第79回ゴールデングローブ賞、ストリーミング配信も中止 テレビ中継、レッドカーペット、取材もなしの異例の開催

(2022年1月7日12:45)

第79回ゴールデングローブ賞、ストリーミング配信も中止 テレビ中継、レッドカーペット、取材もなしの異例の開催
第79回ゴールデングローブ賞のノミネーションを発表するHFPAのヘレン・ホーネ会長㊧とラッパーのスヌープ・ドッグ(Instagram/@goldenglobes)

1月9日(現地時間)にロザンゼルスで開催される第79回ゴールデングローブ賞はストリーミング配信も行われず、完全なプライベートイベントになると、主催のハリウッド外国人記者協会(HFPA)が6日(現地時間)に発表した。

米紙ニューヨーク・ポスト(電子版)によると、受賞者は90分の授賞式の間にゴールデングローブ賞の公式サイトで発表される。また、ツイッターでも発表する予定だという。

同協会が黒人の審査員がゼロなど多様性の欠如を露呈して物議を醸したこのイベントは、すでにテレビ中継が中止された。毎年NBCで放送されているが昨年5月、同局は今年の放送を見送ることを決定している。
「我々は、HFPAが有意義な改革に取り組んでいると信じ続けています。しかし、このような大きな変革には時間と労力が必要であり、HFPAがそれを正しく行うには時間が必要だと強く感じています」と当時同局は声明で述べた。「そのため、NBCは2022年のゴールデン・グローブ賞を放送しないことになりました。組織が計画を実行すると仮定すれば、我々は2023年1月に放送できる状態になることを期待しています」としている。

そして4日(現地時間)、同協会はレッドカーペット、セレブリティのプレゼンターは行わず無観客で報道陣の取材も行わないことを発表した。

今年の授賞式に出席するのは、HFPAに寄付や支援をしている人たちや組織の大物たちだけで、出席者はワクチン接種の証明とPCRテストが陰性であることを示す必要があるという。

HFPAは今週「規約を全面的に見直し、倫理と行動規範、多様性、公平性と包括性、ガバナンス、会員資格などについて、上から下まで抜本的な変更を実施した」と発表した。10月、HFPAは、これまでで最大かつ最も多様な21人の新ジャーナリストを入会させ、その全員が初めて投票したという。同賞には濱口竜介監督の「ドライブ・マイ・カー」が外国語映画賞にノミネートされている。