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香港の警官がデモ隊の高校生に実弾発砲 周庭氏「殺人行為」と非難

(2019年10月2日)

中華人民共和国の建国70周年になる国慶節(建国記念日)の1日、北京の天安門広場では大規模な軍事パレードが行われ習近平国家主席が演説するなど中国の国威を国内外にアピールした。一方、香港では反政府デモが激化してついに警官がデモ隊の高校生に至近距離から発砲する最悪の事態を迎え、香港情勢は一層混迷している。そうしたなか民主化運動のリーダー、周庭(アグネス・チョウ)氏(22)はツイッターで「心臓を標的にした殺人行為」などと発砲を激しく非難して闘争継続を宣言した。

周氏はツイッターで「つい先程、18歳の高校生が至近距離から警察に銃で左胸を撃たれました。実弾でした。この高校生は今、危篤状態に陥り、病院で治療中です。」と報告。

「あの警官は銃で足を狙うのではなく、心臓を標的にしました。殺人行為と同然です。」と非難した。

さらに、その後「高校生の彼が実弾に撃たれた後、『胸がすごく痛いです、早く私を病院に送って!』と叫びました。 心が痛いです。」とツイートした。 。

「私たち香港人はこの6発を絶対忘れず、戦っていきたい」

そして2日午前2時には「さっき、警察局長は記者会見を開きました。 10月1日は実弾6発を発砲したと発表ました。 私たち香港人はこの6発を絶対忘れず、警察の暴力行為と権力乱用が責任追及されるまで、戦っていきたいと思います。」とツイート。闘争継続を宣言した。

香港警察は「自衛のための発砲だった」と釈明。別々の場所で計6発発砲したという。警官隊とデモ隊の衝突で66人が負傷し、うち2人が重体だという。共同電によると、撃たれた香港の高校生が命取り留めたという。

「今日は10月1日。国慶節?いいえ、今日はお祝いする日ではありません。 中国共産党の独裁政権があるから、多くの人が苦しんでいます。 弾圧されることは怖いけど、自由を失うことはもっと怖いです。 私たち香港人には、逃げ道がありません。」という周氏。

最悪の事態は免れたようだが、警官隊の銃発砲で香港の反政府デモがさらにエスカレートする可能性が出てきた。