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映画
第38回東京国際映画祭コンペ部門
「恒星の向こう側」舞台挨拶
乃木坂46・久保史緒里、朝倉あき、中川龍太郎監督登壇
(2025年11月3日10:00)

第38回東京国際映画祭(10月27日~11月5日)のコンペティション部門に正式出品された「恒星の向こう側」の上映と舞台挨拶が1日、都内で行われ、乃木坂46の久保史緒里、朝倉あき、中川龍太郎監督が登壇して同作について語った。
本作は、「走れ、絶望に追いつかれない速さで」(15)、「四月の永い夢」(17)で注目された中川監督の3部作の最終章といわれる作品。母・可那子(河瀨直美)の余命を知り故郷に戻った未知(福地桃子)は、寄り添おうとしながらも拒絶する母と衝突を重ねる。また夫・登志蔵(寛一郎)との間に子を宿しながらも、なき親友への想いに揺れる彼の姿に不安を募らせる。母の遺したカセットテープから”もう一つの愛”を知ったとき、未知は初めて母を理解し、母から託された愛を胸に進んでいくという内容。

朝倉は、「若いころの音楽の先生をやっていたころの万理を演じさせていただきました。北海道に移ってからの様子も少しお芝居させていただきました」と自身の役を説明。「今日皆様と映画の余韻が残る中、感じたことを共有できる時間をご一緒出来てすごく嬉しいです」と語った。

久保は、「福地さん(未知役)と同僚として働く唯という役をやらせていただきました。ついにこうやって皆さんにお届けできてすごく嬉しいです」と語った。
中川監督は、司会から、本作は「走れ、絶望に追いつかれない速さで」(15)、「四月の永い夢」(17)に続く「3部作の最終章」といわれ、「三部作と自分で言ったことはないんですけど」と言いながらも、「自分の実人生だったり、そういうところから感じ取ったことを、そのままではないですが、作ることが多いなかで、自分が学生時代に親友が自殺したことを題材にとったり(「走れ、絶望に追いつかれない速さで」)、また、朝倉さんと視点を変えて撮った『四月の永い夢』、その作品は精神的なつながりがある」と説明。そして「今の作品は久保さん以外はほとんど自分の作品に出でてくださった大切な人ばかり。自分のこれまでの人生のひとつの集大成、あるいは新しいはじまりという気持ちもあって作った作品」という。

朝倉と久保を起用したしたことについては、「最初の最初からこの2人のキャスティングは決めていた」といい、朝倉は「自分が監督として生きていける重要な作品に朝倉さんはいつも出てくださっていたので、これは絶対、万里の役を朝倉さんにやっていただきたいというのはありました」。
久保については、「5、6年前に『静かな雨』の時に衛藤美彩さんが久保さんを紹介してくれた」と元乃木坂46の江藤を通じて出会ったことを明かし、「自分の『四月の永い夢』とか、『わたしは光をにぎっている』を見てくださって、すごく気に入って下さったということで、そこから5年くらいご一緒する機会はなかった」という。
そして、「未知と可那子という存在がいるなかで、普通に、なるべくフラットに生きていた人が、実人生の暴力に触れる。暴力と自分との距離感という描きたかった。その時に、暴力というものを持っている存在として、朝倉さんが演じる万里という役と、史緒里さんが演じる唯という役が必要だった。未知との対比構造を作っていく。そういうものを持っているということではないけれど、そういうものを表現するには2人が素晴らしいと思ってお願いした」と明かした。
久保は、「もともと中川監督の作品を観させていただいていて、そのタイミングで、当時の先輩が監督の作品に出演されるということを聞いて、(中川監督の作品は)私の好きな世界観というか、本当に繊細な描写で、私もいつか監督とご一緒したいと思っていたので、5年経ってご一緒できたのはすごく嬉しかったです」と語った。
【第38回東京国際映画祭 開催概要】
■開催期間:2025年10月27日(月)~11月5日(水)
■会場:日比谷・有楽町・丸の内・銀座地区
■公式サイト:www.tiff-jp.net
【TIFFCOM2025開催概要】
■開催期間:2025年10月29日(水)~10月31日(金)
■公式サイト:www.tiffcom.jp