ヨーコは以前、自身のインスタグラムにレノンと「WAR IS OVER!」（戦争は終わった）と書いたプラカードを持つ写真を投稿して、2人の平和のための活動について声明を発表した。以下全文（和訳）。

「50年前、ジョンと私は「WAR IS OVER! （望むなら）」というキャンペーンを行いました。 戦争の経験と記憶は、私たちの心の中に深く刻み込まれ、世界平和のために声を上げるためのきっかけとなりました。私たちは『平和のためのベッドイン』を行いました。一対のどんぐりは、平和のために植樹してほしいと、世界のすべての国家元首に送られました。『戦争は終わった! （望むなら）』という看板がいくつかの国の主要都市に設置されました。
私たちは、誰もが参加し、大使となることができる概念的な国、ヌートピア国家の誕生を発表しました。私たちの白旗と普通のベッドシーツは、平和への降伏を象徴していました。『Give Peace A Chance』（1969年にレノンがプラスティック・オノ・バンド名義で発表したソロ・ デビュー曲）は私たちの聖歌でした。『イマジン』は私たちの国歌であり、祈りの歌でした。『すべての人々が平和な生活を送っている姿を想像してみてください"』これは、私たちの未来を想像し、イメージし、実現することを人々に求める歌でした。特に重要なのは、人々が自分の心の力で物事を実現することを求めていることでした。
一人の英雄が皆のために城を築く時代は終わりました。世界が複雑になりすぎている今、私たちは一人一人が英雄になる必要があります。人類は夢と心の奥底にある欲望を一緒に願うことで実現した。時には脱線し、自分の中の破壊的な力に耳を傾けることもありました。前世紀の歴史を振り返ると、私たちはどうやって暴力的な出来事を生き延びたのかと思うでしょう。私たちは生き延びました。そして、これからも生き延びるでしょう。暗闇の時間は夜明け前だと言われています。
平和への道は、ジョンと私が望んでいたよりも長くなりましたが、今日ここに座ってこれを書いていると、地平線の向こうに平和が待っているのが見えてきます。それがすでにそこにあることに気づくのを待っているのです。Love、yoko　Photo © Frank Barratt/Getty」

■ジョン・レノン暗殺事件
1980年12月8日午後10時50分、スタジオからニューヨークの自宅マンション、ダコタ・ハウスに戻ったレノンは、マンションの前で待ち構えていたマーク・チャップマン（当時24）に拳銃で５発撃たれ4発が胸などに命中して、病院に搬送されたが同日午後11時過ぎに死亡した。40歳だった。レノンが反戦運動を行っていたことなどから「CIA関与説」も飛び交ったが、単独犯行と断定された。チャップマンは銃撃後も現場から逃走せず駆け付けた警官に逮捕された。「ぼくがジョン・レノンを撃った」と警官に話したという。チャップマンは65歳になった現在も服役中で、今年8月に11回目の仮釈放申請が却下されたという。レノンは生きていれば今年80歳だった。
ジョージ・ハリスンは２０１１年に肺がんのため５８歳で死去した。現存する元ビートルズのメンバーはポールとリンゴの２人だけになっている。