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ハリウッド特急便
ゼレンスキー大統領、アカデミー賞授賞式出演に向けて協議中 ハリウッド俳優らのウクライナ支援に感謝表明
(2022年3月26日12:15)
ウクライナのゼレンスキー大統領が27日(現地時間)に開催されるアカデミー賞授賞式の放送中にビデオ出演することで映画芸術科学アカデミーと交渉していることがわかった。米紙ニューヨーク・ポスト(電子版)が25日(現地時間)、報じた。
同紙によると、アカデミーの関係者は、ゼレンスキー氏が授賞式の番組に短時間出演するかどうか議論しているという。また、生放送で出演するのか、それともテープに録音したメッセージで出演するのかは明らかになっていない。情報筋によると、ロシアのウクライナ侵攻が激化するなか、アカデミー賞が非政治的であり続けるべきかどうかが議論の中心になっているという。アカデミーは同紙へのコメントを拒否したという。
授賞式を生中継する米TV、ABCは、元俳優のゼレンスキー氏が声明を出すことに賛成しているとされるが、ABCも同紙のコメントの要請に応じなかったという。
.@aplusk & Mila Kunis were among the first to respond to our grief. They have already raised $35 million & are sending it to @flexport & @Airbnb to help 🇺🇦 refugees. Grateful for their support. Impressed by their determination. They inspire the world. #StandWithUkraine pic.twitter.com/paa0TjJseu
— Володимир Зеленський (@ZelenskyyUa) March 20, 2022
夫の俳優アシュトン・カッチャーとともにウクライナ難民救援のために3500万ドル(約42億円)を集めたウクライナ出身の女優ミラ・クニスは、授賞式の中で声明を出すとみられている。ゼレンスキー氏は、カッチャーとクニス夫妻とズームで会話している写真を自身のツイッターで公開して夫妻の努力に感謝の意を表明していた。(上のツイッター)
ほかにもウクライナ出身の女優ミラ・ジョヴォヴィッチがウクライナとの連帯を表明して募金を呼びかけた。また英アカデミー賞授賞式では、ベネディクト・カンバーバッチらがウクライナ支援を表明している。さらにはライアン・レイノルズとブレイク・ライヴリーがウクライナ難民を支援するために寄付を呼びかけるなど、ハリウッドスターらも相次いでウクライナ支援に立ち上がっている。
授賞式の番組のエグゼクティブ・プロデューサー、ウィル・パッカーは24日(現地時間)、オンラインでの記者会見で「人類の歴史上本当に重要な時期であり、我々はそれを非常に意識しています。そして、このようなショーに参加する際に、このショーを開催できることがどれほど幸運なことなのかを敬意を持って認める方法を見出さないわけにはいかないと思います」と語ったという。
ゼレンスキー氏は米議会や英議会、日本の国会などでオンラインで演説して、それぞれの国の実情を踏まえて巧みに言葉を使い分けて支援を呼びかけたが、米映画界最大の祭典アカデミー賞の授賞式に登場して、ハリウッド俳優らの支援に感謝して支援を呼びかけるスピーチを行うことが実現すれば、どんな内容になるのか注目される。