ブリトニー・スピアーズ、後見人裁判にリモートで初の意見陳述

(2021年6月15日13:30)

ブリトニー・スピアーズ、後見人裁判にリモートで初の意見陳述
(ブリトニー・スピアーズ=インスタグラムから)

ロサンゼルス郡高等裁判所は14日(現地時間)、6月23日午後1時30分(現地時間)に予定されているブリトニーの後見人問題の審問に「スピアーズさんを含むすべての当事者がリモートで出廷する予定」と発表した。ブリトニーが、彼女の後見人問題で意見陳述をするのは初めてで注目されている。

米紙ニュヨーク・ポスト(電子版)によると、ブリトニーが最も重視しているのは、父親のジェイミー・スピアーズ(69)をこの訴訟から外すことだという。「彼女は、後見人制度を完全に終わらせることは将来的にいつでも議論できると感じていますが、今の問題はジェイミーです」と関係者は語っているという。

ブリトニーは2020年11月、国選弁護人のサミュエル・D・インガム3世を通じて、ジェイミーを「恐れている」と主張し、今後もジェイミーが彼女の後見人になり彼女の仕事や金銭などを管理することになれば「芸能活動はしない」と語っていた。

ジェイミーは、2008年以来、ブリトニーの共同後見人になっている。ブリトニーのケアマネージャーであるジョディ・モンゴメリーは2019年、療養中のジェイミーに代わって一時的にブリトニーの後見人となったが、ジェイミーは依然としてブリトニーの財務を部分的に管理している。3月にブリトニーは、モンゴメリーに、この件を恒久的に担当するよう要請した。ジェイミーは現在もブリトニーの数億円の財産の管理を民間企業のベッセマー・トラストと共同で行っているという。

2019年から無期限の活動休止に入っているブリトニーは、ジェイミーを排除することで「普通」の生活に戻れると考えているという。「彼女は自分の家の中ではある程度好きなことができますが、彼女が外に出ようとすると、すぐに警備員や弁護士などが関わってくるため、大事になってしまうのです」(関係者)という。はたして、ブリトニーの要求通り父親のジェイミーが後見人問題から外されて、ブリトニーが活動を再開するのか裁判の成り行きが注目される。

■ブリトニー・スピアーズの後見人問題

2007年にブリトニーの奇行が目立つなど精神的に不安定な状況になりリハビリ施設に入所するなどしたため、2008年から父親のジェイミーがブリトニーの後見人になっている。そうしたなか、ブリトニーが父親とそのチームによって不当にコントロールされているとしてファンの間で「#FreeBritney」(ブリトニー解放)運動が起きてジェイミーの後見人解任を主張していた。ニューヨーク・タイムズ制作のスピアーズのドキュメント「Framing Britney Spears」が2月に公開されてから「#FreeBritney」運動が再燃し、歌手のサム・スミスや女優の皿・ジェシカ・パーカー、ベッド・ミドラー、マイリ―・サイラスら多くのセレブが「#FreeBritney」を支持するツイートをした。