鈴木亮平、第17回アジア・フィルム・アワード(AFA)の「Excellence in Asian Cinema Award」受賞

(2024年3月4日14:30)

鈴木亮平、第17回アジア・フィルム・アワード(AFA)の「Excellence in Asian Cinema Award」受賞”
鈴木亮平

アジア・フィルム・アワード・アカデミー(AFAA)は、アジア全域版アカデミー賞「第17回アジア・フィルム・アワード」(AFA)にて、俳優として20年近くスクリーンで活躍し、30作品以上に出演してアジア映画界にその足跡を残してきた、日本を代表する俳優、鈴木亮平(40)に「Excellence in Asian Cinema Award」を授与することを発表した。同賞には韓国の女優イ・ヨンエ(53)も選ばれている。2人は3月10日に香港で行われる授賞式に参加する予定。

「Excellence in Asian Cinema Award」は、優れた才能を持つ映画人にスポットを当て、その映画人のアジア映画界・アジア文化における業績と貢献を称える賞で、日本人としての受賞は、第9回(2015)の中谷美紀、第13回(2019)の役所広司、そして第16回(2023)の阿部寛に続く4人目となる。

鈴木は、18歳で学生演劇を始め、演劇学校アクターズクリニックで学んだ後、森田芳光監督の『椿三十郎』(2007)で映画デビュー。その後、『ふたたび swing me again』(2009)で映画初主演を果たし、コメディ長編作品『HK 変態仮面』(2013)で大ブレイク。2022年には『孤狼の血 LEVEL2』(2021年)で冷徹で残虐非道なやくざを狂気に満ちた演技で演じ、日本アカデミー賞を含む5つの賞で最優秀助演男優賞を受賞した。
2023年には、『劇場版TOKYO MER~走る緊急救命室~』と第35回東京国際映画祭コンペティション部門に選出された『エゴイスト』の2作品で主演を務め、いずれも高い評価を得た。前者では興行的に大ヒットを記録し、後者では国内4つの賞で主演男優賞を受賞。また第22回ニューヨーク・アジアン映画祭でライジングスター・アジア賞を受賞し、昨年のアジア・フィルム・アワードでも主演男優賞にノミネートされた。『エゴイスト』では、ゲイの男性を情感豊かに演じ、同性婚やセクシュアル・マイノリティに対する社会の偏見に関する発言で、日本のLGBTQ+コミュニティからも支持を得た。

役者としてのひたむきさについてもよく知られており、役柄に合わせた徹底的なリサーチや、見た目の変化を伴う役作りはカメレオン俳優と評されている。共演したキャストやスタッフもそのストイックな姿勢を称賛しており、そのプロ意識は俳優仲間や映画業界を刺激し続けている。次回作は、1980年代の伝説的な漫画を実写化したNetflixのアクションコメディ『シティーハンター』で、4月に配信が予定されている。

鈴木は「この度アジア・フィルム・アワードから、このような評価をいただき、大変光栄に思います。これを励みにさらなる高みを目指し、この業界に貢献していきたいです。また、香港で開催される第17回アジア・フィルム・アワードの授賞式に出席し、アジアの観客や映画関係者の皆さんと交流ができることを楽しみにしています」とコメントを発表した。

東京国際映画祭チェアマンの安藤裕康氏は「鈴木亮平さんは、映画、演劇、TVなど多くの分野で目覚ましい活躍をされてきました。様々な人物像を見事に演じ分ける演技力に私はずっと以前から注目し、感銘を受けてきましたので、今回の受賞で彼の実力が海外でも認められたことをうれしく思っています。これを契機に、一段とパワー・アップされて、さらに国際的にも飛躍されるよう期待します」と祝福した。

■第17回アジア・フィルム・アワード(AF))概要

鈴木亮平、第17回アジア・フィルム・アワード(AFA)の「Excellence in Asian Cinema Award」受賞”
第17回アジア・フィルム・アワード(AFA)のキービジュアル

日程: 2024年3月10日(日)
会場: 戯曲センター(Xiqu Centre)Grand Theatre(香港、西九龍(ウエストカオルーン)文化地区)
授賞式は、AFAA公式YouTubeチャンネル (https://www.youtube.com/AsianFilmAwardsAcademy)でもライブ配信予定。(日本時間18時~レッドカーペット、20:30~授賞式を放送予定)

■アジア・フィルム・アワード (主催:アジア・フィルム・アワード・アカデミー)

2007年に創設されたアジア映画を対象とした映画賞。東京国際映画祭は2013年より、香港国際映画祭、釜山国際映画祭と共にアジア・フィルム・アワード・アカデミーを創設し、アジアの映画業界と連携し、その年のアジアの映画人を表彰しスポットライトを当てることでアジア映画ファンの創出、世界へのアジア映画の振興、文化交流を図っている。 アジア・フィルム・アワード公式サイト:http://www.afa-academy.com