ジョン・レノンがポール・マッカートニーに宛てた辛らつな手紙が960万円で落札

(2022年8月25日5:00)

ジョン・レノンがポール・マッカートニーに宛てた辛らつな手紙が960万円で落札
ジョン㊧とポール (Instagram/@paulmaccartney)

ジョン・レノンが1970年代にポール・マッカートニーに宛てた辛らつな手紙が、オークションに出品され7万ドル(約960万円)で落札された。因縁の手紙の内容とは――。

米サイト「TMZ」によると、オークションハウス「Gotta Have Rock and Roll」の代表ディラン・コシンスキー氏は、ジョンの手紙が、5万6000ドル(766万円)の落札価格と1万4000ドル(約192万円)のオークション参加料の合計7万ドル(約958万ドル)で落札されたことを明らかにした。

1971年11月、イギリスの音楽雑誌「メロディ・メーカー」にポールがジョンとビートルズを非難するインタビュー記事が掲載された数日後に、ジョンがポールを痛烈にやり返したしたポール宛の手紙を同誌の掲載するよう依頼し、掲載されたものだという。ビートルズが解散して1年半後で、解散に伴う経済的な清算をしている最中だったという。

3ページにわたる手紙の中で、ポールに対する不満を募らせているのが分かるという。レノンの曲「イマジン」にポールが不愛想な反応をしていることに腹を立て、さらにはポールが「どんな犠牲を払ってでも俺たち(ビートルズの残りのメンバー)を手に入れる」と脅したと非難しているという。また、ポールは優柔不断で、解散に伴う金銭的な問題について誤った甘い考えを持っていると非難しているという。

またポールがリンダ(当時のポールの夫人)とオノ・ヨーコ抜きで会おうと要求したとして、「僕はジョン・アンド・ヨーコだということは、もう分かってもらえたと思うんだけど」などと書いているという。
オークションハウスの公式サイトでは「この手紙は、時に険悪に、時に思慮深く、懇願するように、二人の友情についての洞察に富んでいる」と指摘している。