「ラスト」誤射死傷事件でアレック・ボールドウィンの携帯に捜索令状

(2021年12月17日10:45)

「ラスト」誤射死傷事件でアレック・ボールドウィンの携帯に捜索令状
ABCテレビのインタビューに答えるアレック・ボールドウィン (YouTubeより)

映画「ラスト」の撮影中にアレック・ボールドウィン(63)が使用していた小道具の銃の誤射で撮影監督が死亡し監督が負傷した事件で、当局がボールドウィンの携帯電話の捜索令状を発行したと米メディアが報じた。

米紙ユーヨーク・ポスト(電子版)によると、米ニューメキシコ州サンタフェの当局は16日(現地時間)、ボールドウィンが映画「ラスト」の撮影現場での誤射死傷事件を捜査するため、ボールドウィンの携帯電話の捜査令状を発行した。サンタフェ郡保安官事務所は、ボールドウィンの携帯電話には事件に関する重要な会話があるとみているという。

事件は10月21日(現地時間)、ニューメキシコ州で西部劇「ラスト」のリハーサル中にボールドウィンが小道具の銃を発砲し、撮影監督のハリナ・ハッチンズさんが死亡、ジョエル・ソウザ監督が負傷した。
捜査当局は以前、ボールドウィンに任意で携帯電話の提出を依頼したが、ボールドウィンは令状が必要だと話したという。

「ラスト」の兵器係ハンナ・グティエレス=リードは、撮影に使用する銃の種類に関してボールドウィンとメールでやり取りし、「ボールドウィンは大きな銃を要求した」と言ったと話しているという。また撮影現場に実弾を持ち込むような「悪意のある人間がいるとは思わなかった」と述べているという。

今月初め、ボールドウィンはABCニュースのジョージ・ステファノポウロスのインタビューで「引き金は引いていない」「銃に実弾が入っていたとは知らなかった」などと語っていた。ボールドウィンの携帯電話の分析で事件解明が進展するのか注目される。