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大谷選手は20日の試合終了後に水原氏の「窃盗疑惑」を知った 米メディア報道
(2024年3月22日13:30)
大谷翔平選手(29)の通訳・水原一平氏(39)が違法賭博で巨額借金を抱え、大谷選手の口座からの「450万ドル窃盗疑惑」が報じられて日米で大きな波紋を広げるなか、米メディアが大谷選手がそれをいつ知ったかをめぐる新事実を報じた。
米紙ニューヨーク・ポスト(電子版)は、水原氏が違法賭博の巨額借金を肩代わりするために大谷選手の口座から450万ドル(約6億8000万円)を”盗んだ”という疑惑を大谷選手が知った経緯について、米スポーツ専門局ESPNの報道で新たな詳細が明らかになったと報じた。
ESPNのティシャ・トンプソン記者は、同局の「ファースト・テイク」に出演して、ドジャース関係者の話として、大谷選手が窃盗疑惑に気づいたのは、20日の韓国ソウルでの開幕戦勝利後、ロッカールームでミーティングをしているときだったようだと話したという。
ロッカールームで水原氏は立ち上がり、「『申し訳ない、謝罪する、私にはギャンブルの問題がある』という趣旨のことを言った」とトンプソン記者は説明した。
別の選手が「だから何だ?大谷は借金を返済した」といったという。その時、大谷は何かがおかしいと思ったらしいとしている。
「大谷は英語が堪能ではないとみんな言うけれど、昨日話した情報筋によれば、彼は英語を理解していて『なに?』と言った」とトンプソンは続けたという。
「ミーティングが終わった後、彼(大谷)は別の通訳を雇い(別の選手などに)質問を始めた。これは大谷に近い情報筋の話だが、口座のお金がなくなっていることを知ったのはその時だった」と同記者は語ったという。
大谷翔平選手の弁護団は20日(現地時間)の声明で、違法なブックメーカー、マシュー・ボウヤ―容疑者のFBIの捜査に関連して大谷選手の名前が浮上した後、大谷選手が「大規模な窃盗の被害にあった」と述べた。
ロサンゼルス・タイムズ紙が20日に最初に報じたところによると、水原氏はギャンブルの借金返済のために「数百万ドル」を盗んだ疑いがあるという。
ESPNによると、水原氏は19日、同メディアとの90分にわたるインタビューで、大谷は借金を知っており、返済に協力することに同意していたと主張したという。
その後、水原と大谷の弁護士は20日に、大谷は賭博に関する情報も借金返済に関する情報も持っていないと主張した。
水原氏が90分にわたるESPNとのインタビューで、大谷選手が借金の肩代わりをするといい、大谷選手が自分のコンピューターからブックメーカーに複数回に分けてブックメーカーに送金したなどと詳細に話していた証言は何だったのか。いずれにしても水原氏には違法賭博行為と「巨額窃盗疑惑」に問われており今後のFBIの捜査が注目される。