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12月のおすすめ映画 文化放送「上地由真のワンダーユーマン」推薦
(2020年12月12日10:30)
文化放送「上地由真のワンダーユーマン」(月曜午後9時30分)でパーソナリティ―の上地由真と映画ソムリエの「さゆみん」こと東紗友美さん、映画評論家の荒木久文さんの3人が12月のおすすめ映画を紹介して見どころを解説した。同番組では毎週テーマを設け“由真的”テイストで進行。毎月第1週目は「今月のシネマログ」と題し、その月に公開される話題の映画作品を上地由真と映画の専門家2人が紹介する。7日の放送では「燃ゆる女の肖像」「声優夫婦の甘くない生活」「私をくいとめて」の3本の話題作が紹介された。

上地 上地由真のワンダーユーマン!今週もよろしくお願いします。
今日は月に一度の映画をフューチャーする回、題して「今月のシネマログ」。最新の映画作品紹介や映画に関する話題をお送りしています。「さゆみん」こと映画ソムリエの東紗友美さん、映画評論家の荒木久文さんとお届けしていきたいと思います。
よろしくお願いします!
荒木・東 よろしくお願いします!
上地 さて、本日もこちらのコーナーからです。「由真のナニソレ」。私が気になっているコトやモノを紹介していきます!今日はですね、LINEマンガ『女神降臨』。
東 キターーーー!ありがとうございます!
上地 実はこれ、さゆみんから「面白いよ!」って紹介してもらったんですけど、まずLINEマンガってあるんだっていうことすら知らなくて…。
荒木 ナニソレ?
上地 ナニソレ?アハハハハ…!荒木さん、わかんないですよね。
荒木 全然わかりません。
上地 LINEがやっているマンガなんですけど、全部フルカラーで、縦スクロール。めちゃくちゃきれいなんですよ。
東 マンガの概念が変わっちゃうんじゃないかっていうくらい、縦スクロールって読みやすいですよね。
上地 めっちゃススススーっていけて。『女神降臨』読む時は、私もう全部課金しました。アハハハハ!まんまとやられちゃった。
荒木 へぇ~…ぜひ見てみます。
東 絶対見ない!
上地 絶対見ない、絶対見ない!
東 ちょっと今の言い方…。
荒木 いや、見る、見るよ。縦ロールの女が大好きだから!
上地 何それー?!
東 縦ロール…それと縦をリンクさせる…。
上地 ちょっとストーリー言っていいですか?!
東 はい、お願いします。
上地 『女神降臨』は、地味で本当にさえない女子高生、谷川麗奈ちゃんが、失恋をきっかけにメイクに磨きをかけて、「女神!」と周りから呼ばれるくらい変身するんです。それと、同じ高校に通うイケメン二人との恋愛模様を描いた胸キュンストーリーでもあるんですけど、いろんなコメディーとか、お茶目な感じとか、たくさん盛り込まれたマンガで。男の人でもメイクする場面とか出てきて。メイクして綺麗になる感じで…。
荒木 ああ、参考になるかな。
上地 そう!メイクの参考に本当になるんですよ。
東 たぶんね、男性もなりますし、女性は本当になりますよね。絵で描くとラメの感じとかも可愛いしリアルじゃないですか。コーラルの色のチークを使うと、ビフォアー、アフターの写真が縦スクロールでわかるんですよね。
上地 自分が主人公だったら、誰に取り合われたいかという妄想をして楽しんでる。誰をキャスティングするか、考えて。
東 わかります!日本人だったら、ってね。
荒木 俺とか、出てきます?
上地 あ~、ちょっと出てこない。(笑)私がちなみに主人公、主演だとしたら・・・二人のイケメンに取り合われるんですけど、その一人が松坂桃李さん。と、岡田将生!
東 もうただの妄想じゃん!
上地 アハハハハ…!
それでは、12月公開の映画の中から、私、上地由真とさゆみん、荒木久文さんの三人が「これはオススメ!」と思った作品を紹介していきます。
それではまず、さゆみんのおすすめからお願いします。

東 はい。私がご紹介するのは、12月4日から公開しております『燃ゆる女の肖像』という映画です。この映画、すごいんですよ。シャーリーズ・セロンですとか、ブリー・ラーソンですとか、グザヴィエ・ドラン、各界の映画人が絶賛していて、シャーリーズ・セロンなんて公開中に4回も観たと言っている作品で、アメリカでは過去公開された外国語映画歴代トップ20入りしている作品で、非常に映画の世界で高く評価されている作品になります。
望まない結婚を控える貴族の娘・エロイーズという女性と、女性肖像画家のマリアンヌ、この二人の女性の燃えるような愛を描く話題作です。
画家のマリアンヌはブルターニュという孤島の貴婦人から、娘エロイーズの見合いのための肖像画を依頼されます。1700年代のお話なので、お見合いには必ず肖像画家が必要だった時代なんですね。ただエロイーズにとって結婚は望む人生じゃないんです。なので正体を隠してエロイーズに近づいて、密かにマリアンヌは肖像画を完成させようとします。しかし真実を知ったエロイーズから、絵の出来栄えを「こんなの私じゃないわ!」ともすごく批判されて、書き直すことを決意しました。そうするとエロイーズは意外にもマリアンヌのモデルになろうと、申し出てくれます。キャンパスをはさんで二人で見つめ合って美しい島と共に散策をしながら、音楽や文学についてなど話し合ううちに、二人は描かれる側、描く側という関係を飛び越えて激しい恋に落ちていく…という物語です。
言葉がないコミュニケーション、最低限の会話はするんですけど、言葉のないコミュニケーションの官能さ。
今ってSNSとか思ってることをすぐタイピングしてるようなものすごくコミュニケーションが早い速度で進んでいくじゃないですか。そうではない、相手のことを何を考えているんだろう、と詮索しながらちょっとずつ、ちょっとずつ進めていくコミュニケーションというのが、逆にもうそれだけで官能的というか、エロスというか、見惚れてしまうというか、こっちも観ているだけで取り込まれるというか、グッときたんですよね、この二人のコミュニケーションに。
上地 すごい、きました。あと美しかったですよね、全部が。絵から飛び出してきたような感じで。あと波の音とか。
東 この女性二人が本当に綺麗なんですよね。ブルターニュの孤島というのがね、、作品に効いているんですよね。
上地 すごく綺麗で癒されました。
荒木 映画そのものが絵のようでしたよね。油絵のようでした。本当に美しくてね。それから女の世界というか、逆に4、5人しかキャストがいなくて。
東 全員女性なんですよね。
荒木 男がほとんど出てこないという中での女性の美しさが際立つこと、際立つこと。島もいいですよね。北の方にある島ですので、寒い所なんですけど、空気が澄んでいる感じがとても出ていましたよね。
東 あとこの作品、カンヌのクィアパルム賞を取っているんですけど、1770年代って、女性の肖像画家って実はたくさんいたらしいんですけど、歴史に名を残せた人、記名出来た人ってほぼいなかったらしいんです。そういう女性の活躍とかが封じ込まれていた時代にこの作品は、監督、脚本、プロデューサーみんな女性ですよ。カメラマンも。それで復讐したとはちょっと違うんですけども、それが今になってこの時代のものを女性たちの活躍によって掘り出したっていうのも、なんかグッとくるというか…ね。
荒木 まあ女性なんかは表には出てこなかった。映画の中でも、お父様の名前で発表している場面が出てきますよね。それと同じように才能を持った女性たちが全部抑圧されていたという部分を、焦点を当てて女性の素晴らしい感覚を生かしていると言えますよね。
東 裏メッセージでちゃんと伝わってきますよね。
荒木 この映画の監督、女性監督なんですよね。セリーヌ・シアマさんという人なんですけども、このエロイーズの恋人だった人なんですよね。
上地・東 えっ?!そうなんですか?
荒木 そうなの。映画撮る時には、もう別れていたんですけど、この二人は付き合っていて。男の監督も自分の恋人を撮る時、女優さんや恋人を撮る時に綺麗に撮るって言いますけど、神経を使って綺麗に撮っていますよね。
東 むちゃくちゃ綺麗でしたもんね。
上地 そりゃあ綺麗ですよね。
荒木 女性同士の恋愛を撮った映画ってたくさんありますね。一番有名なのは『アデル、ブルーは熱い色』とかね。あそこで初めてレズビアンのセックスシーンだとか、そういうものを描いたことで話題になったんですけども。そういった同性同士の綺麗な恋というか、美しいということがやっぱり一番目立つことなので。まあ男でもね、グザヴィエ・ドランとか、こういった言い方は変ですけど、ゲイ関係の人はこういう感覚がすばらしいですよね。僕らがそういう感覚がなくても、提示されると、本当にすばらしい感覚だなと感心することが多いですよね。
そういう意味でも、ちょっと僕、注目してなかったんですけど、見せていただいてとてもいい映画だと思いました。
東 ああ、良かった~。
私が紹介したのは、12月4日から公開しております、『燃ゆる女の肖像』でした!
上地 続いては、映画評論家の荒木久文さんのおすすめ作品です!

荒木 私が紹介するのは、12月18日から公開の『声優夫婦の甘くない生活』です。声優ですね、声の俳優さん。ダイエー、西友…ではありませんね、はい。ちょっと珍しいイスラエルの映画なんですね。
1990年、今から30年ほど前です。当時のソ連、今のロシアですけども、ここからイスラエルへ移ってきた移民ですね、60代のユダヤ夫婦、ヴィクトルさんとラヤさんがこの映画の主人公です。ソ連での彼らの仕事は声優さんなんです。当時、社会主義国のソ連でもちょっと遅れては来るんですけども、ハリウッドやヨーロッパの映画が入ってきていた。それをロシア語に吹き替える仕事をしていた声優夫婦だったんです。いろんなスターの吹き替えをしていて、ロシアでは結構有名だったんです。しかしソ連からユダヤの国へ移住したイスラエルでは、声優の仕事がないんですね。需要がない。生活のために、妻のラヤさんがいろいろ探すんですけど、夫に内緒で、同じ声の仕事ではあるんですけども、なんとテレフォンセックスの仕事について、そこで思わぬ才能を発揮し始めるんです。
一方、夫のヴィクトルさんは違法な海賊版のレンタルビデオ屋でようやく声優の職に辿り着くんですが、本当に安いギャラなんですよ、これがまた。それで生活が何とか成り立ち始めた二人なんですが、妻の秘密の仕事がばれちゃうんですね。それで長年気が付かなかったお互いの本当の声とか心の声が、これをきっかけに炸裂し始めて、ぶつかり始めるという・・・老夫婦の喜劇というか悲劇でもある物語なんですね。
由真さんはまだ観てないのね。
上地 はい、まだ観てないです。
東 私、これ観て面白かったんですよね。この声優の奥様を演じている女優さんが、本当に60代なんですけど、20代の声を出せる…の仕事されている方ってそういう方多いんでしょうけど、目をつぶって聞いていると自分より若い人の声にしか全く聞こえないんですよ。私ね、この作品、ストーリーとかメッセージとかなかなか響いたんですけど、それよりも、34(歳)なんでアンチエイジングのこととかちょっと気にするじゃないですか。のど大事、声大事。かなり大事なんじゃないかって。それでちょっと概念変わっちゃったんですよ、アンチエイジングの。声、若くいようと思って。
上地 どんだけ顔とかいろいろやっても…。
東 そうそうそう。声がおばあちゃんになっちゃダメだって思って。そのくらい可愛いボイス。
荒木 僕はね、背景となっているイスラエルの様子がね、映画の中で興味があったんですね。一番すごいなと思ったのは、パレスチナとの戦争で戦争状態にあるわけですよ。ガスマスクや拳銃を持った兵士たちがうろうろしているわけです。そんな中でも、テレフォンセックスをやっぱり男は求めちゃうんですよね。
東 なるほどー!その視点から。
荒木 やっぱり男の悲しさというかね。最後はソレだな、というね。
上地 でもテレフォンなんですね。
荒木 そう、テレフォンなんです。実際じゃないんです。
東 それって時代なのかな。
荒木 この監督がね、ソ連から移民した人でね、自分の体験を元に書いたらしいんですけども。声って、自分の心の声とか引っかけてあるんですよね。仲のいい夫婦とはいえ、本当の心の声と実際のお互いの声を認め合う難しさみたいなもの、出ていますし。演技の声と心の声が微妙で、印象的で面白いですよね。
日本は字幕が多いですが、海外はほとんど吹き替えなんですよね、自分の国の言葉に。非常に大事な難しい仕事なんですよね。もっともっと地位も上がっていいと思うのですが。声優さんたちはね、重要なメッセージを伝えてくれるわけです。元の俳優さんの演技を台無しにしないように、しかも技量も求められるしね。
声優さんたち、全く骨格が似ているとか、そういうことはないんですよね。例えば有名なのはアラン・ドロン。野沢那智さんがやっていたんですけど、野沢那智さんは早口でトーンが高いの。ところが本当のアラン・ドロンの声は渋くて低いんですよね。
一番思い出にあるのは、あるスパイ俳優のかっこいいアメリカの映画を観ていて、「これスゲーかっこいい!」って憧れていたんですけど。仕事で吹き替えしていた日本人の方に会ったんですよ。これがね、ちっちゃくてね、頭が薄くておじさんでね、でも声はおしゃれなの。しばらくね整合性が取れなくて立ち直れなかったね。
上地 アハハハ…!
東 でもそういうのありますよね。そっかそっか…。
荒木 そんなことも感じたし。まあね、横道にそれちゃったんですけど。
声優夫婦のお話でまさに甘くない生活を描いて、ちょっとビターでブラックでもあったんですけど、大変面白い映画でした。
私がご紹介したのは、12月18日公開の『声優夫婦の甘くない生活』という作品です。

上地 「今月のシネマログ」、トリは私、上地由真のおすすめ作品をご紹介します。私がご紹介するのは、12月18日公開の『私をくいとめて』です。
31歳のみつ子。このみつ子はのんさんが演じています。みつ子は焼肉も一人で行って楽しめる、おひとりさま生活を満喫中です。おひとりさま生活の中で、みつ子は脳内に“A”という相談役を作り出し、迷ったり悩んだりした時には“A”と会話することで解決してきているんです。
荒木 アルファベットの“A”ですよね?
上地 アルファベットの“A”です、はい。そんなみつ子に久しぶりにやってきた恋の予感。年下の営業マン・多田くん。この多田くんを林遣都さんが演じられています。多田くんに恋心を寄せ、戸惑いながらも一歩踏み出そうとしますが、そう簡単にはいかず…というストーリーになっています。
私とか同年代でおひとりさまだから、もう刺さるとこしか本当になくって。“A”との会話とか。でも誰でも自分の中にいません?あと30代が抱える悩みとか、苦しみとか、他人との微妙な距離感とか、すごく全部が生々しくて。応援したくなるというか、「わかるよ、わかるよ、落ち着いて!」ってなんか支えたくなっちゃうような感じとか。
東 一見とっぴな設定で自分の脳内と会話する女性が主人公って「ん?」って思いつつも、今年一番くらい共感できる主人公なんじゃないかな、って思っちゃった私も。
荒木 原作はね、綿矢りささんで、監督は大九明子さんという、この二人のコンビはね、『勝手にふるえてろ』で有名ですよね。『勝手にふるえてろ』は由真さん観ました?
上地 観ました、観ました!
荒木 なるほどね。由真さんはすごくはまったと言うんですけど、逆に同じ世代でも、恋人がいないことで焦っているとか、結婚したくてしょうがないという人だと、ちょっとはまんないかもしれないね。あなたみたいに今の生活を謳歌している、非常に肯定的に捉えている人だと共感ができると思うんですけど、精神的に恋人いなくて私大変とか、誰かに頼らなきゃ生きていけないという人は無理でしょう。
東 なんか私この作品観て、ひとりが好きなんですけど、誰か愛してくれている人がいる上でのひとりが好きなんだな、とか。
上地 ぜいたくー!めっちゃぜいたく!うんうんうん、わかるけどね。
荒木 それはぜいたくですよね。都合がいいよね。
上地 ね!そうですよね!
荒木 俺は何もないよね。退路を断ったところで、いかにその生活を享受できるか、っていう精神性がないとダメです。
東 なるほど~、精神性がね…そうですか(笑)。
荒木 由真さん立派ですよね。まあ褒めることでもないか…。
東 立派だわ~。
上地 アハハハハ…!褒めることでもないですけど。でも親友、友達との関係性の微妙な…。地元に帰ったらみんな結婚していて、私とか東京でひとりでいると、たまにしか会わないけど、会った時に、表ではワーってやっているけども、何かちょっと微妙に流れる感じが、生々しく描かれていて。その辺の女性の気持ちがやっぱり女性の大九監督だから細かく出せているんだな、って。
荒木 大九監督ね、女性のそういったところを表すのが本当に得意ですよね。綿矢りささんの原作もあるんですが、2017年に大九監督がね、『勝手にふるえてろ』で綿矢さんとのコンビを組んで、オタク系の女子OL・26歳の恋愛経験ゼロの人でしたね。2019年には『美人が婚活してみたら』という作品を作っていますね。この時は黒川芽以さん演じる既婚者との恋愛ばかりしてきた32歳のタカコさんという人ですね。ここで本気で婚活しようとして活躍する映画。今年の9月に公開されたのが『甘いお酒でうがい』。これは40歳独身OLがふた回り近く年下の男の子と恋をするという映画です。
東 いろんな年代の女性の、悲喜こもごも…ね。
荒木 そう。いろんな世代の恋の形。それで共通するのが女性としての視点、というかね、共感を寄せる。もう一つ必ず入れるのが親友・友達、これが特徴的ですよね。脇役を必ずフォローに据えてて、映画が締まりますよね、面白く。なかなか有能な監督なんですが、なんか、来週…?
上地 来週ゲストで来てくれるんですよ!楽しみにしていてください!
私、上地由真のおすすめ作品は、12月18日公開の『私をくいとめて』でした。12月公開の映画作品の中から、それぞれの推しをご紹介しました。ぜひ映画館でチェックしてみてください!
映画評論家の荒木久文さん、映画ソムリエの東紗友美さん、ありがとうございました。
■上地 由真
オーディションがきっかけで関西を中心に音楽活動開始。2007年シングル「shine day」などをリリース、以降全国各地でライブ活動やイベント参加。最近は女優としても活躍、舞台、映画などのジャンルにも進出。
■東 紗友美
映画ソムリエとしてTV・雑誌・ラジオなどで活動中。趣味は、映画ロケ地巡り。国内外問わず廻り、1年で100箇所以上ロケ地を訪れたことも。インスタグラムでも毎日映画に関する写真やコメントをほぼ毎日掲載中。
■荒木 久文
現在 複数のラジオ番組を中心に、新聞紙面 ニュースWEBなどに映画をテーマとした評論 批評 紹介 などの活動を展開。報知映画賞選考委員 ノミネート委員 日本映画ペンクラブ会員