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ジャニーズ性被害者の40代男性 山中で死亡 「遺書」発見 SNSで誹謗中傷受けていた
(2023年11月15日13:30)
旧ジャニーズ事務所(現SMILE-UP.)の故ジャニー喜多川氏による性加害問題をめぐって、被害を訴えている「ジャニーズ性加害問題当事者の会」に所属していた40代の男性が10月中旬、大阪府箕面市の山中で死亡しているのが見つかったことが15日までに分かった。近くに「遺書」のようなメモがあり、大阪府警は自殺とみているという。
男性は一部メディアで性被害を告発したが、その後SNSで「金が欲しいんだろう」などと誹謗中傷を受けていたという。
男性の遺族の代理人弁護は、男性は5月に、19歳のころに性被害に遭ったと事務所に訴えたところ、「必ず折り返す」と約束したが、事務所から連絡がなかったという。また誹謗中傷への対策も求めていたが事務所は具体的な措置を講じず、「彼の心労は性被害のトラウマと相まって深刻になっていた」などとするコメントを発表。同事務所に「真摯で適切な対処をも求める」としている。
旧ジャニーズ事務所は「ご遺族に対して誠心誠意対話をさせていただく」としたうえで「被害にあわれた方やご家族に対する誹謗中傷は絶対にやめていただくよう、引き続きファンクラブをはじめ社会に対する発信に努めてまいります」とのコメントをメディアに発表した。
メディアなどでジャニー氏からの性被害を訴えていた歌手のカウアン・オカモトは14日、自身のX(旧ツイッター)で「僕が一番恐れていたことが起きてしまいました どうか皆さん慎重に愛をもって発言してください」と訴え、「ご冥福をお祈り申しあがます」と悼んだ。
同様に性被害を訴えていた俳優の橋田康は14日、Xで「僕にも誹謗中傷は昨日も今日もすでに来ています 来ない日はないです」と明かし、今は僕への誹謗中傷は好きな違法だと自分で勝手に感じています。僕でこれなら?と思うとほかの方への誹謗中傷は計り知れない。」としたうえで「沢山の想いがあると思うけど 本当にお願いします。一度ブレーキを」と呼びかけた。
ジャニーズ性加害問題をめぐっては、当事者の会のメンバーに対してSNSで誹謗中傷が相次ぎ、一部のメンバーは警察に名誉棄損容疑などで被害届を出すなどしていたが、最悪の事態が発生した。「再発を防止するためにも、男性にSNSで誹謗中傷の投稿をした人物を特定するなどして刑事事件として立件するなどの厳正で徹底した対応をとる必要がある」(芸能プロ関係者)
一体誰が何のために、卑劣な誹謗中傷をSNSに投稿して性被疑者を深刻な二次被害にあわせているのか。カラスをサギと言いくるめるような明らかな欺瞞に満ちた名誉棄損の犯罪行為であり、投稿者を特定して断罪すべきだ。そして、そうした投稿がSNSでまかり通る日本社会のゆがんだ構造も検証すべきではないだろうか。