安倍晋三元首相の真実に迫ったドキュメンタリー映画「妖怪の孫」が公開から1年を経て、直近の政治状況や新たな取材映像を加えて5月3日（祝・金）より異例のリバイバル上映をすることが決定した。

本作は、日本アカデミー賞作品『新聞記者』や、官邸政治の闇を描いた『i-新聞記者ドキュメント-』など、世に訴える映画を手掛けてきた配給会社スターサンズと、邦画史上初となる現役 総理大臣（菅首相）のドキュメンタリー『パンケーキを毒見する』の内山雄人監督＆制作スタッフが、日本の真の影に切り込んだ政治ドキュメンタリー。「昭和の妖怪」と呼ばれた岸信介元首相の孫の安倍元首相の人物像に迫った。

先日発表となった、評論家、翻訳家、監督など映画関係者で構成される日本映画ペンクラブ主催で、映画界に多大な貢献をした団体や個人を表彰する「2023年度日本映画ペンクラブ賞」の文化映画部門ベスト1に選出された。

2023年3月17日より公開がスタートし、ロードショー上映以降も全国各地で上映イベントが開催され、興行収入7000万を突破した本作。公開から1年、放送法に関する政治的公平性の解釈、宗教団体との癒着、政治資金パーティの裏金問題など相次いで問題が浮上している政治の現状。作品内で描かれていた不寛容・忖度・自己責任の妖術はさらに強固に国民を取り巻いているのではないかといわれるなか、妖怪の孫が残したレガシーの背景を理解し、今改めて観るとまた違 った捉え方が出来るとみられる。
昨今のニュースに溢れる政府の姿を背景に、今一度「安倍晋三とはいったい何だったのか？」を知りたいという声によって、9月の総裁選や衆議院解散総選挙などが噂されている選挙イヤーの2024年、リバイバル上映が決定したという。

内山雄人監督は「この10年… 妖怪の孫がニッポンを今のカタチにしてしまった。裏金当たり前な政治家たち、嘘と説明ゼロ、統一教会と癒着、疑惑や汚職、改ざん、黒塗り…解明ゼロ。TVでは一切扱われない、全てがここにあった。「妖怪の孫」再び。今、改めて安倍晋三さんを知ってみると、今が見えてくる。これは予言の映画だったと誰かが言った。“パンドラの箱”空いた」とメッセージを寄せている。

新たに「今問われるべき負のレガシー」をオープニングに追加していて、初めて観る人は、もちろん、すでに観た人も新たな目線で「再検証」出来るとされる『妖怪の孫』は5月3日（祝・金）より全国順次公開される。