディーが天から降りてくる、映画の中でも出てきましたけど作曲するのにピアノもギターも使わないんだよね。いきなり五線譜に音符を書き込むというね。

東     どういうことなのー?!

上地    鍵盤を見つめているだけ…ってね。

荒木    そうそう。もうひとつびっくりするのが、彼自身が亡くなる少し前、映画の中で映画音楽のメロディーを口ずさむんですけども、そこにその本当の音楽がかかってくるんだけどフェードインで、それが彼の口ずさむメロディーとテンポもキーもぴったり重なるんですよね。なんという記憶力というか感性。本当に鳥肌ものでびっくりしました。あの歳であの記憶力。私、昨日食べたご飯も忘れているような記憶力…。(笑)

上地・東  アッハッハッハッハ!

荒木    脅威としかね、言えないですよね。本当にそれが天才の天才たる所以かなと思いますね。さっき言ったようにトルナトーレ監督、これはもう両方とも、モリコーネはドキュメンタリーを撮りたいという案があった時にジュゼッペじゃないとダメだ!というふうにね、言ったそうですね。そういうことで彼ら二人はね、本当に師だとか友人だとかの枠を超えた絆があったというふうに思いますよね。そういう意味では今年観た…これは今年の映画なんですけども、去年観た「ある男」でもすごかったですけど、このドキュメンタリー映画は、ドキュメンタリー映画の中では私が観た中では最高の…。ドキュメンタリーであり音楽映画であり伝記映画ですよね。ドキュメンタリーってね、好きな人だけが深く知るために行くって思うんですけど、テレビみたいなイメージがあるからあんまり行かないんだよね、みんな。だけどこれはぜひ行って観ていただきたいと、私は今回本当にそう思いました。 ということで、私、荒木が選んだのは「モリコーネ 映画が恋した音楽家」という1月13日公開の作品です。

1月のおすすめ映画 文化放送「上地由真のワンダーユーマン」推薦
「恋のいばら」(©2023「恋のいばら」製作委員会)

上地    トリは私、上地由真のおすすめ作品をご紹介します。私がご紹介するのは現在公開中の『恋のいばら』です。「アルプススタンドのはしの」や、この番組でも紹介した「女子高生に殺されたい」の城定秀夫監督の最新作です。松本穂香さん、玉城ティナさんのダブル主演の作品です。
松本穂香さん演じる図書館に勤める桃は、自分を振ったカメラマンの元恋人・健太朗が忘れられず、SNSで彼の生活をチェックする日々。そんな中で玉城さん演じる真島莉子という新しい恋人の存在を知ります。健太朗に執着する桃は莉子の素性を調べて会いに行き、交際時に彼が撮った写真データを取り戻したいと持ちかけます。最初は相手にしなかった莉子もしだいに自分の写真もあるのでは…と心配になり、二人は協力し合う関係になっていきます。一人の男性をめぐり近づいていく元カノと今カノ。いびつな三角関係はどこに行き着くのか…という作品なんですけど、もうこれ、本当にタイトルの通り、恋のいばらっていう感じで、もう…。男性に仕返ししていく様は見ていて気持ち良かったんですけど。

荒木    由真さん、お話伺いに行きましたよね。

上地    そうなんです。映画についてお話を聞くことが出来ました。まずはそのインタビューをお聞きください。

(インタビュー音声) 上地    今日は1月6日公開の「恋のいばら」の城定監督にお話をお聞きしています。「恋のいばら」というタイトルは本当にもうぴったりだなと思ってすごくいいタイトルだと思うんですけど、このタイトルに込められた思いなどをお聞かせください。

城定    これ、撮影時というか台本から撮影に入って、ギリギリまで撮影終わってもなかなか本タイトルが決まらなくって仮のタイトル、今とは違うタイトルでやっていたんですけど、いろいろ決めていく中、劇中で出てくるおとぎ話に引っかけて、恋の女の怖い棘とかそういう意味も込められているんでしょうけど、宣伝部の方から上がってきて、ああ素晴らしいタイトルですね、というようなところで決着した感じですかね。

上地    私は観ていて、松本穂香さん演じる桃にすごく共感して、すごくわかるー!って感じだったんですけども、中には自分の恋愛と重ねて観ることが出来る作品だと思うんですけど、ぜひここは観てほしいというところはありますか?

城定    今言った、桃の怖さですよ。途中までは気弱なちょっと恋に奥手な女の子でも、健太朗というイケメンに夢中になっちゃって…みたいな可哀想な女の子な感じで描かれているんですけど、最後まで観ると非常に「こいつが一番怖いな~」みたいな感じのキャラクターにはなっていますね。

荒木    まあリベンジポルノっていうのも、テーマにしてらっしゃいますけども、今までの恋愛というと、こういうことはあんまりなかったですよね。あんまりこういったカメラとかね、いわゆる携帯が発達してどうしても手軽に撮れるようになって、こういう事態というか、そういうものが起きてきたと思うんですけども、この風潮というのは今までの恋愛とかトラブルを爆発的に増大させるような危険も含んでると思うんですが…。

城定    そうですね。現代ならではの要素がありますよね。そのリベンジポルノもそうですし、今回で言うとわりとそのインスタから身元がばれるっていう怖さっていうのもあるんですね。ストーキングの恋愛の形っていうか怖さみたいな部分も、手軽になった部分もあるし。だからなかなか僕たちの感覚では今は怖いなぁとは思いましたね。その辺も僕はあまり詳しく知らなかったので、インスタとかもやっていないので助監督とかに教わって。この写真を知って名前とか出てきてびっくりしましたね。え?こんなこと出来るの?!みたいな。(笑)

上地    その人のことが全部わかっちゃうという感じですもんね。

城定    そう。そういう問題を扱いつつ、まあそんなにそこを重々しくはしたくないなと思っていたので、ちょっとポップな味付けで。とはいえ物語だけで推していくだけじゃなく、このキャラクターの人間性みたいなものを映画的に見せていきたいかなというところのバランスでやった映画ですね。

荒木    脚本や監督として去年2022年の公開作はなんと6本!あると思うんですね。それで2023年、今年もすでに3本の公開が決まってらっしゃるんですけども、元々たくさん撮るっていうか、早撮りの監督として有名ではおありなんですけども、そのエネルギーと言いますかね、次から次へといろんな作品を手掛けるとか、それから発想とかは普段どういうところからインプットしたりしているんですか?すごくお忙しいと思うんですけども。

城定    基本的に映画っていうのは受けても結構成立しないってことが多いんですよね。それこそ10本いろいろ企画があって、じゃあ2本、3本が最後まで行けばいいたいな、そういう世界なので。わりと来る者は拒まず全部受けちゃうみたいなところがあって。まあそれが2年かかって、3年かかって結実するものが今の時期ちょっと重なっているっていうのがあって、この本数になっているんですよね。ひとつ、ひとつの予算もそんなに大きくない作品なので、いろいろバラエティに富んだ仕事が出来て幸せなんですけれども。そうですね、そんなに意識してないですよ。だから普段から来た仕事をどう打ち返すかみたいなことを楽しみにやっているような感じですかね。

上地    最後にリスナーにメッセージをお願いします。

城定    1月6日公開「恋のいばら」ぜひ観てください。本当に1回観ただけじゃ感じられないことも、2回、3回観るといろいろ見方を変えたりして面白いと思うのでぜひ観て…あのこれ、チラシに「恋人同士では観ないでください」って書いてあるんですけど、これはまあ冗談なので。(笑)ぜひ恋人同士で観ていただければと思います。よろしくお願いします。

上地    今日は1月6日公開の「恋のいばら」の城定監督にお話をお伺いいたしました。ありがとうございました! (インタビュー音声終了)

荒木    城定監督、会ってみて 由真さんから見てどんな感じの方でした?

上地    なんでも聞いたらお話してくださって。私が監督に穂香さん演じる桃の気持ちがわかりますって言ったら、「いや~、ちょっと怖い女ですね」って言われちゃって。(笑)

荒木    どうしてその辺の気持ちが、わかるようになったんですか?

上地    あの、本当に最近なんですけど、私の元カレと付き合ってた女の子と仲良くなったんですよ。

東     えーっ!!!

荒木    何それ?すごいね。(笑)

東     「恋のいばら」じゃないですか!

上地    そう!それ知らずに、二人は全く知らずに普通に友達になって。

東     普通に友達になりませんよ、それ。どうやってなったんですか?

上地    何も知らずに、共通の友達の感じで飲みに行って。3回ぐらい飲みに行ったのかな。で、ある時にぽっと私が昔の話をした時に「えっ?!」ってなって。「私も付き合ってた!」ってなって。

東     これ不穏だぞ。

上地    でもね、私たちは本当にもう何年も前の話なので、何も彼のことは思っていないので、もうそれがね、良いお酒のあてになって。「あっ!わかるわかるー!」ってなって、本当に一升空きましたね。

東     怖―い!すごいな~。(笑)

荒木    怖いな~。盛り上がるんだ…そりゃそうだよね。

上地    すっごい楽しかった。でも共通点があって私はなんかね、今だからこそ、今カノじゃないから仲良くなれましたね。

荒木    両方とも元カノだからね。

上地    両方とも元カノだから。今カノだったら、ちょっと…。

東     また変わったのかな~?

上地    全然、私は無理だけど。

荒木    すごい話だね。

上地    すごい経験をして、その後に観たので、「うわ~、ちょっとなんかわかるな」っていうふうに。

東     でもね、本当に面白かった。

上地    うん、本当に。ぜひ観てください。私がご紹介したのは現在公開中の『恋のいばら』でした。1月公開の映画作品の中から、それぞれの推しをご紹介しました。ぜひ映画館でチェックしてください。 映画評論家の荒木久文さん、映画ソムリエの東紗友美さん、ありがとうございました。

荒木・東  ありがとうございました。

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荒木久さん、上地由真さん、東紗友美さん(左から)

■上地 由真
オーディションがきっかけで関西を中心に音楽活動開始。2007年シングル「shine day」などをリリース、以降全国各地でライブ活動やイベント参加。最近は女優としても活躍、舞台、映画などのジャンルにも進出。

■東 紗友美
映画ソムリエとしてTV・雑誌・ラジオなどで活動中。趣味は、映画ロケ地巡り。国内外問わず廻り、1年で100箇所以上ロケ地を訪れたことも。インスタグラムでも毎日映画に関する写真やコメントをほぼ毎日掲載中。

■荒木 久文
現在 複数のラジオ番組を中心に、新聞紙面 ニュースWEBなどに映画をテーマとした評論 批評 紹介 などの活動を展開。報知映画賞選考委員 ノミネート委員  日本映画ペンクラブ会員

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