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ハリウッド特急便
アンバー・ハード、デップの「酒瓶で性的暴行」事件を詳細証言
(2022年5月5日21:30)

ジョニー・デップ(58)とアンバー・ハード(36)の名誉棄損裁判で5日(現地時間)、ハードはデップが酒瓶で彼女を性的に暴行したと主張し、その様子を詳細に証言した。
米サイト「TooFab」によると、結婚後、「パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊」(2017年)の撮影でオーストラリアに滞在したとき、現地に到着するとすぐにデップは彼女に暴力を振るい始めたという。そして最初の数日間で行ったとされる数々のケンカの詳細を明らかにした。
デップの飲酒をめぐって口論になったときに、ハードが彼の手から酒瓶を取り上げるようとすると彼女をなじったという。そしてハードが彼の手から酒瓶を取り上げて地面に叩きつけたところ「彼を本気で怒らせ、スイッチが入ったようだった」という。デップは酒瓶を彼女に投げつけ始め、「割れた瓶を私の顔と首のあたりに突き付けた」という。そして「私の顔を切り刻んでやると言いました」と主張した。
その後、デップは彼女のナイトガウンを引き裂き、最終的に彼女はカウンターの上に仰向けにされたという。そして、デップは「ガラス瓶で彼女を貫き始めた」という。
「彼は『殺すぞ』といいました。彼は何度も何度も私にそう言いました。『お前をファッキン、殺すだろう』と」という。そして「ジョニーはボトルを私の中に入れて、何度も何度も押し込んだのです」と述べた。
ハードは、その事件がどのように終わったのかよくわからないと言い、次に覚えているのは「バスルームで、吐き気がした」ことと「床に血が落ちているのを見た」ことだけだという。彼女は前腕と足に切り傷を負い、顎にもあざができたという。
翌朝、目を覚ますと、家の壁一面に血で書かれた文字やペンキがあり、その後、手を包帯で包まれたジョニーを見つけたという。デップは「お前が私にさせたことを見ろ、これはお前のためにやったことだ」と言ったという。だが、彼女はデップの指に何かが起こったことを全く覚えていなかっという。デップが「再び叫び始める前に、警備員を呼んだ」という。
警備員が到着すると、デップは「ズボンからペニスを取り出し、おしっこをし始めたり、家の外でおしっこをしようとしたり、私にもっとメッセージがあると言っていた」という。その時、警備員がそれを笑い飛ばしたように見えたと付け加えた。
ハードはその後すぐに家を出て、空港に向かう途中にデップから電話があり、電話口で2人とも泣いていたという。デップは、彼が「それ(2人の関係のことか)を殺したのか」と尋ねていたという。「終わったのか、我々はそれを殺したのか、私はそれを殺したのか…そのようなことを言っていた」と彼女は語った。
「私は心が壊されたように感じました。どうしたらいいのかわからなかった。オーストラリアに置き去りにしたら、彼に何か起こるんじゃないかと思いました。彼が死ぬかもしれない、自殺するかもしれないと思った」という。
■ジョニー・デップVSアンバー・ハードの”バトル“の経過
2012年に「ラム・ダイアリー」で共演したのがきっかけで恋愛関係になり、同年デップは長年のパートナーだったヴァネッサ・パラディ(45)との破局を発表。14年にハードと婚約して翌年2月に結婚したが、わずか1年3か月の結婚生活で16年5月にハードが離婚を申請。酒に酔ったデップからDVを受けていたとしてあざができた顔写真を公開して波紋を広げた。デップはDVを否定していたが17年8月にデップが700万ドル(約7億6300万円)を支払うことで離婚が成立した。これで一件落着かと思われたが続きがあった。
2018年10月、デップが雑誌「GQ」(英国版11月号)のインタビューで、ハードに対するDVを全面否定して、ハードのDV告発で「シンデレラからカジモド(「ノートルダム・ド・パリ」の登場する醜悪な容姿の男)にされた」などと激しく非難。さらにハードが同年12月ワシントン・ポストに手記を寄せて、(デップの名前は出さず)DVを告発したら脅され、決まっていた役を降ろされるなど報復されたと主張して、そうした米国の文化・社会構造を変える必要があるなどと訴えた。
その後デップが「ワイフ・ビーター」(妻虐待夫)と報じた英紙「サン」を訴え、さらにワシントン・ポストに手記を書いたハードを名誉棄損で提訴した。ロンドンの裁判所で行われたデップが「サン」を訴えた名誉棄損裁判では、壮絶な夫婦喧嘩やデップのベッドにウンチが置かれていた“ウンチ事件”、デップの指切断事件、デップのドラッグ使用歴、ハードの3P疑惑など前代未聞の暴露合戦が繰り広げられた。判決は「サン」の記事は「おおむね事実」として名誉棄損の訴えは棄却されデップは敗訴。控訴も棄却されデップの敗訴に終わった。
2022年4月12日(現地時間)、ハードが2018年12月に米紙ワシントン・ポストに寄稿したコラムで名誉を棄損されたとしてデップがハードに5000万ドル(約62億5000万円)の巨額賠償金を請求した訴訟が米バージニア州フェアファックスの裁判所でスタート。双方のさまざまな証人が証言し約6週間続く予定。ハードは、デップが匿名のアカウントを使って誹謗中傷を繰り返したなどとして1億ドル(約125億円)を請求して”倍返し“の反訴をしている。