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ハリウッド特急便
ブリトニー・スピアーズの父ジェイミーの後見人の権限停止 裁判所がブリトニー勝利の判決
(2021年9月30日13:50)

ブリトニー・スピアーズ(39)が父親のジェイミー・スピアーズ(69)を後見人から解任することを求めていた裁判で29日(現地時間)、ロサンゼルス高等裁判所のブレンダ・ペニー判事は、ジェイミーの後見人の権限を停止することがブリトニーにとって「最善の利益」になると認めた。これによりブリトニーの6000万ドル(約66億円)の財産管理の権限も停止された。ブリトニーは13年ぶりに父親の後見人から解放されて涙を流して喜び、「#FreeBritney」(ブリトニー解放)を掲げて裁判所の前に集まったファンも喜んだという。
米サイト「TMZ」によると、ブリトニーの弁護士マシュー・ローゼンガートは、ジェイミー・スピアーズが後見人としての在任期間中に虐待と誤った管理を行っていたと指摘。さらにジェイミーがブリトニーの寝室で秘密裏に録音する計画を立てたという最近の疑惑についても指摘して、ジェイミーを 直ちに職務停止にするよう裁判所に申し立てた。
ジェイミーは今日(29日)で後見人を終えるべきだと主張しようとしたが、ローゼンガートはそれを認めなかったという。今後もブリトニーの資産の不正流用の可能性についてジェイミーの責任を追及したいと考えており、調査が終了するまで後見人の最終的な解任は保留することを求めた。
判事はローゼンガートに同意しジェイミーを停職処分にした。またジェイミーに後見人を担当していたときのすべての帳簿や記録を提出するよう命じた。ローゼンガートはもし資産の不正流用やその他の違法行為の証拠があった場合、ブリトニーは父親を訴えるだろうと語ったという。

後見人の解除について判事は11月12日に審問を開くことが決まった。その日にジェイミーの後見人を解除する可能性があるという。一方、ブリトニーの財産を管理する新しい後見人としてローゼンガートが選んだ公認会計士ジョン・ザベルが一時的に任命された。
ブリトニーは判決を聞いて涙を流して喜びインスタグラムに「雲の上にいるよう」と投稿した。ブリトニーの支援者たちは、判事が父親に13年間にわたる歌手のビジネス問題の後見人としての役割を停止したことを受けて祝杯をあげたという。婚約者のモデルで俳優のサム・アスガリ(27)は身のインスタグラム・ストーリーに「FREE BRITNEY!」と自書き込み、その後、「彼女はこれをやったんだ。彼女のファンがアーミーと呼ばれるのには理由があるんだ」とコメントを添えた。
2007年にケヴィン・フェダーラインと離婚したころからブリトニーの奇行が目立つなど精神的に不安定な状況になり、リハビリ施設に入所するなどしたため、2008年から父親のジェイミー・スピアーズがブリトニーの後見人になっている。スピアーズは父親を後見人から外すよう要求し、外れるまで芸能活動はしないとしてコンサートなどを行っていない。そうしたなか、ブリトニーが父親とそのチームによって不当にコントロールされているとしてファンの間で「#FreeBritney」(ブリトニー解放)運動が起きてジェイミーの後見人解任を主張していた。ニューヨーク・タイムズ制作のスピアーズのドキュメント「Framing Britney Spears」が2月に公開されてから「#FreeBritney」運動が再燃し、歌手のサム・スミスや女優のサラ・ジェシカ・パーカー、ベッド・ミドラー、マイリ―・サイラスら多くのセレブが「#FreeBritney」を支持するツイートをした。