アレック・ボールドウィン、誤射死傷事件が立件へ 地方検事局が訴追を明言

(2022年9月27日11:45)

アレック・ボールドウィン、誤射死傷事件が立件へ 地方検事局が訴追を明言
アレック・ボールドウィン(Instagram/@alecbaldwininsta)

昨年10月、映画「ラスト」の撮影中に起きたアレック・ボールドウィン(64)の誤射死傷事件で、地方検事局が立件に向けて動いていることが分かった。地方検事局が米ニューメキシコ州に対し捜査の費用を請求して認められたという。米メディアが報じた。

米サイト「TMZ」によると、地方検事のマリー・カーマックは先週、ニューメキシコ州財務局に対し、撮影監督ハリナ・ハッチンスさんが死亡した誤射事件捜査で最大4件の刑事事件を立件するための追加資金を求める緊急要請を行ったという。

マリー検事は63万5000ドル(約9200万円)の予算を請求していたが、31万7000ドル(約4600万円)の予算が認められたという。検事局はその後、特別予算要求を通じて残りの資金を求めると述べている。これは、「ラスト」セットでの死亡事件に関連するあらゆる告発を行うために必要な予算としているという。

現在、検事局は容疑者の名前を公表していないが、検事局が提出した文書によると「被告人の一人は有名な映画俳優のアレック・ボールドウィンである」と明記されているという。ボールドウィンやほかの関係者がどのような罪に問われるかは不明だが、検事は地元メディアに、銃刀法違反だけでなく殺人罪を検討していると語ったという。

アレック・ボールドウィンの銃誤射死傷事件、経験の浅い兵器担当のミスか? 助監督はノーチェックだった?
死亡した撮影監督ハリナ・ハッチンスさん㊧と負傷したジョエル・ソウザ監督 (Instagram/@halynahutchins /@#joelsouza)

事件は2021年10月21日(現地時間)、米ニューメキシコ州で西部劇「ラスト」のリハーサル中に起きた。教会のセットでボールドウィンが小道具の銃を発砲し、撮影監督のハリナ・ハッチンスさんの胸に当たり死亡、彼女を貫通した銃弾が近くに居たジョエル・ソウザ監督の当たり負傷した。

昨年12月、ボールドウィンは米ABCニュースのインタビューで「引き金は引いていない」「銃に実弾が入っていたとは知らなかった」などと語っていた。
ハッチンスさんの死は事故であり、自分に責任はないと主張。他のスタッフに責任を転嫁し、彼らは銃に実弾が入っておらず、適切に空砲が機能していることを確認するべきだったとしている。また、引き金は引いてなく、拳銃の撃鉄を戻した後、銃が勝手に暴発したなどと主張しているという。