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映画
米ピープルズ・チョイス・アワード vs 英アカデミー賞 評価分かれる
(2024年2月20日11:45)
米ピープルズ・チョイス・アワード(PCA)と英アカデミー賞(BAFTA)は、受賞者がかなり異なる結果となった。「バービー」人気が高かったPCAに対して、BAFTは「オッペンハイマ―」が作品・監督・主演男優賞を受賞した。
米TMZによると、ロサンゼルスでこのほど開催されたPCAでは、マーゴット・ロビーが「バービー」で主演女優賞を獲得した。PCAは米「E!」が1975年から実施している映画・テレビ・音楽の賞で、一般市民やファンによるオンライン投票で決まる。イギリスのアカデミー賞の第77回英国アカデミー賞が18日(現地時間)、ロンドンで開催され、、エマ・ストーンが「哀れなるものたち」で同賞を受賞した。
主演男優賞は、PCAが「バービー」のライアン・ゴズリングが受賞し、主演賞を「バービー」が独占。一方BAFTAでは「オッペンハイマー」のキリアン・マーフィーが同賞を受賞した。
最優秀作品賞は、BAFTAが「オッペンハイマー」、PCAでは「バービー」が受賞した。
さらに、クリストファー・ノーラン監督は「オッペンハイマー」で、BAFTAの監督賞を受賞し、最多7冠を獲得した。PCAには監督部門がなく、もしあったとしたら「バービー」のグレタ・ガーウィグが受賞しただろうという。
実際、PCAでの「バービー」の人気が高く、候補に挙がっていた賞のほとんどを獲得した。しかし、BAFTAでは、ノミネートされた5部門すべてで受賞を逃し、完全落選となった。いずれにしても、一般の映画ファンの多くが「バービー」に投票し、英科学アカデミーの会員の多数派は「オッペンハイマ―」や「哀れなるものたち」だったということになりそうだ。なお宮崎駿監督の「君たちはどう生きるか」がBAFTAのアニメ映画賞を受賞した。
第96回アカデミー賞は3月10日(日本時間同11日)にロサンゼルスで開催されるが、こちらは「バービー」が作品賞と助演男優賞(ライアン・ゴズリング)にはノミネートされたが肝心のマーゴット・ロビーとグレタ・ガーウィグ監督がノミネートから漏れた。最多13部門でノミネートされた「オッペンハイマー」、11部門の「哀れなるものたち」、「哀れなるものたち」10部門の「哀れなるものたち」が主要部門を争うことが予想される。