「オールド・フォックス 11 歳の選 択」門脇麦、シャオ・ヤ―チュエン監督、クリス・ホウ音楽監督の鼎談映像解禁

(2024年6月24日11:00)

「オールド・フォックス 11 歳の選 択」門脇麦、シャオ・ヤ―チュエン監督、クリス・ホウ音楽監督の鼎談映像解禁
鼎談した㊧からシャオ・ヤ―チュエン監督、門脇麦、クリス・ホウ音楽監督

⾨脇⻨、監督のシャオ・ヤーチ ュエン、⾳楽監督のクリス・ホウが台湾・⽇本合作映画『オールド・フォックス 11 歳の選 択』( 6 ⽉ 14 ⽇より公開中)について語ったスペシャル⿍談映像が解禁となった。

同作は、台湾ニューシネマの旗⼿・侯孝賢(ホウ・シャオシェン)が次世代を託したシャオ・ヤーチュエン監督最新作で、台北⾦⾺映画祭で4冠の感動的ヒューマンドラマ。

バブル期の到来を迎えた1989年の台湾が舞台で、11 歳の少年リャオジエ(バイ・ルンイン)は、⽗(リウ・グァンティン)と⼆⼈で 台北郊外に暮らしている。⾃分たちの店と家を⼿に⼊れることを夢⾒る⽗⼦だったが、不動産価格が⾼騰。リ ャオジエは現実の厳しさと、世の不条理を知ることになる。そんなリャオジエに声をかけてきたのは、“腹⿊い キツネ”と呼ばれる地主のシャ(アキオ・チェン)だった。他⼈にやさしい⽗と違い、他⼈なんか⾒捨てろと⾔ い捨てるシャ。果たしてリャオジエは、どちらの道を歩んでいくのか…という内容。

先週末より上映がスタートした本作に、SNS 上では「開始 2 分でこれは良い台湾映画だ、と思える映画だった」「これ は今年のベスト10に⼊ると思う。おすすめ」など絶賛コメントが多数寄せられている。この度本作の公開を記念して、 撮影以来約 1 年ぶりに台湾を訪れたというヤン・ジュンメイ役の⾨脇⻨と、シャオ・ヤーチュエン監督、そして本作で台 湾⾦⾺映画祭最優秀⾳楽賞を受賞した『藍⾊夏恋』『あの 頃、君を追いかけた』などで知られる⾳楽プロデューサーのクリス・ホウのスペシャル⿍談映像が解禁となった。

台湾映画が昔から好きだったという⾨脇が、そのきっかけについて「あまりはっきりとは覚えていないんで すが、DVD のジャケットを⾒て良さそうだなとか思ったのがきっかけだと思います。10 代の頃から⾒ていて侯孝賢監督の作品が多かったです。最近サブスクでさらにいろんな監督の作品を⾒ました」と明かした。

監督は⽇本映画に ついて、「たくさん⾒ています。⿊澤明監督、⼩津安⼆郎監督などから好きになり ました。台湾の映画業界⾃体があの時代の⽇本映画の影響を受けていました。侯孝賢監督も客観性などをそこ から得たりしたので、その時代から⾒始めました。『浅草キッド』で⾨脇さんを⾒た時に、すごく素敵だと思 って惹かれました」と語った。

⾳楽監督のクリスも「僕も⼦供の頃から⽇本映画を⾒ています。監督と同年代 なので⿊澤監督や⼩津監督などの昔の作品を⾒ていました。ただ、両親の時代はチャンバラのような時代劇が とても流⾏していたので、チャンバラなどをたくさん⾒ました。そして、監督からこの作品に⾨脇さんが参加 するという話を聞いてたまたま『浅草キッド』を⾒たばかりだったのですごく楽しみにしていました」と語っ た。

さらに撮影で印象に残ったことを聞かれると「撮影部や録⾳部のスタッフの⽅がみんな、「『浅草キッ ド』⾒ました」とか、「『あのこは貴族』⾒ました」とか「『さよならくちびる』⾒ました」と、意外と皆さん⾒ てくださっているんだなというのが嬉しかったです。逆にグァンティンさんに『ひとつの太陽』⾒ましたって ⾔ったら「ええええええええ!!」ってすっごいびっくりしていました(笑)」とここでもサブスクが台湾と⽇本の映画業界の距離を縮めるのに⼀役買ってくれていたようで、監督が「ありがとう Netflix」と言って爆笑となった。

クリス・ホウ⾳楽監督は、本作のメインの2曲において、台湾の⼤⼈気アーティスト YELLOW のボーカル⻩宣と、動⼒⽕⾞を起⽤した理由について、「”When I Fall In Love”は有名な曲だから元の曲と⽐べら れてしまうし、同じような⼈ではなく違う⼈から選びたいと思ったのですが、それで若い⼈を選ぼうとしたが 、YELLOW の⻩宣のコンサートを⾒たら⾮常に魅⼒を持った⼈で、きっと違う解釈で 歌ってくれるだろうと⼤きなチャレンジでした」と振り返った。「もう⼀つは動⼒⽕⾞が歌ってくれたんですが、彼らは僕らと 同じくらいの年齢なんです。この映画の時代を経てきた年代が歌うのでストーリー性や臨場感が出て彼らの今 までのスタイルとは違うけれど問題ありませんでした。僕が今までやった仕事の中で非常に成功したケースです」と台北⾦⾺映画祭最優秀映画⾳楽賞受賞をもたらした同作の音楽に関する貴重なエピソードを明かした。
他にも同作の誕⽣秘話や、⾨脇が演じたヤン・ジュンメイというキャラクターについて、作品から感じたことなど、舞台挨拶などでは語られていないエピソードが盛りだくさんの映像となっている。

【STORY】
台北郊外に⽗(リウ・グァンティン)と⼆⼈で暮らすリャオジエ(バイ・ルンイン)。コツコツと倹約しながら、いつか、⾃分たちの家と店を⼿に⼊れることを夢⾒ている。 ある⽇、リャオジエは“腹⿊いキツネ”と呼ばれる地主・シャ(アキオ・チェン)と出会う。優しくて誠実な⽗とは真逆で、⽣き抜くためには他⼈なん か関係ないと⾔い放つシャ。バブルでどんどん不動産の価格が⾼騰し、⽗⼦の夢が遠のいていくのを⽬の当たりにして、リャオジエの⼼は揺らぎ始める。図らずも、⼈⽣の選択を迫られたリャオジエが選び取った道とは…!?

【クレジット】
出演:バイ・ルンイン リウ・グァンティン アキオ・チェン ユージェニー・リウ ⾨脇⻨
監督:シャオ・ヤーチュエン
プロデューサー:ホウ・シャオシェン、リン・イーシン、⼩坂史⼦
原題:⽼狐狸/英題:OLD FOX/2023 年/台湾・⽇本/112 分/シネマスコープ/カラー/デジタル/字幕翻訳:⼩坂史⼦
配給:東映ビデオ
HP:https://oldfox11.com/ 公式 X:@OLDFOX0614
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