背中に「TRUMP」のマナティーが見つかる バイデン次期大統領の就任式を前に緊張続く

(2021年1月13日15:00)

背中に「TRUMP」のマナティーが見つかる バイデン次期大統領の就任式を前に緊張続く
(マナティーは大迷惑⁉)

背中に「TRUMP」(トランプ)の文字が刻まれたマナティーがフロリダ州の川で発見され、当局が犯人を探していることが分かった。20日(現地時間)に行われるバイデン次期大統領の就任式を前に、トランプ大統領支持者らが各地で抗議デモを行うといわれ、米国土安全保障省が13日から首都ワシントンの封鎖を始めるなど緊張が続いている。

米サイト「TMZ」によると、フロリダ州のホモサッサ川で背中に「TRUMP」(トランプ)の文字が刻まれたマナティーが泳ぐ姿を映したビデオが浮上。米魚類野生生物局が調査が調べている。問題の動画を見ると藻が張り付いたマナティーの背中にかなり大きな文字で「TRUMP」と描かれているのが分かる。

米魚類野生生物局によると、マナティーはこの地域の保護種であり、背中に文字を刻印した行為は法律に違反しており1年以下の懲役と5000ドル(約51万円)の罰金が命じられる可能性があるという。現在、米国魚類野生生物局は調査を進めており、犯人につながる可能性のある情報を求めている。

ジャクリーン・ロペス局長は、「海の無力な生き物にこんなことをするなんて不快極まりない。その人物は重大な暴力を振るう可能性があり、直ちに逮捕される必要があります」と語った。

文字がいつ刻印されたのかは不明だが、動画を見る限りかなり新鮮で最近のものだとみられている。米メディアによるとバイデン次期大統領の就任式の前後や当日に全米50州と首都ワシントンで武装した集団による抗議デモが起こる恐れがあるという。マナティーの落書きは暴動の予告なのか予断を許さない状況が続いている。