米サイト「TooFab」によると、ペリーはツイッターで、バイデン候補に投票しなかった家族に電話して「家族を愛している」と言ったことをツイッターで明かして、彼女のフォロワーにも同じようにするように促した。

「(次期)大統領の名前が呼ばれたときに最初にしたことは、同意しない私の家族にメールと電話をして、私は家族を愛していて彼らのためにここにいると伝えたことです」とペリーはツイートした。そして「#FamilyFirst 今日は家族に電話しましょう。ハッピーサンデー」と呼びかけた。

しかし、その後ペリーのツイートは評論家などから反発を受けたという。TVドラマシリーズ「iゾンビ」などで知られる英俳優ラフル・コーリ(34)は「彼らは暴力を扇動し人間の生き死にかまわない男に投票した。彼らはまず最初に謝罪するべきで、それが愛と前進についての話をする前にやるべき最低限のことです」とツイートした。
そして「はっきり言って、私はケイティに不満はありません。ただこのツイートには同意できません。私は彼女自身の個人的な経験と団結への姿勢を尊重しています。でも彼女のアプローチは私のものではないし、それだけの事です」と付け加えた。

別のSNSユーザーは、ペリーが彼女の家族に手を差し伸べたことは「まさに人種差別主義者で偏屈な家族とのすべきではない会話だ」と異議を唱えた。
一方、別のユーザーは「多くの人々はそのような電話をすることはできません。なぜならトランプに投票した家族は基本的な人間性を否定しているからです」とツイートした。

ある評論家は、「あなたはこの選挙で誰が勝っても危険にさらされることはなかった。あなたにとってはこれは意見の相違だが、私たちにとっては、この選挙は多くの面で生死に関わる問題だったのです。だから、私は慰めるために家族に電話することはありません」とツイートした。

バイデン前副大統領は勝利宣言をした集会で「分断ではなく、結束を目指す大統領になることを誓う」と国内融和を求めた。ペリーのツイートはそれを受けてのものだったとみられるが、反発も多いということは米国の分断が予想以上に根深いことをうかがわせた。そうしたなか、バイデン次期大統領とカマラ・ハリス次期副大統領のコンビが人種差別や分断の解消、さらにはコロナ感染拡大などの難題の解決に向けてどんな政策を打ち出していくのか注目される。