シャロン・ストーン、回顧録でセクハラ体験告白 「氷の微笑」“足組かえシーン”の真相も明かす

(2021年3月20日13:30)

シャロン・ストーン、回顧録でセクハラ体験告白 「氷の微笑」“足組かえシーン”の真相も明かす
( シャロン・ストーンの回顧録㊧と「氷の微笑」の足組みかえシーン=インスタグラムから)

米女優シャロン・ストーン(63)が回顧録「The Beauty of Living Twice」でセクハラ体験を告白し、「氷の微笑」のエロティックな伝説の”足組かえシーン”の真相も明かした。

米サイト「TooFab」によると、シャロン・ストーンは、ハリウッドでのキャリアの中で耐えなければならなかったいくつかの「#MeeToo」体験(セクハラ)について30日(現地時間)に発売される回顧録「The Beauty of Living Twice」で明かした。

あるプロデューサーは彼女を自分のオフィスに呼んで、製作中の映画をより良くするために男性の共演者と寝るというアイデアを提案したという。

「テストで1シーンも撮れなかったのに、あなたたちはこの役者にこだわった…今度は私が彼とセックスすれば、彼が立派な役者になると思っているの?」と彼女は続けた。「ベッドで良くなる役者なんて誰もいない。才能のある役者を雇えばよかったんじゃないかと思いました」と振り返った。ストーンはそのプロデューサーの提案を断ったが、他の業界の大物からも同じ提案をされたという。

またある監督は女優に「膝に座って指示を受ける」ように要求し女優に断られると、彼女を撮影しなかったという。「これは数百万ドル規模のスタジオ映画で、私が主役だったのですが、スタジオは何も言わず何もしませんでした」と監督のセクハラ行為を黙認していたという。

ストーンを一躍スターにした映画「氷の微笑」(1992年)のエピソードについても明かした。マネージャーが脚本を盗み、ポール・バホーベン監督に何か月もスクリーンテストを懇願し、他の12人の女優が断った後にようやく出演できたという。マイケル・ダグラスが刑事役で共演した。全世界で380億円を超える興行収入を記録する大ヒットとなり、「氷の微笑2」(2006年)が公開された。

彼女が演じた魔性のヒロイン、キャサリン・トラメルが恋人が殺害された事件で刑事に尋問されているときに足を組みかえ、股間が見えたとか見えないとか、下着をはいていなかったなどと取りざたされた伝説のシーンについても真相を明かした。カメラが下着をつけていない自分を撮影していることに気づかなかったという。 「私は、『われわれには何も見えません。光が反射して白くなるので、パンティを履いているとわかるそで、パンティを脱いでください』と言われました」 と振り返った。

そのシーンを見たストーンは、バホーベン監督に平手打ちして、弁護士に電話して相談すると、法的に映画の公開を中止させることができると言われたという。
「私は考えに考えて、このシーンを映画に入れることにしました。なぜ?それは、この映画とキャラクターにとって正しいことだからです」。バホーベン監督は「ストーンとは事前に話し合っていたので、そのシーンがどのように展開するか知っていた」と主張しているという。