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映画
第96回アカデミー賞ノミネート発表 「オッペンハイマー」最多13部門 史上初日本映画3本同時ノミネート
(2024年1月24日11:00)
第96回アカデミー賞のノミネートが23日、発表され「オッペンハイマ―」が最多13部門でノミネートされた。また、「ゴジラ-0.1」が日本映画初の視覚効果賞に、長編アニメ―ション賞に宮崎駿監督の「君たちはどう生きるか」、国際長編映画賞に、日本映画史上初の3本同時ノミネートの快挙となった。受賞作・受賞者は3月10日(現地時間)、ロサンゼルスで開催される授賞式で発表される。
「オッペンハイマー」は第2次世界大戦で米国の原爆開発を主導した米科学者の伝記映画で、作品賞、監督賞(クリストファー・ノーラン)、主演男優賞(キリアン・マーフィー)。助演男優賞(ロバート・ダウニー・Jr)、助演女優賞(エミリー・ブラント)など13部門ノミネートされた。最終選考でも作品賞、主演男優賞などで最有力とみられている。
そしてエマ・ストーンが「ラ・ラ・ランド」(16年)に続いて2度目の主演女優賞なるかと注目されている「哀れなるものたち」が作品賞、監督賞(ヨルゴス・ランティモス、主演女優賞など11部門にノミネートされた。また、マーティン・スコセッシ監督の「キラー・オブ・ザ・フラワームーン」が作品賞、監督賞、主演女優賞(リリー・グラッドストーン)、助演男優賞(ロバート・デ・ニーロ)など10部門でノミネートされた。
そのほかでは「バービー」が8部門、「American Fiction」(原題)、「落下の解剖学」、「The Hodovers」(原題)、「マエストロ:その音楽と愛と」、「関心領域」が5部門でノミネートされた。「パスト ライブス/再会」は作品賞と脚本賞にノミネートされた。
また、全米でも大ヒットした「ゴジラ-1.0」が日本映画として初めて視覚効果賞にノミネートされた。さらに同様に全米で大ヒットを記録して、第81回ゴールデングローブ賞で日本作品として初めてアニメ映画賞を受賞した宮崎駿監督の「君たちはどう生きるか」が長編アニメーション賞にノミネート。そして主演の役所広司がカンヌ国際映画祭で最優秀男優賞を受賞したヴィム・ヴェンダース監督の「PERFECT DAYS」が国際長編映画賞にノミネートされた。3本の日本映画が同時にノミネートされたのは史上初。
3月10日(日本時間11日)にロサンゼルスで行われる授賞式で受賞作品・受賞者が発表される。
■第96回アカデミー賞 主なノミネート
【作品賞】
落下の解剖学
キラーズ・オブ・ザ・フラワー・ムーン
マエストロ:その音楽と愛と
オッペンハイマー
パスト ライブス/再会
関心領域
American Fiction
バービー
The Holdovers
哀れなるものたち
【主演男優賞】
ブラッドリー・クーパー(マエストロ:その音楽と愛と)
コールマン・ドミンゴ(ラスティン:ワシントンの「あの日」を作った男)
キリアン・マーフィ(オッペンハイマー)
ポール・ジアマッティ(The Holdovers)
ジェフリー・ライト(American Fiction)
【主演女優賞】
アネット・ベニング(ナイアド~その決意は海を越える~)
リリー・グラッドストーン(キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン)
サンドラ・フラー(Anatomy of a Fall)
キャリー・マリガン(マエストロ:その音楽と愛と)
エマ・ストーン(哀れなるものたち)
【助演男優賞】
ロバート・デ・ニーロ(キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン)
ロバート・ダウニー・Jr.(オッペンハイマー)
ライアン・ゴズリング(バービー)
マーク・ラファロ(哀れなるものたち)
スターリング・K・ブラウン(American Fiction)
【助演女優賞】
エミリー・ブラント(オッペンハイマー)
ダニエル・ブルックス(カラーパープル)
アメリカ・フェレ―ラ(バービー)
ジョディ・フォスター (ナイアド~その決意は海を越える~)
ダヴァイン・ジョイ・ランドルフ(The Holdovers)
【監督賞】
ヨルゴス・ランティモス(哀れなるものたち)
クリストファー・ノーラン(オッペンハイマー)
マーティン・スコセッシ(キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン)
ジョナサン・グレイザー(関心領域)
ジュスティーヌ・トリエ(落下の解剖学)
【長編アニメ―ション賞】
「君たちはどう生きるか」
「マイ・エレメント」
「スパイダーマン アクロス・ザ・スパイダーバース」
「ニモーナ」
「ロボット ドリームズ」
【視覚効果賞】
「ゴジラ-1.0」
「ザ・クリエーター/創造者」
「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME3」
「ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE」
「ナポレオン」
【国際長編映画賞】
「PERFECT DAYS」(日本)
「Io Capitano」(イタリア)
「雪山の絆」(スペイン)
「The Teacher’sLounge」(ドイツ)
「関心領域」(イギリス)