英紙デイリー・メール（電子版）によると、ウィリアム王子とキャサリン妃（39）は11日、子供のメンタルヘルスプログラムのプロモーションのために、ロンドン東部の「School2」を訪れた。その際Sky Newsの記者から「ロイヤルファミリーは人種差別的な家族か」と質問され、「私たちは人種差別家族では全くない」と語ったという。またヘンリー王子と話をしたかという質問に対し、ウィリアム王子は「まだ話していないが話すつもりだ」と答えたという。

メーガンが息子のアーチー君を妊娠した当初、王室でアーチー君の「肌がどれほど黒いかを懸念する会話があった」と英王室の人種差別を告発した発言は王室に大きなダメージを与えた。そうしたなかエリザベス女王は９日（現地時間）、ヘンリー王子とメーガン妃のインタビューについて沈黙を破り、提起された問題、特に人種に関する問題について「懸念」を表明したが、一方で「いくつかの記憶が異なるかもしれない」と付け加えていた。そして今度はウィリアム王子がコメントして「人種差別」を否定した格好だが、「肌の色の懸念」について具体的に言及はしなかった。

ウィリアム王子夫妻は、ヘンリー王子夫妻のインタビューに深く動揺しているといわれている。メーガンはインタビューで、司会のオプラ・ウィンフリーから「キャサリン妃を泣かせたというのは本当か」と聞かれ「その逆です」といい、ロイヤル・ウェディングを前にしたドレスの試着の際に、義姉のキャサリン妃に泣かされたと非難した。また、長年にわたってメンタルヘルスの問題に取り組んできたウィリアム夫妻としては、メーガンが王室の家族からの扱いによって自殺を考えざるを得なくなったという発言は、到底受け入れがたいものだったという。

王室専門家のフィル・ダンピア氏は、ウィリアム王子の発言を賞賛し「明らかに非常に傷ついているが威厳がある。よく言った、ウィリアム。王族は存続し続け徐々に反撃してくるだろうが、ヘンリーとメーガンはすべてのカードを使ってしまった。これからは他の誰も責めることはできず、自分たちの行動で成功するか失敗するかだ」とツイートした。

一方、女王は、個人的にアプローチをするべきだと考え、カリフォルニアのヘンリー王子夫妻に電話をかけて接触することを計画しているというが、メーガンとヘンリー王子の今回のインタビューが英王室に与えたダメージは大きく、今後の動向が注目される。