デミ・ロヴァートがドキュメンタリーで告白「ドラッグ売人に性的暴行を受けた」

(2021年3月17日11:40)

米人気歌手デミ・ロヴァート(28)が、自身のドキュメンタリー「Demi Lovato: Dancing With the Devil」で2018年の薬物過剰摂取について語り、ドラッグ・ディーラーに性的暴行を受けたことなどについて赤裸々に告白した。

米紙ニューヨーク・ポスト(電子版)によると、デミ・ロヴァートは、2018年7月、薬物の過剰摂取で意識不明になり病院に搬送される騒動があったが、その夜、ヘロインなどの危険なドラッグのカクテルを届けてくれた売人から性的暴行を受け、「見捨てられた」とドキュメンタリー「Demi Lovato: Dancing With the Devil」で明かした。このドキュメンタリーはユーユーブで23日に公開されるという。

ロヴァートはドキュメンタリーで、過剰摂取の事件後病院で目が覚めたときに、医師から合意の上での性行為があったかどうかを聞かれ、何が起こったのかを直視せざるを得なかったと振り返った。「彼が私の上に乗っていたのを覚えていたので、私は『はい』と答えました」という。

しかし、その夜、ドラッグで酩酊状態であったため、性行為に同意できる状態ではなかったことに気づいたと語った。「合意の上で決断できる精神状態ではなかったと気付いたのは、過剰摂取から1か月ほど経ってからでした」と彼女は振り返る。「そのトラウマは一晩では消えません」と打ち明けた。

ロヴァートは、過剰摂取で死にかけた後にもう一度ドラッグに手を出したことを認めた。 「ヘロインを摂取した最後の夜が過剰摂取の夜だったと言えればいいのですが、そうではありませんでした」と打ち明けた。麻薬の売人に暴行された後、その売人から「権力を取り戻したかった」と独特な表現で説明した。「私に暴力を振るった彼の選択を書き換えたかったのです。彼は私が欲しがっていたものを持っていて、それがドラッグだった。私は結局、ハイになってしまった」という。

ロヴァートは過剰摂取で死にかけ「3回の脳卒中と心臓発作」を引き起こした。1週間の集中的なトラウマの治療後、「権力を取り戻す」という間違った計画の一部として、自分を襲った売人に電話をかけ「I'm going to fk you. 」(あなたをファックする)といったという。

しかし、再びドラッグに手を出してしまったことで、どん底に落ちたことを実感して後悔したという。「病院に行くことになった同じ薬をなんでまた手に入れたんだろうって思ったわ。自分の判断に愕然としました」と語った。

薬物を断った今、ロヴァートはこのドキュメンタリーと米女性誌「Elle」3月号のカバーストーリーで、マリファナ(米国ではカリフォルニア州をはじめ多くの州で合法化)やアルコールを完全に制限しているわけではないと語っている。「扉を閉めてしまうと、もっと扉を開けたくなることを学んだの。私を殺すような麻薬はやめたけど…マリファナとかで気晴らしをすることはありだと思うの、でしょう?」。

ロヴァ―トはドキュメンタリーの写真を自身のインスタグラムに投稿して「言いたいことがたくさんあったけど、ちゃんと言わないといけないと思っていました。『DEMI LOVATO: DANCING WITH THE DEVIL』は3月23日から@youtubeで無料配信されます💕。
私の家族、友人、そしてファンの皆さん、私が学び、成長していく中で何年も私のそばにいてくれてありがとうございます。この2年間ずっと抱き続けてきたこの物語を、ついに皆さんと共有できることにとても興奮しています。#DemiDWTD coming soon!」とコメントを添えた。