ドレイク、グラミー賞を辞退 2部門でノミネートも「インパクトのある音楽と賞の間に断絶がある」

(2021年12月7日16:10)

ドレイク、グラミー賞を辞退 2部門でノミネートも「インパクトのある音楽と賞の間に断絶がある」
ドレイク(Instagram/@drake)

米ラッパーのドレイク(35)が来年2月1日(現地時間)にロサンゼルスで開催される第64回グラミー賞に2部門でノミネートされたが辞退したことが分かった。ドレイクはグラミー賞に懐疑的な意見を語っていることに加え、11月に参加したアストロワールド・フェスのコンサートで死傷者が出たことが影響しているのではないかと取りざたされている。

米サイト「TMZ」によると、ドレイクはグラミー賞に「Certified Lover Boy」が最優秀ラップアルバム賞、「Way 2 Sexy」が最優秀ラップパフォーマンス賞にノミネートされたが辞退したという。
ドレイクに近い関係者によると、この決定はドレイクと彼のマネージメントチームが下したもので、グラミー賞委員会はそれを尊重したという。 ドレイクは2019年の受賞を含め、長年にわたって複数の受賞を重ねてきたが、「このような称賛は好きではない」とか「事実上無意味だ」と公言しているという。

ザ・ウィークエンドが昨年大ヒットして評価が高かった「Blinding Lights」がノミネートされなかったことに「グラミー賞はいまだ崩壊したままだ。僕と僕のファンと音楽産業のために、透明性を要求する」などと非難したときに、最初に発言した一人でもある。「インパクトのある音楽とこれらの賞との間に断絶があることに、毎年ショックを受けるのをやめるべきだと思う」とコメントした。

一方で、ステージに観客が殺到して14歳の少年を含む9人が死亡し300人以上が負傷したトラヴィス・スコット主催のアストロワールド・フェスティバル(現地時間11月5日)に参加していたことが関係しているのではないかとも噂されている。同フェスでは被害者らが50件近い訴訟を起こしており、ドレイクもいくつかの訴訟の被告として名を連ねているという。

Ne-Yoは「グラミー賞に重みがない」ということには同意していないという。だが受賞者を決定するためには、「より良いより包括的な方法があり得る」ということには同意しているという。昨年のザ・ウィークエンドの「ノミネートゼロ騒動」に続いて今年はドレイクの事態と米音楽界最大の音楽賞のグラミー賞が揺れている。