アレック・ボールドウィンの誤射事件、銃の練習中だった 警察「刑事責任は否定されていない」

(2021年10月27日13:10)

アレック・ボールドウィンの誤射事件、銃の練習中だった 警察「刑事責任は否定されていない」
アレック・ボールドウィン (Instagram/@alecbaldwininsta)

米俳優アレック・ボールドウィン(63)の銃誤射死傷事件で26日(現地時間)、捜査当局が「刑事責任が問われる可能性は否定できない」と発表した。また、ボールドウィンは当時拳銃を抜く練習をしていたという。

米紙ニューヨーク・ポスト(電子版)によると、事件が起きた21日、西部劇「ラスト」のプロデューサー兼主演のボールドウィンは、セットの教会の座席に座って実弾が入っていないと聞かされていたリボルバー拳銃で「クロスドロー」の練習をしていたところ、突然発射され、撮影監督のハリナ・ハッチンスさんの胸を貫通して後ろにいたジョエル・ソウザ監督の肩に当たりハリナさんが死亡、監督が負傷した。「クロスロード」とは銃を抜く手とは反対側にあるホルスターから銃を抜くというものだという。

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死亡した撮影監督ハリナ・ハッチンスさん㊧と負傷したジョエル・ソウザ監督 (Instagram/@halynahutchins /@#joelsouza)
事件があった映画「ラスト」の撮影現場(ハリナさんのインスタグラム)

捜査しているサンタフェ保安官事務所の広報官フアン・リオス氏は、この事故では誰も逮捕されていないが、刑事責任を問われる可能性は「排除されていない」と発表し、現場にいたスタッフが情報を持っているならば、名乗り出る必要があると語ったという。

そして「インターネット上では様々な情報が飛び交っていますが、正直なところ、情報を持っている人は、誰かに相談するのではなく、私たちに知らせてください。私たちに持ってきてもらえれば、私たちが追跡調査をして、そのことを確認することができます」と語った。

警察によると、映画「ラスト」の撮影現場でボールドウィンが巻き込まれた誤射事件について、刑事責任が問われる可能性は否定されていないという。リオス氏によると、事情聴取が必要な目撃者が多いため捜査は「しばらく続く」と予想されるという。「我々は、最終的に告発された場合に、法廷でそれを支持できるように、捜査の完全性を確保するために熱心に取り組む必要があります」とリオス氏は同紙に説明した。

撮影が行われていたボナンザクリーク牧場から3丁のリボルバー拳銃、少なくとも9個の使用済み薬莢、箱の中にあった弾薬、ウェストポーチ、セットの周りに散らばっていた弾薬が押収されたという。