北野武監督「首」カンヌで上映 観客総立ち「カンヌが温かく迎えてくれた」

(2023年5月24日18:15)

北野武監督「首」カンヌで上映 観客総立ち「カンヌが温かく迎えてくれた」
フォトセッションに臨む北野武監督(中央)と西島秀俊(左隣)ら出演者(公式サイトから)

北野武監督(76)の6年ぶりの新作「首」が23日夜(現地時間)、第76回カンヌ国際映画祭の「カンヌ・プレミア部門」で上映され、北野監督や出演した西島秀俊(52)、加瀬亮(48)、中村獅童(50)、浅野忠信(49)、大森南朋(51)が出席した。

上映中に時々笑いが起きて、上映終了後は観客が約5分間のスタンディングオベーションが起きたという。

北野監督は、日本のメディアの取材に「ここにいる役者さんには本当によくぞやっていただきました。ありがとうございました」と感謝を述べた。そして「細かいところがウケていたので、次回作はお笑いをやらないといけないな」と笑わせ「カンヌが温かく迎えてくれたので、日本のお客さんも喜んでで見てもらえたら」と語ったという。

西島は「これまでも何度か映画祭で上映に立ち会っていますが、今までの中で一番素晴らしい上映で感動しています」と感激していたという。

北野武監督「首」カンヌで上映 観客総立ち「カンヌが温かく迎えてくれた」
北野武監督(公式サイトから)

「首」は、北野監督が2019年に発表した初の歴史長編小説を映画化するもので、戦国時代を舞台に、織田信長(加瀬亮)の家臣・荒木村重(遠藤憲一)が反乱を起こして姿を消したことを発端に、信長が家臣の明智光秀(西島秀俊)、羽柴秀吉(ビートたけし)らに村重の捜索を命じたことから始まるドラマを斬新なストーリーで描く戦国ドラマ。11月23日から日本で公開される。
北野監督作品は1993年に「ソナチネ」がある視点部門に選ばれ、99年の「菊次郎の夏」と10年の「アウトレイジ」がコンペ部門に出品された。