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ハリウッド特急便
カニエ・ウェスト、グラミー賞のパフォーマンスを降ろされる トレバー・ノアへの差別的中傷が原因
(2022年3月20日12:15)

ラッパーのカニエ・ウェスト(44)が、4月3日(現地時間)に開催される第64回グラミー賞授賞式でパフォーマンスを行う予定だったが降板させられたことがわかった。複数の米メディアが報じた。コメディアンのトレバー・ノア(38)に対する人種差別的な中傷など最近のインスタグラムでの投稿が原因だという。同問題をめぐってはインスタグラムがカニエのアカウントを24時間停止していた。
米誌「US Weekly」(電子版)によると、グラミー賞を主催する米レコーディング・アカデミーは、カニエがグラミー賞授賞式のステージで歌を披露することを禁止したことがわかった。この決定は、トレバー・ノアに人種差別の中傷をしたことを含む彼の最近のインスタグラムの投稿に基づいているという。
第64回グラミー賞は1月31日に開催される予定だったが、新型コロナの感染が拡大する中で授賞式は4月3日にラスベガスのMGMグランド・ガーデン・アリーナで開催されることになった。ノアは、2年連続で司会を務めることが決まっている。
カニエは、2021年8月にリリースしたアルバム「Donda」が最優秀ラップアルバム賞とアルバム・オブ・ザ・イヤーにノミネートされている。またソングライターとしてクレジットされているリル・ナスXの「Montero」でもアルバム・オブ・ザ・イヤーにノミネート。さらに「Jail」は最優秀ラップソング賞に、「Hurricane」は最優秀メロディック・ラップ・パフォーマンス部門にノミネートされている。5部門でノミネートされているラッパーのトップスターだけに、授賞式から”追放”されるのは異例のことで、それだけカニエのインスタグラムでの一連の”暴走“を重く見たようだ。。
米風刺ニュース番組「デイリー・ショー」の司会を務めるノアとウェストは最近、緊迫した関係にあった。約7年間の結婚生活の後、2021年2月にキム・カーダシアンがカニエとの離婚を裁判所に申請。その後、カニエは別居中の妻への不満をSNSに頻繁に投稿。子供たちの生活について公平な発言権を得ていないと主張し、キムが娘ノース(8)のTikTokを許可したことを非難したり、ノース、セント(6)、シカゴ(4)、プサルム(2)の4人の子供たちから遠ざけられているなどと主張してきた。
さらに、カーダシアンの新恋人ピート・デヴィッドソンにも何度か攻撃を仕掛けた。曲の中で「ケツをけとばす」などとディスり、自分の子どもたちに決して会わせないと言い、「Eazy」のミュージックビデオでは、アニメでデヴィドソンそっくりの男を登場させて生き埋めにしたりしていた。
ノアは15日(現地時間)の「ザ・デイリー・ショー」で、カニエのキムに対する扱いについて言及して「私たちが見ているのは、世界で最もパワフルで裕福な女性の1人が、元彼にメールをやめさせ、追いかけるのをやめさせ、嫌がらせをやめさせることができないということです」などと語った。
これに対してカニエは16日(現地時間)、ノアのスクリーンショットに人種差別用語を数回使用したキャプションつけて自身のインスタグラムで公開した。そし24時間インスタグラムから追放される処分を受けたのだった。アカウントが停止される前に、ノアはカニエのコメント欄に「あなたは私の人生の忘れられない一部です。だから、こんな君を見ると心が痛むんだ。あなたがトランプを支持しようが、ピートを非難しようが、私は気にしない。しかし、あなたが危険と痛みに近い道を歩んでいるのを見ると、気になるんだ」とコメントしたという。また、カニエの中傷表現についても言及し、「絶対に忘れてはいけないのは、人種差別主義者が黒人に仕掛けた最大のトリックは、意見が対立するたびに互いの黒人らしさをなくすように教えることだった。私たちが強力に団結することがないように、私たちを分裂させるように騙したのです」とコメントしたという。